人工衛星の乗っ取りを実演:Thales が証明した制御方法とは?

White hat hackers showed how to take over a European Space Agency satellite

2023/04/30 SecurityAffairs — 宇宙産業のサイバー・セキュリティに特化した、欧州のイベントである CYSAT の第3回目が開催された。同イベントで ESA (European Space Agency) は、衛星のテスト・ベンチを設置し、ホワイトハット・ハッカーを招き、デモンストレーション目的で運用している超小型衛星 OPS-SAT を制御する試みを行った。そこで、Thales の Offensive Cybersecurity Team は、世界初の倫理的衛星ハッキング演習とされる、ESA 衛星の制御方法を実演した。

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Zyxel Firewall の RCE 脆弱性 CVE-2023-28771 などが FIX:直ちにパッチ適用を!

Zyxel fixed a critical RCE flaw in its firewall devices and urges customers to install the patches

2023/04/28 SecurityAffairs — TRAPA Security の研究者たちは、Zyxel Firewall に影響を及ぼす深刻な脆弱性 CVE-2023-28771 (CVSS:9.8) を発見した。CVE-2023-28771 は、以下のファームウェアにおける不適切なエラー・メッセージ処理に起因する、リモート・コード実行の脆弱性だ。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、未認証の状態で脆弱なデバイスに特別に細工したパケットを送信し、リモートで OS コマンドを実行することが可能になる。

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ViperSoftX 情報スティーラー:KeePass/1Password も標的にする最凶のマルウェアとは?

ViperSoftX info-stealing malware now targets password managers

2023/04/28 BleepingComputer — 情報窃取型マルウェア ViperSoftX の新バージョンが発見され、パスワード・マネージャーである KeePass や 1Password などに狙いを定めるという、より幅広いターゲットにアプローチしていることが判明した。Trend Micro の研究者たちからの報告によると、ViperSoftX は以前よりも多数の暗号通貨ウォレットをターゲットにして、Chrome 以外のブラウザにも感染が可能となり、さらには、パスワード・マネージャーもターゲットにし始めているようだ。さらに言うなら、この情報窃取型マルウェアの最新バージョンは、コード暗号化を強化し、セキュリティ・ソフトウェアによる検出を回避する機能を備えている。

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北朝鮮の Lazarus/ScarCruft:戦術の拡大と標的のグローバル化 – Kaspersky 調査

Lazarus, ScarCruft North Korean APTs Shift Tactics, Thrive

2023/04/28 DarkReading — 北朝鮮の APT (Advanced Persistent Threats) は、新たなペイロードの開発における TTP (Tactics, Techniques, and Procedures) を変更することで、新たな分野や個人を偏りなく標的にすることへ向けて進化し、その個人が北朝鮮人であったとしても標的にし始めている。Kaspersky は、APT Trends Report Q1 2023 において、世界各地における APT 活動の進展を紹介している。たとえば、ロシアでは、動機に決定的な違いがあっても、脅威の主体が重なり合い、協力し合っている。また、イランでは、MuddyWater や OilRig といった既知のグループが新たなキャンペーンを実施し、マルウェアを修正している。特に前者は、エジプト/カナダ/マレーシアといった、遠方の国々へと広がっている。

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2023年 Q1 のサイバー攻撃:グローバルでの件数は 7% の増加 – Check Point 調査

Global Cyber Attacks Rise by 7% in Q1 2023

2023/04/28 InfoSecurity — 2023年 Q1 におけるサイバー攻撃は、昨年同期と比較して全世界で 7% 増加し、調査対象となった各企業は、平均で 1248件/週の攻撃に直面していることが判明した。この数字は、Check Point の最新調査レポートによるものであり、教育/研究の分野が最も多くの攻撃を受け、平均で 2507件/週 (前年比で 15% 増) まで上昇したことも示されている。このレポートには、「攻撃の量は僅かな上昇に留まっているが、正規のツールを武器化する方法を見つけ出したサイバー犯罪者による、洗練された悪意のキャンペーンを目撃している」と記されている。

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Minecraft クローンに御用心:Google Play から 3500万ダウンロードされたアドウェア – McAfee

Minecraft Clones with 35 Million Installs Contained Adware

2023/04/28 InfoSecurity — Google Play からダウンロードした Minecraft 風のモバイル・ゲーム数十本に、秘密のアドウェアが含まれていたことが McAfee の調べで明らかになった。McAfee によると、Block Box Master Diamond/Craft Monster Crazy Sword/Craft Rainbow Mini Builder といったタイトルのゲーム計 38本が発見され、世界中で少なくとも 3500万人のユーザーがインストールしたことを明らかにした。McAfee が検出した問題のアドウェア Android/HiddenAds.BJL とは、ユーザーに知られることなく収益を得るために、バックグラウンドで広告をロードするものだ。

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Google Play の 2022年の戦い:ブロックした悪質なアプリは 140万件!

Google Blocked 1.4 Million Bad Apps From Google Play in 2022

2023/04/28 SecurityWeek — Google Play におけるセキュリティ機能の強化により、悪質なアプリケーションの公開が、2022年には 140万件以上もブロックされたとのことだ。強化されたポリシーに加えて、機械学習とアプリ審査プロセスの改善を組み合わせたことで、Google Play のポリシーに違反する悪質なアプリを、自動的にブロックすることができたと、同社は述べている。さらに、Android の保護とポリシーの強化に加えて、開発者への教育が進んだことで、これまでの3年間で 50万件以上のアプリにおいて、不必要な機密権限へのアクセスが遮断されたと Google は付け加えている。

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Codenotary SBOM Center のプレビューが公開:セキュアな SBOM の作成が可能に

Codenotary Previews Secure SBOM Creation Service

2023/04/27 DevOps — 今日、Codenotary が公開したのは、SBOM (Software Bills Of Materials) を作成/保管し、必要に応じて安全に共有するための、集中型リポジトリ・サービスのプレビューである。このサービスについて、Codenotary の CEO である Moshe Bar は、「SBOMCenter は、ソフトウェアのサプライチェーン保護の必要性の高まりにつれて頻繁になる SBOM の作成を、より簡単に運用するのに役立つ」と説明している。彼によると、現時点で無料トライアルとして提供されている SBOMCenter は、改ざんされていないことを保証する方法で、SBOM を作成/保存する機能を備えているという。

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PaperCut MF/NG の脆弱性 CVE-2023-27350:Cl0p ランサムウェアが悪用 – Microsoft 報告

Microsoft: Cl0p Ransomware Exploited PaperCut Vulnerabilities Since April 13

2023/04/27 SecurityWeek — Microsoft の発表によると、FIN11 および TA505 と提携している Cl0p ランサムウェアのオペレーターが、パッチが適用されたばかりの PaperCut の脆弱性を、4月13日から悪用し始めたようだ。問題の脆弱性は、PaperCut MF/NG プリント管理システムに影響を与えるものだ。この脆弱性 CVE-2023-27350 (CVSS:9.8) の悪用に成功した攻撃者は、認証をバイパスしてシステム権限でリモート・コード実行 (RCE) を行うことが可能になる。この脆弱性は、2023年3月にリリースされたバージョン 20.1.7/21.2.11/22.0.9 で修正されているが、それと同時に、PaperCut MF/NG の情報漏えいの脆弱性 CVE-2023-27351 に対応されている。

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CryptBot 配布者を Google が訴訟:サイバー犯罪エコシステムに責任を求める

Google Gets Court Order to Take Down CryptBot That Infected Over 670,000 Computers

2023/04/27 TheHackerNews — 4月26日 (水) に Google は、CryptBot と呼ばれる Windows ベースの情報窃取型マルウェアの配信を阻止し、その増殖を減速させるために、米国の裁判所から仮の命令を取得したことを発表した。この取り組みは、マルウェアの犯罪オペレーターだけでなく、その配布により利益を得る者に対して責任を追求する措置でもあると、Google の Mike Trinh と Pierre-Marc Bureau は述べている。

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RTM Locker ランサムウェア:強力な暗号化機能で VMware を狙う – Uptycs

RTM Locker Ransomware Targets Linux Architecture

2023/04/27 InfoSecurity — Linux システムを標的とする新たなランサムウェアのバイナリが発見されたが、RTM Ransomware-as-a-Service グループに起因するものであることが判明した。Uptycs のセキュリティ研究者たちが、4月26日 (水) に公開したアドバイザリでは、RTM グループが Linux バイナリを作成したのは初めてのことだという、調査結果が共有されている。同社は、「この Locker ランサムウェアは、Linux/NAS/ESXi ホストに感染するものであり、Babuk ランサムウェアから流出したソースコードに影響を受けているようだ」と説明している。

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PrestaShop の深刻な脆弱性 CVE-2023-30839 が FIX:ロール権限を破壊する SQL インジェクション

PrestaShop fixes bug that lets any backend user delete databases

2023/04/16 BleepingComputer — Eコマース・プラットフォームの OSS である、PrestaShop がリリースした新バージョンは、バックオフィス・ユーザー権限の有無には関係なく、SQL データベースの書込/更新/削除が可能となる深刻な脆弱性に対処したものだ。バックオフィス・ユーザーとは、Web サイトの管理画面にアクセスできるユーザーのことであり、そこに含まれるのは Owner/Administrator/Sales Representative/Customer Support Agent/Order Processor/Data Entry Staff などとなる。

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Cisco PCD に深刻な脆弱性 CVE-2023-20060:悪用は難しいがパッチも適用されない

Cisco discloses XSS zero-day flaw in server management tool

2023/04/26 BleepingComputer — 4月26日に Cisco は、Prime Collaboration Deployment (PCD) ソフトウェアに存在する、クロス・サイト・スクリプティング (XSS) のゼロデイ脆弱性と、攻撃の可能性について公表した。このサーバ管理ユーティリティは、組織のインベントリにあるサーバの移行やアップグレードのタスクを、管理者による実施を可能にするものだ。そして、脆弱性 CVE-2023-20060 は、Cisco PCD 14 以前の Web ベースの管理インターフェイスに存在するものであり、NATO Cyber Security Centre (NCSC) の Pierre Vivegnis により発見された。

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Veeam Backup & Replication の脆弱性:ロシアの FIN7 サイバー犯罪組織が狙っている – WithSecure

FIN7 Hackers Caught Exploiting Recent Veeam Vulnerability

2023/04/26 SecurityWeek — ロシアのサイバー犯罪グループ FIN7 だが、パッチ未適用の Veeam Backup & Replication インスタンスを、最近の攻撃で悪用していることが確認されたと、サイバーセキュリティ企業 WithSecure が報告している。2015年頃から存在し、Anunak/Carbanak とも呼ばれる FIN7 は、主にクレジット・カード情報の窃盗にフォーカスする金銭的動機のあるグループだ。セキュリティ研究者たちは、多数のサブグループが、FIN7 傘下で活動していると考えている。これまでの数年間において、FIN7 の活動と重なる脅威アクターたちの中には、REVIL/DarkSide/BlackMatter/Alphv/Black Basta といったランサムウェアへ移行していった者も見られるという。

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Tencent QQ ユーザーをハッキング:中国 APT の Evasive Panda が関与 – ESET

Tencent QQ users hacked in mysterious malware attack, says ESET

2023/04/26 BleepingComputer — Tencent QQ メッセージング・アプリの自動アップデートの一部として、マルウェア MsgBot を配布するという謎の攻撃に、Evasive Panda と呼ばれる中国の APT ハッキング・グループが関与していることが判明した。Evasive Panda とは、2012年頃から活動しているサイバースパイ・グループであり、これまでに中国本土/香港/マカオ/ナイジェリア/東南アジア/東アジアなどの国々で、さまざまな組織や個人を標的としてきた。

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Apache Superset の脆弱性 CVE-2023-27524 が FIX:脆弱なインスタンスが散在している状況

Apache Superset Vulnerability: Insecure Default Configuration Exposes Servers to RCE Attacks

2023/04/26 TheHackerNews — OSS データ可視化ソフトウェア Apache Superset (BI Tool) のメンテナたちは、リモート・コード実行を許す可能性のある、安全性が担保されないデフォルト・コンフィグレーションの問題を修正するプログラムをリリースした。この脆弱性 CVE-2023-27524 (CVSS:8.9) は、Apache Superset バージョン 2.0.1 以下に影響を及ぼす。そして、デフォルトの SECRET_KEY の悪用に成功した攻撃者は、インターネットに露出したインスタンスに対して、不正な認証/リソース・アクセスを行っていく。

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SBOM を構築して活用する:そのための第一歩について考え始めよう

Building a Better SBOM

2023/04/25 DarkReading — この 2023年という年において、すべてのビジネスにおける重要な役割を、ソフトウェアは担っている。そして、ソフトウェアの構築/導入に携わる組織は、ソフトウェア・サプライチェーンの弱点について、潜在的な攻撃者よりも多くを知ることが絶対的に重要となる。将来における SBOM (software bills of materials) の有用性は、標準に準拠すること、コードベース全体を考慮することに加えて、企業規模での相互運用性を可能にする能力を高めることに掛かっている。

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Service Location Protocol (SLP) の脆弱性:665 種類の製品に存在する高密度 DDoS の要因とは?

New SLP Vulnerability Could Let Attackers Launch 2200x Powerful DDoS Attacks

2023/04/25 TheHackerNews — Service Location Protocol (SLP) に存在する深刻な脆弱性を悪用する脅威アクターが、大規模な標的型サービス拒否攻撃を行う可能性があることが判明した。Bitsight と Curesec の研究者である Pedro Umbelino と Marco Lux は、「この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、脆弱なインスタンスを利用して、2200倍という高倍率で大規模なサービス拒否 (DoS) 増幅攻撃を行う可能性があり、これまで報告された中で最大の増幅攻撃の1つになり得る」と、The Hacker News に寄せた報告書で述べている。

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VMware の深刻なゼロデイ脆弱性が FIX:Pwn2Own で証明された侵害チェーンに対処

VMware fixes critical zero-day exploit chain used at Pwn2Own

2023/04/25 BleepingComputer — VMware は、2つのゼロデイ脆弱性に対処するための、セキュリティ・アップデートをリリースした。それらの脆弱性の連鎖に成功した攻撃者に対して、VMware Workstation/Fusion ソフトウェア・ハイパーバイザー上で、コード実行を許す可能性がある。この2つの脆弱性は、1ヶ月前に開催された Pwn2Own Vancouver 2023 ハッキング・コンテスト Day-2 で、STAR Labs チームのセキュリティ研究者たちが、デモを行ったエクスプロイト・チェーンの一部である。

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TP-Link Archer WiFi の脆弱性 CVE-2023-1389 が FIX:Mirai による悪用も検出

TP-Link Archer WiFi router flaw exploited by Mirai malware

2023/04/25 BleepingComputer — マルウェア・ボットネット Mirai は、TP-Link Archer A21 (AX1800) WiFi ルーターに存在する脆弱性 CVE-2023-1389 を積極的に悪用して、このデバイスを DDoS (分散サービス拒否) の大群に組み込んでいる。2022年12月に開催された Pwn2Own Toronto のハッキング・イベントで、この欠陥の悪用に挑んだ2つのハッキング・チームが、異なる経路 (LAN/WAN インターフェイス・アクセス) を介して、このデバイスへの侵入を成功させた。

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ロシア国家支援の APT グループ Tomiris/Turla の関連性を掘り下げる – Kaspersky

Kaspersky Analyzes Links Between Russian State-Sponsored APTs

2023/04/25 SecurityWeek — ロシアと連携する ATP (Advanced Persistent Threat) 脅威アクター Tomiris と Turla の両者は、最小限レベルで協調しているようだ。この情報は、ロシアのサイバー・セキュリティ企業 Kaspersky からのものだ。Snake/Venomous Bear/Krypton/Waterbug としても追跡される Turla は、2006 年から ComRAT マルウェアに関与し、ロシア政府との関係があると考えられている。その一方で Tomiris は、比較的に新しいハッキング・グループであり、2021年に詳細が発表され、現在も活動を続けている。同グループは、主に CIS (Commonwealth of Independent States) 諸国の政府や外交機関をターゲットに、情報収集のために活動している。

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フィッシングの 2022年を総括:AI ツールにより高度化/急増しているキャンペーン – Zscaler

AI tools help attackers develop sophisticated phishing campaigns

2023/04/25 HelpNetSecurity — Zscaler のレポートによると、フィッシング詐欺の手法が洗練され、検知やブロックが困難になっていることで、サイバー犯罪の脅威が増大しているとのことだ。このレポートでは、現代のフィッシング攻撃の大半が、盗まれた認証情報に依存していることも明らかにされている。さらに、最近トレンドとして、中間者攻撃 (AitM) や、InterPlanetary File System (IPFS) の利用増加、ブラックマーケットから調達したフィッシング・キット、ChatGPT などの AI ツールへの依存についても概説している。

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リポジトリ/レジストリの誤設定で 2.5 億件のアーティファクトが暴露:Fortune 500 企業にもリスク

Researchers Find 250 Million Artifacts Exposed in Misconfigured Registries

2023/04/25 InfoSecurity — Aqua Nautilus の調査により、何千もの誤った設定のアーティファクト・リポジトリと、コンテナ・イメージ・レジストリが発見され、深刻なソフトウェア・サプライチェーン攻撃にユーザー組織がさらされる可能性があることが判明した。セキュリティ・ベンダーである同社の調査により、2億5000 万以上のソフトウェア・アーティファクトと、65,000 以上のコンテナ・イメージが、このような形で公開されている状況が判明した。いくつかの大手グローバル企業が危険にさらされ、そこには Fortune 500 企業も含まれていることも明らかされた。

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Google Authenticator の新機能:TOTP コードのクラウド・バックアップが可能に

Google Authenticator App Gets Cloud Backup Feature for TOTP Codes

2023/04/25 TheHackerNews — 4月24日 (月) に Google は、12年の歴史を持つ Android/iOS 用の Authenticator アプリに関する、アカウント同期オプションのメジャー・アップデートを発表し、ワンタイム・パスワード (TOTPs:Time-based One-Time Passwords) コードを、ユーザーがクラウドにバックアップできるようにした。

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VirusTotal の 新機能 Code Insight:AI を活用してマルウェアを解析する

VirusTotal now has an AI-powered malware analysis feature

2023/04/24 BleepingComputer — 4月24日 (月) に VirusTotal は、Code Insight と命名された AI ベースの新しいコード解析機能の提供について発表した。この新機能は、RSA Conference 2023 で紹介された Google Cloud Security AI Workbench を搭載しており、特にセキュリティのユースケース向けに細かく調整された Sec-PaLM LLM (Large Language Model) を使用している。VirusTotal Code Insight は、潜在的に有害なファイルを解析して、その悪意の挙動を説明し、実際の脅威をもたらすものを特定する能力を向上させるという。

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PaperCut のパッチ未適用デバイスへの攻撃:観測された Truebot 亜種はロシア由来 – Huntress

Huntress: Most PaperCut Installations Not Patched Against Already-Exploited Security Flaw

2024/04/24 SecurityWeek — 大半の Windows/macOS にインストールされている PaperCut は、すでに攻撃で悪用されているが、深刻な脆弱性に対してパッチが適用されていないケースが多いと、エンドポイント/レスポンス・セキュリティ企業である Huntress が警告している。このセキュリティ上の欠陥は、脆弱性 CVE-2023-27350 (CVSS 9.8) として追跡されており、PaperCut MF/NG プリント管理システムにおける、不適切なアクセス制御のバグに起因すると説明されている。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、認証を回避して、リモートから System ユーザーの権限を用いて、任意のコードを実行できる。

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米国の軍艦造船業者 Fincantieri Marine Group でランサムウェア攻撃が発生

US Navy Contractor Fincantieri Marine Group Hit by Cyber-attack

2023/04/24 InfoSecurity — 米国の軍艦造船業者が、4月12日にランサムウェア攻撃を受けた。先週に Fincantieri Marine Group (FMG) は USNI News への声明で、メールサーバと一部のネットワーク運用に影響があったと述べ、このインシデントを認めた。その声明には、「先週に Fincantieri Marine Group (FMG) は 、サイバー・セキュリティ・インシデントを経験し、ネットワーク上の特定のコンピュータ・システムに、一時的な混乱を引き起こしている」と記されている。

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Facebook で新たなフィッシング・キャンペーン:3200件の偽プロフィールを展開 – Group-IB

Scammers Impersonate Meta in Facebook Campaign With 3200 Profiles

2023/04/24 InfoSecurity — Facebook ユーザーを対象として、3,000以上の偽プロフィールを展開している脅威アクターが、新しいフィッシング・スキームを用いて、認証情報を盗み出そうとしていることが判明した。4月24日 (月) に発表したアドバイザリで、Group-IB DRP (Digital Risk Protection) の専門家たちは、「現時点において依然としてアクティブに活動している」と、このキャンペーンについて説明している。Group-IB の Sharef Hlal と Karam Chatra は、「2023年2月〜3月に、このキャンペーンを操るサイバー犯罪者が侵害/作成した、3,200以上の詐欺プロフィールを発見した」と述べている。

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APC の警告:UPS ソフトウェアに存在する RCE 脆弱性 CVE-2023-29411 などが FIX

APC warns of critical unauthenticated RCE flaws in UPS software

2023/04/24 BleepingComputer — APC の Easy UPS Online Monitoring Software には、認証を必要としない任意のリモートコード実行の脆弱性が存在し、脅威アクターによる機器を乗っ取りが生じ、最悪の場合には機能の完全な停止にいたる恐れがある。UPS (無停電電源装置) は、データセンター/サーバーファーム/小規模なネットワークインフラを保護するために不可欠であり、電力変動や停電中であってもシームレスな動作を保証するものだ。

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Microsoft 365 における検索不能の問題:Outlook/Teams/SharePoint などに影響

Microsoft 365 search outage affects Outlook, Teams, and SharePoint

2023/04/24 BleepingComputer — 現在進行中の問題により、Microsoft 365 の一部の顧客が利用している複数のサービスにおいて、検索機能を使用することができないことの調査が行われている。影響を受けるサービスのリストには、Outlook on the Web/Exchange Online/SharePoint Online/Microsoft Teams/Outlook Desktop Client などが含まれるが、これらに限定されるわけではないという。

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脆弱性の管理は限界:そこにサプライチェーンとクラウドの複雑さが加わるという現実 – Dynatrace

Cloud Complexity Means Bugs Are Missed in Testing

2023/04/24 InfoSecurity — サイロ化したチーム/新たな問題への対応/クラウド・エコシステムの複雑さにより、ソフトウェアのプロダクション環境に脆弱性入り込む可能性が高まっていることを、CISO たちは認めている。観察業務のスペシャリストである Dynatrace は、2023 Global CISO Report を作成するために、従業員 1000人以上のグローバル大企業の CISO 1300人を対象に調査を行った。

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DNS クエリ 700億を調査:Decoy Dog というマルウェア・ツールキットを発見 – Infoblox

Decoy Dog malware toolkit found after analyzing 70 billion DNS queries

2024/04/23 BleepingComputer — 通常のインターネット・アクティビティとは言えない、異常な DNS トラフィックを検査した結果として、企業を標的とする新たなマルウェア・ツールキット Decoy Dog が発見された。この Decoy Dog は、戦略的なドメイン・エイジングと DNS クエリ・ドリブルにより標準的な検出方法を回避し、セキュリティ・ベンダーから良い評判を得た後に、サイバー犯罪のオペレーションを促進することを目的としている。2023年4月上旬に Infoblox の研究者たちは、異常または疑わしいアクティビティの兆候を探すために、毎日 700億以上のDNSレコードを分析した結果として、このツールキットを発見した。

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GitHub の新機能:プライベートな脆弱性レポートを安全に共有できるようになった

GitHub now allows enabling private vulnerability reporting at scale

2023/04/22 BleepingComputer — GitHub の発表は、プライベート脆弱性レポートを誰もが利用できるようになり、組織に属する全リポジトリで大規模に有効化することも可能になったというものだ。この機能を有効化すると、専用のコミュニケーション・チャネルを使用するセキュリティ研究者たちは、誤って脆弱性の詳細を漏らすことなく、オープンソース・プロジェクトのメンテナに対して、セキュリティ問題を非公開で開示することが可能になる。GitHub の Eric Tooley と Kate Catlin は、「研究者やメンテナが、公開リポジトリ上の脆弱性を報告し、修正することを容易にする、プライベートなコラボレーション・チャネル」だと述べている。

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BumbleBee マルウェア:Google 広告や SEO ポイズニングを介して配布 – Secureworks

Google ads push BumbleBee malware used by ransomware gangs

2023/04/22 BleepingComputer — エンタープライズをターゲットにしたマルウェア Bumblebee が、Zoom/Cisco AnyConnect/ChatGPT/Citrix Workspace などの人気ソフトウェアを宣伝する Google 広告や、SEO ポイズニングを介して配布されている。Bumblebee は 2022年4月に発見されたマルウェア・ローダーであり、ネットワークへのイニシャル・アクセスやランサムウェア攻撃に使用される、バックドア BazarLoader  の代替として、Conti チームが開発したものだと考えられている。

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Kubernetes の RBAC を悪用:暗号マイニングの大規模キャンペーンが始まっている – Aqua

Kubernetes RBAC Exploited in Large-Scale Campaign for Cryptocurrency Mining

2023/04/21 TheHackerNews — この、野放し状態の大規模な攻撃キャンペーンは、Kubernetes (K8s) の Role-Based Access Control (RBAC) を悪用してバックドアを作成し、暗号通貨マイナーを走らせていた。クラウド・セキュリティ会社の Aqua は、「攻撃者は、標的である K8s クラスターのリソースを乗っ取り、ハイジャックするために DaemonSets を展開した。この攻撃を RBAC Buster と名付けた同社は、このキャンペーンの背後にいる脅威アクターにより悪用された、60 件の露出した K8s クラスターを発見した」と、The Hacker News と共有したレポートの中で述べている。

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3CX サプライチェーン攻撃:北朝鮮ハッカーによるインフラ侵害が懸念される – Symantec

North Korean 3CX Hackers Also Hit Critical Infrastructure Orgs: Symantec

2023/04/21 SecurityWeek — 3CX を標的としたサプライチェーン攻撃を仕掛けた、北朝鮮のハッキング・グループが、エネルギー分野の主要インフラ組織2社と、金融取引に関わる他の企業2社にも侵入していたことが、Symantec の新しい調査により判明した。Trading Technologies のトレーディング・ソフトウェアである、X_Trader インストーラから始まる一連の攻撃は、3CX 以外の企業にも被害を及ぼしており、下流への将来的な影響も懸念されている。Symantec の脅威情報部門は、米国と欧州にある2つの主要インフラ組織が大きな懸念材料になると、新たに公開した文書で警告している。

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Evil Extractor という攻撃ツール:情報スティーラーでありランサムウェアも含む

Evil Extractor Targets Windows Devices to Steal Sensitive Data

2023/04/21 InfoSecurity — Kodex が “教育用“ として開発した、Evil Extractor という攻撃ツールが、Windows ベースのマシンを標的とした攻撃に悪用されている。2023年4月10日 (木) に公開されたアドバイザリで、「このマルウェアは、3月30日に観測されたフィッシング・キャンペーンで見つかったものであり、アドバイザリに含まれるサンプルまで辿り着いた。このキャンペーンは、正規の Adobe PDF や Dropbox ファイルなどを装うものであり、ロードすると PowerShell を活用した悪意の活動を開始する」と、Fortinet のセキュリティ研究者たちは主張している。

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AuKill マルウェア:悪意のドライバーで EDR を無力化してから攻撃を開始

‘AuKill’ Malware Hunts & Kills EDR Processes

2023/04/21 DarkReading — 標的とする企業の EDR (Endpoint Detection and Response) 防御を無効化するために、脅威アクターがランサムウェアを展開する前に用いる、AuKill というサイバー犯罪ツールが登場した。このツールは、悪意のデバイス・ドライバーを利用して、標的システムへと侵入するものだ。 最近の2つのインシデントでは、ランサムウェア Medusa Locker を展開する前に AuKill を使用している敵対者を、Sophos が観察している。同社は、別のインシデントにおいて、ランサムウェア LockBit のインストール前に、すでに侵害したシステムで、この EDR キラーを使用しする攻撃者を発見している。

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Google Cloud Platform の脆弱性 GhostToken:悪意のアプリをスティルス化

GhostToken Flaw Could Let Attackers Hide Malicious Apps in Google Cloud Platform

2023/04/21 TheHackerNews — サイバー・セキュリティ研究者が、Google Cloud Platform (GCP) のゼロデイ欠陥 (パッチ適用済み) の詳細を明らかにした。この欠陥は、企業向けの Workspace アカウントを含む、すべての Google アカウントに影響を及ぼすものであり、イスラエルのサイバー・セキュリティ企業 Astrix Security により GhostToken と名付けられた。同社により、2022年6月19日に発見され、すでに Google に報告されている。そして、9ヶ月が経過した 2023年4月7日に、Google はグローバル・パッチを展開した。

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WordPress プラグイン Eval PHP:スティルス・バックドアに悪用されている

Attackers use abandoned WordPress plugin to backdoor websites

2023/04/20 BleepingComputer −−− WordPress の正規プラグインである、Eval PHP を悪用する脅威アクターたちはステルス・バックドアを注入することで、Web サイトを侵害している。Eval PHP プラグインとは、サイト管理者が WordPress サイトのページや投稿に PHP コードを埋め込み、ブラウザでページを開いたときにコードを実行できるようにするものだ。このプラグインは、過去 10年間更新されておらず、アバンダンウェアと見なされている。しかし、今も WordPress のプラグイン・リポジトリで入手可能となっている。

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ロシアからのフィッシング攻撃:約6割がウクライナに集中 – Google TAG 調査

Google: Ukraine targeted by 60% of Russian phishing attacks in 2023

2023/04/20 BleepingComputer — Google Threat Analysis Group (TAG) は、ウクライナの主要インフラを標的として 2023年に発生している、ロシアによる国家支援のサイバー攻撃を監視/妨害している。Google の報告によると、2023年1月〜3月におけるロシア発のフィッシング攻撃の約 60% は、ウクライナを狙ったものであり、最も顕著なターゲットとなっているようだ。これらのキャンペーンの大半は、情報収集とオペレーターの混乱を狙ったものだが、ウクライナに情報損害を及ぼすことに特化した、Telegram チャネルを介した機密データ流出なども含まれるという。

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VMware Aria Operations for Logs の脆弱性 CVE-2023-20864/CVE-2023-20865 が FIX

VMware Patches Pre-Auth Code Execution Flaw in Logging Product

2023/04/20 SecurityWeek — 4月20日 (木) に VMware は、Aria Operations for Logs (旧v Realize Log Insight) 製品群における、深刻なセキュリティ脆弱性 CVE-2023-20864/CVE-2023-20865 に対するパッチを緊急リリースした。これらの脆弱性は深刻度 High と評価されており、未認証の攻撃者に任意のコード実行をゆるす可能性がある。同社のセキュリティ・アドバイザリでは、企業が問題を軽減するためのガイダンスも提供されている。

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ChatGPT に関連する悪意の URL:不正占拠ドメインが 17,818% 増加

ChatGPT-Related Malicious URLs on the Rise

2023/04/20 InfoSecurity — ChatGPT に関連する、新規登録ドメインとスクワッティング・ドメインの数が、2022年11月〜2023年4月初旬の間に、910%/月のペースで増加したとのことだ。この調査結果は、今日の未明に Palo Alto Networks の Unit 42 が共有したものだが、同じ期間において、DNS Security のログを見ると、ChatGPT に関連する不正占拠ドメインが 17,818% 増加したことにも言及している。

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LockBit が macOS 用のマルウェアを開発:サンプルが検出されたが完成度は?

Researchers Discover First Ever Major Ransomware Targeting macOS

2023/04/19 DarkReading — 悪名高い LockBit ランサムウェア・グループが、macOS デバイス用のマルウェアを開発した。これは、主要なランサムウェア・グループが、Apple の領域に踏み込む初めてのケースになる。LockBit は、世界で最も多発する Ransomware-as-a-service (RaaS) オペレーターの1つであり、注目を集める攻撃/洗練された悪意のプログラム/グレードAの PR などで知られている。

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Microsoft SQL に Trigona ランサムウェア:脆弱なサーバに侵入してペイロードを展開

Microsoft SQL servers hacked to deploy Trigona ransomware

2023/04/19 BleepingComputer — セキュリティが不十分でインターネットには公開されていない、Microsoft SQL (MS-SQL) サーバに侵入した脅威アクターたちが、 Trigona ランサムウェアのペイロードを展開し、全てのファイルを暗号化している。MS-SQL サーバが頻繁に侵害される理由として挙げられるのは、推測しやすいアカウント認証情報を悪用したブルートフォース攻撃や辞書攻撃が成功するためである。サーバへの侵入に成功した脅威アクターは、CLR Shell というマルウェアを展開する。今回の攻撃を発見した韓国のサイバー・セキュリティ企業 AhnLab の研究者たちが、このマルウェアを CLR Shell と命名した。

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Google Chrome 112 がリリース:今年2つ目のゼロデイ CVE-2023-2136 などに対応

Google Patches Second Chrome Zero-Day Vulnerability of 2023

2023/04/19 SecurityWeek — 4月18日 (火) に Google は、Chrome で発見されたゼロデイ脆弱性 CVE-2023-2136 に対するパッチを公開した。このセキュリティ脆弱性は、Skia に存在する整数オーバーフローの欠陥であり、深刻度 High と評価されている。このバグの報告者は Google Threat Analysis Group の研究者 Clement Lecigne で、Google のポリシーに基づき、金銭的な報酬は発行されていない。Google はアドバイザリで、「CVE-2023-2136 のエクスプロイトが野放し状態で存在することを認識している」と述べている。

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ルーターの廃棄に御用心:大企業ほど機密データが残されている – ESET 調査

Researchers discover sensitive corporate data on decommissioned routers

2023/04/19 HelpNetSecurity — ESET の調査により、廃棄され二次市場で販売されたルーターの設定データの 56% に、企業の機密データが含まれていることが判明した。この調査のリーダーである ESET のセキュリティ研究者である Cameron Camp は、「今回の調査結果がもたらす潜在的な影響は、極めて懸念すべきものであり、警鐘を鳴らすべきものだ」と述べている。

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中小企業でも OK:無料オンライン・サイバーセキュリティ・ツール5選

5 free online cybersecurity resources for small businesses

2023/04/19 HelpNetSecurity — サイバー攻撃の頻度と巧妙さが増すにつれ、中小企業 (SMB:Small and Medium-sized Businesses) は、サイバー脅威に対してより脆弱になりつつある。大企業とは異なり、中小企業には、悪意の人物からネットワークやデータを効果的に保護するための資金や技術的リソースが不足している場合が多い。多くの中小企業は、予算や IT スタッフが限られているため、どこにリソースを配分するのかという難しい決断を迫られる。

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クラウド・セキュリティ警告の解決には約6日が必要:OSS への依存が要因 – Palo Alto 調査

Cloud Security Alerts Take Six Days to Resolve

2023/04/18 InfoSecurity — Palo Alto Networks が最新のレポートが警告しているのは、クラウド・セキュリティ・チームは、アラートへの迅速な対処を怠ることで、サイバーリスクが高まる可能性を生み出し、組織をさらしているということだ。同社は、様々なクラウド・サービス・プロバイダー (CSP) /業界/国々にまたがる組織に配備された数万個のセンサーや、GitHub/NVD (National Vulnerability Database) などの公開ソースを調査した。

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SimpleHelp というリモート・サポート製品を悪用:イランの MuddyWater の戦術を暴露

MuddyWater Uses SimpleHelp to Target Critical Infrastructure Firms

2023/04/18 InfoSecurity — MuddyWater という、イラン政府に支援される脅威アクターは、被害者のデバイス上で永続性を確立するために、正規の SimpleHelp リモート・サポート・ソフトウェア・ツールを使用していることが確認されている。Group-IB の新たなアドバイザリによると、これらの攻撃の一部として使用されるソフトウェアは、脆弱化されたものではない。その代わりに、この脅威アクターは、公式 Web サイトからツールをダウンロードし、攻撃に使用する方法を発見したようだ。

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