多要素認証 (MFA) バイパス:3種類の侵入ベクターについて解説する

Cyberattackers Double Down on Bypassing MFA

2023/03/01 DarkReading — 企業が従業員や顧客に対して、より強固なセキュリティを企業が求めるにつれて、攻撃者たちは多要素認証 (MFA) の回避を進化させてきた。今週に発表された、サイバー・セキュリティ企業 LastPass におけるデータ漏洩や、2月の初めに発表されたソーシャルメディア・サービス Reddit における侵害のように、この種の侵害発生は、着実に増加している。 

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CISA KEV 警告 23/02/27:ZK Java Web Framework の脆弱性が悪用されている

CISA Issues Warning on Active Exploitation of ZK Java Web Framework Vulnerability

2023/02/28 TheHackerNews — 米国 Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) は、ZK フレームワークに影響を及ぼす深刻な欠陥が活発に悪用されているとし、Known Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログに追加したことを発表した。この脆弱性 CVE-2022-36537 (CVSS: 7.5) は、ZK Framework バージョン 9.6.1/ 9.6.0.1/9.5.1.3/9.0.1.2/8.6.4.1 に影響を及ぼすものであり、特別に細工したリクエストを介して、驚異アクターに機密情報の取得を許すものである。

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ChatGPT とセキュリティの関係:ポジティブ? ネガティブ? 判断は時期尚早?

ChatGPT Subs In as Security Analyst, Hallucinates Only Occasionally

2023/02/16 DarkReading — 今週に発表された調査結果によると、人気の Large Language Model (LLM) である ChatGPT は、その AI モデルが特定のアクティビティのために訓練されていなくても、潜在的なセキュリティ・インシデントのトリアージや、コード内のセキュリティ脆弱性を見つける防御者にとって、有益であると示唆される。

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Samsung Galaxy Store の2つの脆弱性:2023/01 のアップデートで対応

Samsung Galaxy Store App Found Vulnerable to Sneaky App Installs and Fraud

2023/01/23 TheHackerNews — Samsung の Galaxy Store App にセキュリティ欠陥が存在し、ローカル攻撃者による任意のアプリのインストールや、Web 上の不正なランディング・ページへの誘導などが可能なことが判明した。NCC Group が発見した、脆弱性 CVE-2023-21433/CVE-2023-21434 は、2022年11月/12月の時点で Samsung に通知されている。同社は、これらのバグを Medium のリスクとして分類し、2023年1月初めに出荷された、バージョン 4.5.49.8 で対応している。

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Citrix ADC/Gateway のパッチ未適用:深刻な脆弱性を引きずる数千台のサーバ

Thousands of Citrix servers vulnerable to patched critical flaws

2022/12/28 BleepingComputer — Citrix ADC/Gateway だが、この数ヶ月の間に修正された2つの脆弱性が、そのまま放置されているサーバが数千台はあるという。1つ目の欠陥は、11月8日に修正された CVE-2022-27510 であり、Citrix の両製品に影響を与える認証バイパスの脆弱性である。その悪用に成功した攻撃者は、デバイスへの不正アクセス/リモートデスクトップの乗っ取り/ログインブルート・フォースなどの攻撃を行えるようになる。2つ目の欠陥は、12月13日に修正された CVE-2022-27518 であり、認証されていない攻撃者による、脆弱なデバイス上でのリモートコマンド実行と乗っ取りを許すものだ。

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Pwn2Own Toronto 2022:63件のゼロデイが発見され $1M 近い報奨金が支払われた

Researchers Find 63 Zero-Day Bugs at Latest Pwn2Own

2022/12/12 InfoSecurity — 先日の Pwn2Own コンテストの参加者は、さまざまな製品に存在する数多くのゼロデイ脆弱性を発見し、デジタル世界の安全性を高めるために貢献した。このコンテストは、Trend Micro の Zero Day Initiative (ZDI) により運営されており、ベンダーに依存しない世界最大のバグバウンティ・プログラムとなっている。

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LockBit の最近の戦術:著作権違反を主張する偽のメールに御用心

Fake copyright infringement emails install LockBit ransomware

2022/06/26 BleepingComputer — LockBit ランサムウェアのアフィリエイトは、標的に対して著作権違反を主張することで、そのデバイスにマルウェアを感染させるという、興味深いトリックを使用している。これらのマルウェアを送りつけられる電子メールの受信者は、クリエイターのライセンス承諾なしにメディアファイルを使用したと主張され、著作権侵害について警告される。一連のメールの文面には、受信者の Web サイトから侵害コンテンツを削除するか、法的措置に対処することを要求している。

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富士通のクラウド・ストレージに仮想バックアップ破壊の脆弱性:アップデートを急げ!

Separate Fujitsu cloud storage vulnerabilities could enable attackers to destroy virtual backups

2022/06/10 DailySwig — 富士通のクラウド・ストレージ・システムの Web インターフェースに、2つの脆弱性が存在することが確認された。この脆弱性の悪用に成功した、認証されていない攻撃者により、バックアップされたファイルの読取/書込/破壊が生じる可能性があることが判明した。これらの脆弱性は、エンタープライズ・グレードの Fujitsu Eternus CS8000 (Control Center) V8.1 に存在している。

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Microsoft Office のゼロデイ脆弱性 Follina:中国の国家支援ハッカーが積極的に悪用

Chinese Hackers Begin Exploiting Latest Microsoft Office Zero-Day Vulnerability

2022/05/31 TheHackerNews — 中国国家に支援される高度持続的脅威 (APT) 脅威アクターが、Microsoft Office の新しいゼロデイ脆弱性を武器にして、侵害したシステムでコード実行を可能にしていることが確認された。エンタープライズ・セキュリティ企業である Proofpoint は、「この TA413 CN APT は、脆弱性 Follina を悪用することで、悪意の URL から ZIP アーカイブを配信し、そこに含まれる Word ドキュメントを攻撃に使用する。いまは、それが野放しの状態である。このキャンペーンは、中央チベット自治政府の Women Empowerments Desk になりすまし、ドメイン tibet-gov.web[.]app を使用している」とツイートで述べている。

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Microsoft Office の脆弱性 Follina に緩和策:ベンダーと研究者の見解に相違が

Microsoft Releases Workarounds for Office Vulnerability Under Active Exploitation

2022/05/30 TheHackerNews — 日本マイクロソフトは、同社の Office で発見されたゼロデイ脆弱性の悪用に成功した攻撃者に、システム上でのコード実行を許してしまう問題への緩和策を発表した。現時点で、この脆弱性 CVE-2022-30190 の CVSS 値は 7.8 と評価されている。Microsoft の Office 2013/2016/2019/2021、および Professional Plus エディションが影響を受けるとされている。

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Microsoft Office のゼロデイ脆弱性 Follina:マクロとは別経路で PowerShell コードを実行

Watch Out! Researchers Spot New Microsoft Office Zero-Day Exploit in the Wild

2022/05/30 TheHackerNews — サイバー・セキュリティ研究者たちは、Microsoft Office のゼロデイ脆弱性の悪用に成功した脅威アクターに、Windows システム上での任意のコード実行を許す可能性があるという注意を呼びかけている。この脆弱性は、nao_sec として知られる独立系のサイバー・セキュリティ研究チームが、ベラルーシの IP アドレスから VirusTotal にアップロードされた Word 文書 [05-2022-0438.doc] を発見したことで明らかになった。

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Synology の AFP (Apple Filing Protocol) に深刻な脆弱性:パッチ適用までの緩和策とは?

Synology warns of critical Netatalk bugs in multiple products

2022/04/28 BleepingComputer — Synology の NAS アプライアンスの一部が、複数の深刻な Netatalk 脆弱性の悪用による攻撃にさらされていると、顧客に対する警告が発せられた。同社は、「Synology DiskStation Manager (DSM) および Synology Router Manager (SRM) における複数の深刻な脆弱性の悪用に成功した攻撃者に対して、機密情報の取得と、任意のコード実行を許す可能性がある」と述べている。

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Google Play に粘着する SharkBot バンキング RAT は次世代型:テストが終わると蠢き出す

Google Removes Dangerous Banking Malware From Play Store

2022/04/08 DarkReading — 2021年10月に表面化し、現在も野放しになっている、SharkBot と呼ばれる危険な Android バンキング・トロイの木馬は、Google Play という信頼できるモバイル・アプリ・ストアを通じて、マルウェアを配布しようとする脅威アクターの執念を示す最新の事例である。

この不正プログラムは、発見者が次世代型と表現しているように、銀行口座にログインしている被害者に、感染させた Android 端末を使用させ、多要素認証の制御をバイパスし、銀行口座からひそかに不正送金するものだ。SharkBot は、認証情報やクレジットカード情報を盗むことも可能であり、また、検出の複雑化により発見を遅らせるなどの、複数の機能を搭載している。

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SonicWall の RCE 脆弱性 CVE-2021-20038:標的型攻撃が進行中

Attackers now actively targeting critical SonicWall RCE bug

2022/01/24 BleepingComputer — SonicWall の Secure Mobile Access (SMA) ゲートウェイに影響をおよぼす深刻な脆弱性だが、先月に対処されていながら、現在でも悪用されようとしている。この脆弱性 CVE-2021-20038 は、スタックバッファ・オーバーフローを引き起こす可能性があり、WAF が有効な場合であっても、SMA 100 シリーズのアプライアンス (SMA 200/210/400/410/500v を含む) に影響をおよぼす。

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SonicWall の深刻な懸念と警告:SMA 100 シリーズのバグに迅速なパッチを

SonicWall ‘strongly urges’ customers to patch critical SMA 100 bugs

2021/12/08 BleepingComputer — SonicWall は、SMA 100 シリーズ・アプライアンスを使用している企業に対して、CVSS スコアで Critical から Medium と評価されている、複数のセキュリティ上の欠陥に対して、直ちにパッチを適用することを強く求めている。これらのバグ (Rapid7 の Jake Baines と NCC Group の Richard Warren が報告) は、Web Application Firewall (WAF) が有効になっているケースでも、SMA 200/210/400/410/500v アプライアンスに影響をおよぼす。

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Microsoft Exchange の脆弱性 ProxyToken によりメールがハックされる

Microsoft Exchange ProxyToken bug can let hackers steal user email

2021/08/30 BleepingComputer — Microsoft Exchange Server の深刻な脆弱性 ProxyToken について、技術的な詳細が明らかになった。この脆弱性は、標的となるアカウントからメールにアクセスする際に、認証を必要としないというものだ。攻撃者は、Exchange Control Panel (ECP) アプリケーション内の、Web サービスへ向けたリクエストを細工することで、この脆弱性を悪用し、被害者の受信箱からメッセージを盗み出す。

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LockFile ランサムウェアは ProxyShell 脆弱性を介して Microsoft Exchange を攻撃する

LockFile ransomware attacks Microsoft Exchange with ProxyShell exploits

2021/08/21 BleepingComputer — LockFile と呼ばれる新しいランサムウェアが、最近になって公開された ProxyShell の脆弱性を悪用して Microsoft Exchange サーバーに侵入し、Windows ドメインを暗号化している。ProxyShell とは、3つの Microsoft Exchange の脆弱性を連鎖させることで、認証を回避してリモート・コードを実行する攻撃の名称である。この3つの脆弱性は、Devcore の Principal Security Researcher である Orange Tsai が発見したもので、彼は4月に開催されたハッキング・コンテスト Pwn2Own 2021 で、これらの脆弱性を連鎖させて Microsoft Exchange サーバーを乗っ取ることに成功している。

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