BlackLotus という UEFI Bootkit マルウェア第1号:Windows 11 の Secure Boot を突破する

BlackLotus Becomes First UEFI Bootkit Malware to Bypass Secure Boot on Windows 11

2023/03/01 TheHackerNews — BlackLotus という高ステルス性の UEFI (Unified Extensible Firmware Interface) ブートキットが、Secure Boot 防御を回避するマルウェアとして初めて公になり、サイバー環境における強力な脅威となってきた。スロバキアのサイバーセキュリティ企業 ESET は、「このブートキットは、UEFI セキュアブートを有効にした最新の Windows 11 システム上でも実行可能である」と、The Hacker News と共有したレポートで述べている。

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Sliver マルウェアによる BYOVD 攻撃:Windows にバックドアを作る手順とは?

Hackers backdoor Windows devices in Sliver and BYOVD attacks

2023/02/06 BleepingComputer — Sunlogin の脆弱性を悪用して Sliver ポスト・エクスプロイト・ツールキットを展開し、Windows Bring Your Own Vulnerable Driver (BYOVD) 攻撃を仕掛けることで、セキュリティ・ソフトウェアを無効化するという、新しいハッキング・キャンペーンが観測されている。Sliver とは、Bishop Fox が作成したポスト・エクスプロイト・ツールキットであり、Cobalt Strike の代替手段として、昨年の夏から脅威アクターたちが利用し始めているものだ。その機能としては、ネットワーク監視/コマンド実行、反射型 DLL ロード/セッション生成/プロセス操作などが提供されている。

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Cobalt Strike ローダーの新種 Symatic:中国 APT41 と持続性のあるバックドア展開

New hacking group uses custom ‘Symatic’ Cobalt Strike loaders

2022/11/09 BleepingComputer — これまで知られていなかった Earth Longzhi という中国の APT (Advanced Persistent Threat) ハッキング集団が、東アジア/東南アジア/ウクライナの組織を狙っている。この脅威アクターは、2020年から活動しており、カスタム・バージョンの Cobalt Strike ローダーを用いて、被害者のシステムに持続性のあるバックドアを仕込んでいる。Trend Micro の最新レポートによると、Earth Longzhi の TTP は Earth Baku と同様のものであり、この2つのグループは、国家が支援する APT41 の下部組織であると考えられる。

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BlackByte ランサムウェア:検出を回避するための Bring Your Own Driver とは?

BlackByte ransomware abuses legit driver to disable security products

2022/10/05 BleepingComputer — BlackByte ランサムウェア・ギャングは、研究者たちが “Bring Your Own Driver” と呼ぶ新しい手法を用いて、各種のセキュリティ・ソリューションで使用される 1,000以上のドライバを無効化し、保護の回避を可能にするという。このグループに起因する最近の攻撃には、特権昇格/コード実行の脆弱性 CVE-2019-16098として追跡されている、Micro-Star の MSI Afterburner RTCore64.sys ドライバのバージョンが関与している。

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Google Chrome の ゼロデイ脆弱性 CVE-2022-2294:Candiru スパイウェアが悪用

Chrome zero-day used to infect journalists with Candiru spyware

2022/07/21 BleepingComputer — イスラエルのスパイウェア・ベンダー Candiru が、Google Chrome のゼロデイ脆弱性を悪用していたことが判明した。彼らはスパイウェア DevilsTongue を用い、中東のジャーナリストや、彼らと利害関係のある人々に対してスパイ活動を行っていた。このヒープバッファ・オーバーフローの脆弱性 CVE-2022-2294 は、WebRTC に存在するものだ。悪用に成功した攻撃者が、ターゲット・デバイス上でコードを実行する可能性がある。Google は、2022年7月4日に、この脆弱性にゼロデイ・パッチを適用した際に、活発に悪用されていることを明らかにしていたが、それ以上の詳細は提供しなかった。

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Dell 製ドライバーに存在し続ける Windows Kernel レベル攻撃の脆弱性

Dell driver fix still allows Windows Kernel-level attacks

2021/12/13 BleepingComputer — 2021年5月に、Dell 製のドライバーに存在する5つの脆弱性が、まとめて CVE-2021-21551 として公開されたが、それは 12年間にわたる悪用の末の修正でもある。しかし、Dell の修正は、さらなる悪用を防ぐために、十分な包括的なものとは言えず、セキュリティ研究者が警告しているように、今後の BYOVD (Bring Your Own Vulnerable Driver) 攻撃の格好の候補となっている。

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