AutoPentestX による包括的セキュリティ評価:Linux 向け自動ペンテスト・ツールキット

AutoPentestX – Automated Penetration Testing Toolkit Designed for Linux systems

2026/01/31 CyberSecurityNews — AutoPentestX は、Linux システム向けのオープン・ソース自動ペンテスト・ツールキットであり、単一のコマンドによる包括的なセキュリティ評価を可能にする。安全性/非破壊性を重視して設計されており、実運用環境への影響を最小限に抑えながら、プロフェッショナル品質の PDF レポートを自動生成する。このツールは Gowtham Darkseid により開発され、2025年11月に公開された。

AutoPentestX は Kali Linux/Ubuntu/Debian 系ディストリビューションを対象とし、OS 判別/ポート・スキャン/サービス列挙/脆弱性チェックを自動化する。ネットワーク・スキャンには Nmap を、Web テストには Nikto/SQLMap を使用し、脆弱性評価では CVE 情報と CVSS メトリクスに基づくリスク・スコアリングを統合する。それらの結果は SQLite データベースに保存され、収集されたデータに基づき、手動によるエクスプロイト検証を支援するための、Metasploit RC スクリプトを生成する。その構成はモジュール化されており、コマンド・フラグを用いることで Web スキャン/エクスプロイト/関連処理をスキップすることが可能である。

統合ツールおよび機能
ToolPurposeIntegration Method
NmapPort/OS scanning, service enumpython-nmap library
NiktoWeb server vulnerabilitiesSubprocess execution
SQLMapSQL injection detectionSubprocess execution
MetasploitExploit simulationRC script generation
CVE CIRCLVulnerability database queriesREST API calls
ReportLabPDF report generationPython library

インストールにおいては、Python 3.8 以上/root 権限/Nmap などの外部ツールが必要になる。ユーザーはリポジトリを clone して “./install.sh” を実行することで依存関係を導入する方法、または、pip install -r requirements.txt を用いて仮想環境を手動構築する方法を選択できる。

利用方法は単純であり、”./autopentestx.sh <target_IP>” を実行することでフルスキャンが開始され、結果は reports/、logs/、database/ ディレクトリに出力される。オプションとしては、–no-safe-mode ( 非推奨 )/–skip-web/テスター名のカスタマイズ機能が用意されている。スキャン時間は約 5 ~ 30 分であり、生成される PDF に含まれるのは、エグゼクティブ・サマリー/CVSS 9.0 以上を CRITICAL とするリスク分類/推奨される対策および修正指針である。

このレポートには、開放ポートの一覧/CVE の詳細/攻撃容易性を考慮した加重スコアが記載される。データは永続化されて履歴分析が可能であり、JSON 形式でのエクスポートにも対応する。セーフ・モードはシステムへの影響を防止する設計となっており、すべての操作がログに記録されるため、監査用途にも適している。

このツールは、認可されたテスト用途に限定して使用されることが前提とされ、無断利用を禁じる免責事項および法令遵守に関する注意が明記されている。今後の開発計画としては、複数ターゲットへの対応および機械学習を用いたリスク予測機能の追加が予定されている。