Earth Longzhi という中国ハッカー・グループ:DLL 悪用マルウェアでアジアを狙う

Chinese Hacker Group Earth Longzhi Resurfaces with Advanced Malware Tactics

2023/05/03 TheHackerNews — 中国の国家支援ハッカー集団が再登場し、台湾/タイ/フィリピン/フィジーなどの、政府/医療/テクノロジー/製造業を標的とする、新たなキャンペーンを展開している。この Earth Longzhi グループは、APT41 (別名 HOODOO/Winnti) のサブグループであり、半年以上も活動を停止していたが、Earth Baku/SparklingGoblin/GroupCC などのクラスターと重複した動きを見せている。Earth Longzhi は、2022年11月にサイバー・セキュリティ企業により検出され、東アジア/東南アジア/ウクライナなどの組織への攻撃が分析されている。

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ChatGPT の偽デスクトップ・アプリ:Chrome のログイン・データを盗み出すマルウェアだ – Trend Micro

Fake ChatGPT desktop client steals Chrome login data

2023/05/02 HelpNetSecurity — ChatGPT Windows デスクトップ・クライアントを模倣したマルウェアにより、Google Chrome のログインデータ・フォルダに保存された認証情報をコピーしていく情報窃盗犯について、研究者たちが警告を発している。ChatGPT は公式のデスクトップ・クライアントをリリースしていないが、この偽バージョンは、ユーザーが期待するものを作り込んでいるという。

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ViperSoftX 情報スティーラー:KeePass/1Password も標的にする最凶のマルウェアとは?

ViperSoftX info-stealing malware now targets password managers

2023/04/28 BleepingComputer — 情報窃取型マルウェア ViperSoftX の新バージョンが発見され、パスワード・マネージャーである KeePass や 1Password などに狙いを定めるという、より幅広いターゲットにアプローチしていることが判明した。Trend Micro の研究者たちからの報告によると、ViperSoftX は以前よりも多数の暗号通貨ウォレットをターゲットにして、Chrome 以外のブラウザにも感染が可能となり、さらには、パスワード・マネージャーもターゲットにし始めているようだ。さらに言うなら、この情報窃取型マルウェアの最新バージョンは、コード暗号化を強化し、セキュリティ・ソフトウェアによる検出を回避する機能を備えている。

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Google Play の 2022年の戦い:ブロックした悪質なアプリは 140万件!

Google Blocked 1.4 Million Bad Apps From Google Play in 2022

2023/04/28 SecurityWeek — Google Play におけるセキュリティ機能の強化により、悪質なアプリケーションの公開が、2022年には 140万件以上もブロックされたとのことだ。強化されたポリシーに加えて、機械学習とアプリ審査プロセスの改善を組み合わせたことで、Google Play のポリシーに違反する悪質なアプリを、自動的にブロックすることができたと、同社は述べている。さらに、Android の保護とポリシーの強化に加えて、開発者への教育が進んだことで、これまでの3年間で 50万件以上のアプリにおいて、不必要な機密権限へのアクセスが遮断されたと Google は付け加えている。

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VMware の深刻なゼロデイ脆弱性が FIX:Pwn2Own で証明された侵害チェーンに対処

VMware fixes critical zero-day exploit chain used at Pwn2Own

2023/04/25 BleepingComputer — VMware は、2つのゼロデイ脆弱性に対処するための、セキュリティ・アップデートをリリースした。それらの脆弱性の連鎖に成功した攻撃者に対して、VMware Workstation/Fusion ソフトウェア・ハイパーバイザー上で、コード実行を許す可能性がある。この2つの脆弱性は、1ヶ月前に開催された Pwn2Own Vancouver 2023 ハッキング・コンテスト Day-2 で、STAR Labs チームのセキュリティ研究者たちが、デモを行ったエクスプロイト・チェーンの一部である。

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TP-Link Archer WiFi の脆弱性 CVE-2023-1389 が FIX:Mirai による悪用も検出

TP-Link Archer WiFi router flaw exploited by Mirai malware

2023/04/25 BleepingComputer — マルウェア・ボットネット Mirai は、TP-Link Archer A21 (AX1800) WiFi ルーターに存在する脆弱性 CVE-2023-1389 を積極的に悪用して、このデバイスを DDoS (分散サービス拒否) の大群に組み込んでいる。2022年12月に開催された Pwn2Own Toronto のハッキング・イベントで、この欠陥の悪用に挑んだ2つのハッキング・チームが、異なる経路 (LAN/WAN インターフェイス・アクセス) を介して、このデバイスへの侵入を成功させた。

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Windows/Ubuntu/VMWare Workstation が陥落:Pwn2Own 2023 レポート Day_3

Windows, Ubuntu, and VMWare Workstation hacked on last day of Pwn2Own

2023/03/24 BleepingComputer — ハッキング・コンテスト Pwn2Own の Day-3 でセキュリティ研究者たちは、Windows 11/Ubuntu Desktop/VMware Workstation を標的とした5つのゼロデイ・エクスプロイトを実演し、$185,000 を獲得した。この日のハイライトは、Ubuntu Desktop オペレーティングシステムが、3つのチームにより3回ハッキングされたことだが、そのうちの1つは、以前から知られていたエクスプロイトと重なってしまった。

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2022年のマルウェア検出数は 1460 億件:前年比で 55% 増と Trend Micro

Cyber-Threat Detections Surge 55% in 2022

2023/03/08 InfoSecurity — Trend Micro の発表は、2022年に 1460億件のサイバー脅威を阻止したというものだ。この件数は、前年比で 55% 増を示しており、あらゆる規模/分野の企業に対して、サイバー犯罪者がアプローチを拡大している証拠でもある。 同社が発表したのは、世界各地で発生した脅威情報から構成される、年次総括レポート Rethinking Tactics であり、そのスコープは、モバイル/IoT/PC エンドポイント/サーバ・エンドポイント/電子メール/ウェブ層/ネットワーク層/OT ネットワーク/クラウド/ホーム・ネットワーク/脆弱性/消費者/企業/政府などにまで広がっている。

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Iron Tiger ハッキング・グループは中国由来の APT27:Linux 版のカスタム・マルウェアを投入

Iron Tiger hackers create Linux version of their custom malware

2023/03/01 BleepingComputer — Iron Tiger こと APT27 ハッキング・グループは、カスタム・リモートアクセス・マルウェア SysUpdate の新しい Linux 版を用意し、企業で使用される広範なサービスを標的にしようとしている。Trend Micro の最新レポートによると、このハッカーは 2022年7月より Linux 版をテストし始めている。そして、2022年10月になると、複数のペイロードが野放し状態で活動し始めまた。

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PlugX マルウェアは中国由来:Windows の x32dbg を装い攻撃を仕掛ける

PlugX Trojan disguised as a legitimate Windows open-source tool in recent attacks

2023/02/27 SecurityAffairs — オープンソースの Windows デバッガ・ツール x32dbg を装う、PlugX RAT (Remote Access Trojan) の配布を目的とした新たな攻撃を、Trend Micro が発見した。x32dbg は、カーネル・モードやユーザー・モードのコード/クラッシュ・ダンプ/CPU レジスタなどの解析を可能にするツールである。

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ランサムウェアと身代金:支払いに応じるケースは 10% に過ぎないが金額は高騰している

Firms Who Pay Ransom Subsidise 10 New Attacks: Report

2023/02/24 InfoSecurity — ランサムウェの被害において、身代金が支払われたケースは 10% に過ぎないが、その対価が新たな攻撃 6件~10件の資金源になっていることが、Trend Micro の調査により判明した。セキュリティ・ベンダーである Trend Micro は、データサイエンスの手法を用いて、検知用テレメトリ/ネットワーク・インフラ/ブロックチェーン取引/アンダーグラウンド・フォーラム/チャットログなどのデータを分析しましたという。

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WhiskerSpy という北朝鮮のマルウェア:ウォータリング・ホール攻撃で中国と日本を狙う

New WhiskerSpy malware delivered via trojanized codec installer

2023/02/18 BleepingComputer — セキュリティ研究者たちが発見したのは、北朝鮮に関心を示す個人を標的とする、最近の脅威アクター Earth Kitsune のキャンペーンで使用されている、新しいバックドア WhiskerSpy だ。この脅威アクターは、試行錯誤の末に、北朝鮮の親サイトのビジターからターゲットを選び出すという、ウォータリング・ホール攻撃として知られる手口を採用していた。この新しいオペレーションの存在は、2019年から Earth Kitsune の活動を追跡してきた、サイバーセキュリティ企業の Trend Micro の研究者たちにより、昨年末に発見された。

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Sliver マルウェアによる BYOVD 攻撃:Windows にバックドアを作る手順とは?

Hackers backdoor Windows devices in Sliver and BYOVD attacks

2023/02/06 BleepingComputer — Sunlogin の脆弱性を悪用して Sliver ポスト・エクスプロイト・ツールキットを展開し、Windows Bring Your Own Vulnerable Driver (BYOVD) 攻撃を仕掛けることで、セキュリティ・ソフトウェアを無効化するという、新しいハッキング・キャンペーンが観測されている。Sliver とは、Bishop Fox が作成したポスト・エクスプロイト・ツールキットであり、Cobalt Strike の代替手段として、昨年の夏から脅威アクターたちが利用し始めているものだ。その機能としては、ネットワーク監視/コマンド実行、反射型 DLL ロード/セッション生成/プロセス操作などが提供されている。

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Gootkit は SEO ポイズニング・マルウェア:難読性の高い無差別攻撃

Gootkit Malware Continues to Evolve with New Components and Obfuscations

2023/01/29 TheHackerNews — マルウェア Gootkit を操る脅威アクターは、そのツールセットを新たなコンポーネントで強化し、難読性の高い感染チェーンを構築している。Google 傘下の Mandiant は、UNC2565 という名称で Gootkit の活動を監視しているが、このグループだけが独占して使用するマルウェアであることを指摘している。Gootkit は、Gootloader とも呼ばれ、検索エンジン最適化 (SEO) ポイズニングと呼ばれる手法により、合意書や契約書などのビジネス関連文書を検索する人々を騙して、危険な Web サイトへと誘導することで拡散していく。

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Golden Chickens という Malware-as-a-Service:背後で操る人物を追跡せよ

Experts Uncover the Identity of Mastermind Behind Golden Chickens Malware Service

2023/01/27 TheHackerNews — Golden Chickens という Malware-as-a-Service の背後にいる脅威アクターの身元が、現実世界でのオンライン・ペルソナ “badbullzvenom” として活動している人物であると、サイバー・セキュリティ研究者たちが明らかにした。eSentire の Threat Response Unit (TRU) は、16ヶ月に及ぶ調査を経て発表した包括的なレポートの中で、「2人の人物が “badbullzvenom” アカウントを共有されているという、複数の言及を発見した」と述べている。

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Black Basta ランサムウェアの新戦術:USB デバイスに PlugX の高スティルス亜種

Black Basta Deploys PlugX Malware in USB Devices With New Technique

2023/01/27 InfoSecurity — Black Basta ランサムウェア の侵害に関する調査により、接続されたリムーバブル USB メディアデバイスに自動的に感染する、新しい PlugX マルウェアの亜種が使用されていることが判明した。Palo Alto Networks の Unit 42 は、この調査結果を Infosecurity と共有し、新しい PlugX 亜種はワーム可能であり、Windows OS から自身を隠すように USB デバイスに感染すると付け加えている。

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Sophos Firewall 4,000台が危険な状況:インターネットに露出するサーバの 6% が未パッチ

Over 4,000 Sophos Firewall devices vulnerable to RCE attacks

2023/01/17 BleepingComputer — インターネットに接続される 4,000 台以上の Sophos Firewall に存在する、深刻なリモートコード実行 (RCE) の脆弱性 CVE-2022-3236 を狙って、サイバー攻撃が発生する可能性があることが判明した。Sophos Webadmin/Sophos Firewall の User Portal に存在する、このコードインジェクションの脆弱性は 2022年9月に公開され、複数の Sophos Firewall バージョンに対するホットフィックスがリリースされた (正式な修正プログラムは3カ月後の2022年12月に発行)。

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GitHub Codespaces の悪用方法が判明:新たな侵害ベクターからマルウェアを配布

Hackers Can Abuse Legitimate GitHub Codespaces Feature to Deliver Malware

2023/01/17 TheHackerNews — 脅威アクターたちが、GitHub Codespaces の正規の機能を悪用して、被害者のシステムへマルウェアを配信することが可能であるという、新たな研究の結果が明らかになった。GitHub Codespaces とは、クラウドベースのカスタマイズ可能な開発環境のことである。それを利用するユーザーは、Web ブラウザや Visual Studio Code との統合を介して、指定したコードベースのデバッグ/メンテナンス/変更のコミットを実行できる。また、ポート・フォワーディング機能により、コードスペース内の特定のポートで動作する Web アプリケーションに、ローカルマシンのブラウザから直接にアクセスし、テスト/デバッグを行うことも可能だ。

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Synology の深刻な脆弱性 CVE-2022-43931 が FIX:CVSS 10 の RCE

Synology fixes multiple critical vulnerabilities in its routers

2023/01/03 SecurityAffairs — 2022年12月に、台湾の NAS メーカーである Synology は、2つの新しい重要アドバイザリを公開した。最初のアドバイザリは、同社が対処した最も重要なものであり、脆弱性 CVE-2022-43931 (CVSS : 10) として追跡されている、境界外書き込みの深刻な問題だ。この脆弱性は、Ver 1.4.3-0534/1.4.4-0635 以前の、Synology VPN Plus Server の Remote Desktop Functionality に存在している。この脆弱性の悪用に成功したリモートの攻撃者は、不特定のベクター経由で任意のコマンドを実行できる。

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Google 検索の広告を悪用:マルウェアを正規のソフトウェアに仕込んで配布

Hackers abuse Google Ads to spread malware in legit software

2022/12/28 BleepingComputer — Google Ads のプラットフォームを悪用するマルウェアのオペレーターが、人気のソフトウェア製品を検索している無防備なユーザーに対して、マルウェアをばらまくというケースが増加している。これらのキャンペーンにおいて、なりすましに利用されているのは、Grammarly/MSI Afterburner/Slack/Dashlane/Malwarebytes/Audacity/μTorrent/OBS/Ring/AnyDesk/Libre Office/Teamviewer/Thunderbird/Brave などの製品である。

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Rust への移行を進める Agenda ランサムウェア:検出と解析を困難にする亜種

Agenda Ransomware Switches to Rust to Attack Critical Infrastructure

2022/12/16 InfoSecurity — Agenda ランサムウェア・グループは、プログラミング言語 Rust で記述した新しいマルウェアにより、複数の企業に侵入している。Trend Micro の研究者たちは、この新たなキャンペーンを発見し、「この脅威アクターは、企業のサーバへの侵入を主張するだけではなく、その窃取したファイルを公開すると脅している」と述べている。

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Pwn2Own Toronto 2022:63件のゼロデイが発見され $1M 近い報奨金が支払われた

Researchers Find 63 Zero-Day Bugs at Latest Pwn2Own

2022/12/12 InfoSecurity — 先日の Pwn2Own コンテストの参加者は、さまざまな製品に存在する数多くのゼロデイ脆弱性を発見し、デジタル世界の安全性を高めるために貢献した。このコンテストは、Trend Micro の Zero Day Initiative (ZDI) により運営されており、ベンダーに依存しない世界最大のバグバウンティ・プログラムとなっている。

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Netgear Nighthawk の脆弱性が FIX:Pwn2Own 用のエクスプロイトを無効化

Netgear Neutralizes Pwn2Own Exploits With Last-Minute Nighthawk Router Patches

2022/12/06 SecurityWeek — 先週に Netgear がリリースしたホット・フィックスにより、Nighthawk RAX30 (AX2400) ルータの誤設定により、ローカル・ネットワークのサービスへの無制限なアクセスを、リモートの攻撃者に許してしまう脆弱性が対処された。Nighthawk RAX30 の WAN インターフェースが、デフォルトで IPv6 を有効にしているにもかかわらず、IPv4 トラフィックに適用されるアクセス制限が、IPv6 トラフィックに適用されないことに、この脆弱性は起因する。

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macOS サンドボックス・エスケープの脆弱性 CVE-2022-26696:PoC コードが公開

PoC Code Published for High-Severity macOS Sandbox Escape Vulnerability

2022/11/21 SecurityWeek — あるセキュリティ研究者が、サンドボックス・エスケープによりターミナル内でのコード実行に悪用される可能性のある、macOS の脆弱性の詳細および PoC コードを公開した。この脆弱性 CVE-2022-26696 (CVSS:7.8) は、2021年に発見/報告されたものであり、2022年5月にリリースされた macOS Monterey 12.4 でパッチが提供されている。Apple はアドバイザリで、「この脆弱性は、サンドボックス制限のバイパスを可能にするが、環境のサニタイズを改善することで解決した」と述べている。

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Cobalt Strike ローダーの新種 Symatic:中国 APT41 と持続性のあるバックドア展開

New hacking group uses custom ‘Symatic’ Cobalt Strike loaders

2022/11/09 BleepingComputer — これまで知られていなかった Earth Longzhi という中国の APT (Advanced Persistent Threat) ハッキング集団が、東アジア/東南アジア/ウクライナの組織を狙っている。この脅威アクターは、2020年から活動しており、カスタム・バージョンの Cobalt Strike ローダーを用いて、被害者のシステムに持続性のあるバックドアを仕込んでいる。Trend Micro の最新レポートによると、Earth Longzhi の TTP は Earth Baku と同様のものであり、この2つのグループは、国家が支援する APT41 の下部組織であると考えられる。

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Black Basta ランサムウェアの新戦術:Qakbot 経由でネットワークに侵入して Brute Ratel C4 を展開

Black Basta Ransomware Hackers Infiltrate Networks via Qakbot to Deploy Brute Ratel C4

2022/10/17 TheHackerNews — Black Basta ランサムウェア・ファミリーの背後にいる脅威アクターは、 Qakbotトロイの木馬を用いる最近の攻撃において、第2段階のペイロードとして Brute Ratel C4フレームワークを展開していることが確認された。Trend Micro は、先週に発表した技術分析で、最新の敵対的シミュレーション・ソフトウェア Brute Ratel C4 が、Qakbot 感染を通じて配信される初めてのケースだと述べている。この侵入は、兵器化された ZIP アーカイブ・リンクを含むフィッシング・メールを介して達成され、横方向への移動には Cobalt Strike が使用されている。

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Microsoft 2022-10 月例アップデートは2件のゼロデイと 84件の脆弱性に対応

Microsoft October 2022 Patch Tuesday fixes zero-day used in attacks, 84 flaws

2022/10/11 BleepingComputer — 今日は Microsoft の October 2022 Patch Tuesday だが、それに伴い、活発に悪用されている Windows の脆弱性などを含む、合計で 84件の不具合が修正された。今日のアップデートで修正された 84件の脆弱性のうち 13件は、最も深刻な Critical に分類され、特権昇格/なりすまし/リモートコード実行などを許すものだ。

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Microsoft Exchange の新たな別のゼロデイ:悪用により LockBit ランサムウェアを配布?

Microsoft Exchange servers hacked to deploy LockBit ransomware

2022/10/11 BleepingComputer — Microsoft が進めている調査は、Exchange Server の新たなゼロデイ脆弱性がハッキングに悪用され、その後にランサムウェア Lockbit 攻撃の起動に使用されたという報告に対するものだ。2022年7月に発生した、少なくとも1件のインシデントでは、事前に Exchange Server に配置していた WebShell を用いて、侵入に成功した攻撃者が Active Directory 管理者への権限昇格を実行し、約 1.3TB のデータを窃取し、ネットワーク・システムの暗号化を行ったとされている。

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フィッシング最前線:18.8% の確率で Microsoft プラットフォーム防御を回避する悪意のメールたち

Email Defenses Under Siege: Phishing Attacks Dramatically Improve

2022/10/08 DarkReading — 今週は、サイバー攻撃者たちが 仕掛ける攻撃が、Microsoft のデフォルト・セキュリティを回避しているというレポートがあり、また、セキュリティ専門家たちは、フィッシングの手口が驚くほど進化していることを明らかにした。 脅威アクターたちが用いるテクニックには、ゼロポイント・フォントの難読化/クラウド・メッセージング・サービスへの混入/ペイロード起動の遅延などがあり、メール・プラットフォーム防御の弱点をついて、フィッシング攻撃を狡猾に行っている。また、被害者の調査/選定の頻度も上がっている。

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Microsoft Exchange のゼロデイ脆弱性:ProxyNotShell の偽 PoC が販売されている

Fake Microsoft Exchange ProxyNotShell exploits for sale on GitHub

2022/10/03 BleepingComputer — 詐欺師たちがセキュリティ研究者になりすまし、新たに発見された Microsoft Exchange のゼロデイ脆弱性に対する、偽の PoC エクスプロイト ProxyNotShell を販売しているようだ。先週に、ベトナムのサイバー・セキュリティ企業 GTSC は、Microsoft Exchange の2つの新しいゼロデイ脆弱性を悪用した攻撃を、一部のユーザーが受けていたことを明らかにした。研究者たちは、Trend Micro の Zero Day Initiative と共同で、この脆弱性を Microsoft に対して非公開で報告した。Microsoft は、この脆弱性が攻撃に悪用されていることを確認し、セキュリティ更新プログラムをリリースするスケジュールを早めるとしている。

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Microsoft Exchange に2つの深刻なゼロデイ脆弱性:積極的な悪用を検出

WARNING: New Unpatched Microsoft Exchange Zero-Day Under Active Exploitation

2022/09/30 TheHackerNews — セキュリティ研究者たちは、すべてのパッチが適用されているはずの Microsoft Exchange Server において、これまで公表されていなかった脆弱性が驚異アクターに悪用され、それにより侵害されたシステム上で、リモートコード実行を実現することを警告している。ベトナムのサイバー・セキュリティ企業である GTSC は、2022年8月に実施したセキュリティ監視とインシデント対応のアクティビティ一環として、この欠点を発見した。

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CISA KEV 警告 22/09/15:Trend Micro Apex One 脆弱性や Stuxnet 攻撃に対応

CISA orders agencies to patch vulnerability used in Stuxnet attacks

2022/09/16 BleepingComputer — CISA は、KEV (Known Exploited Vulnerabilities) カタログに6件の脆弱性を追加し、連邦政府機関に対し、ベンダーの指示に従って修正するよう求めている。カタログに追加された6件のセキュリティ脆弱性のうち、2022年になって公表されたものは、Trend Micro の自動脅威検知/対応プラットフォーム Apex One に影響を与える脆弱性の1件のみとなる。

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Docker の調査:TeamTNT が仕掛けた不正イメージが 15万回以上もダウンロード

TeamTNT Hits 150K Docker Containers via Malicious Cloud Images

2022/09/14 DarkReading — TeamTNT 脅威グループ・メンバーの明らかな不手際により、不適切なコンフィグレーションで運用されている Docker サーバを、悪用するために用いられていた戦術の一部が暴露された。先日に Trend Micro のセキュリティ研究者たちは、Docker REST API を公開するハニーポットを設置し、広く利用されているクラウド・コンテナ・プラットフォームの脆弱性やミスコンフィグレーションを、一般的な脅威者が悪用する方式を理解しようと試みた。

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Trend Micro 警告:Apex One の RCE 脆弱性 CVE-2022-40139 が悪用されている

Trend Micro warns of actively exploited Apex One RCE vulnerability

2022/09/12 BleepingComputer — 今日、セキュリティ・ソフトウェア会社の Trend Micro は、積極的に悪用される Apex One のセキュリティ脆弱性に対して、早急にパッチを適用するよう顧客に警告を発しまた。Apex One は、悪意のツール/マルウェア/脆弱性に対する脅威の自動検出と対処を、企業に提供するエンドポイント・セキュリティ・プラットフォームである。この脆弱性 CVE-2022-40139 の悪用に成功した攻撃者は、パッチが適用されていないソフトウェアを実行しているシステム上で、任意のコードをリモートから実行することが可能になる。

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Linux は魅力的な標的:クラウドを含むインフラを狙い始めた攻撃者の意図は?

Defenders Be Prepared: Cyberattacks Surge Against Linux Amid Cloud Migration

2022/09/06 DarkReading — Linux を実行するシステムの数と、それを攻撃する件数は、Windows に遠く及ばないだろうが、Linux ベースのサーバやテクノロジーに対する脅威アクターたちの関心は、このところ著しく高まってきている。今週に Trend Micro が発表したレポートによると、特にクラウドでの Linux インフラにおいて、ミッションクリティカルなアプリケーションやデータをホストする企業が増加していることが、その背景にあるようだ。Trend Micro は、Linuxシステムを標的とするランサムウェア攻撃が、2022年上半期に 75% 増加 (前年同期比) したことを確認している。

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Trend Micro 調査:2022年上半期の Linux ランサムウェア攻撃は 75% 増

Ransomware attacks on Linux to surge

2022/09/05 HelpNetSecurity — Trend Micro の予測によると、今後の数年間で、Linux サーバーや組み込みシステムを標的にする、ランサムウェア・グループの攻撃が増えるとのことだ。 これらのシステムに対する攻撃は、2022年上半期において、前年比で2桁の増加を記録している。

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SaaS プラットフォームを悪用するフィッシング攻撃:前年比 1,100% の大幅増

Phishing attacks abusing SaaS platforms see a massive 1,100% growth

2022/08/23 BleepingComputer — 脅威アクターたちが、Web サイト・ビルダーやパーソナル・ブランディング・スペースなどの、正規の SaaS (Software-as-a-Service) プラットフォームを悪用して、ログイン情報を盗むための悪質なフィッシング・サイトを作成する手口が増加している。Palo Alto Networks Unit 42 の最新レポートによると、研究者たちは SaaS 悪用の急増を確認しており、同社が収集したデータは、2021年6月〜2022年6月で 1,100% という大幅な増加を示しているという。

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macOS を狙うマルウェア XCSSET:Python 3 に対応してMonterey を執拗に追尾

XCSSET Malware Updates with Python 3 to Target macOS Monterey Users

2022/08/23 TheHackerNews — macOS マルウェア XCSSET のオペレーターは、そのソースコードを Python 3 にアップグレードすることで、macOS Monterey を侵害するための反復的な改良を行い、ステータスをアップさせている。SentinelOne の研究者である Phil Stokes と Dinesh Devadoss は「このマルウェア作者は、2020年の初期バージョンにおいては偽の Xcode.app に主要な実行ファイルを隠していたが、2021年には偽の Mail.app へと、そして、2022年には偽の Notes.app へと変更している」とレポートで述べている。

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OCFS でセキュリティ・アラートを正規化:AWS と Splunk が Black Hat で発表

New Cross-Industry Group Launches Open Cybersecurity Framework

2022/08/12 DarkReading — BLACK HAT USA – LAS VEGAS — Amazon Web Services (AWS) と Splunk は、各種の監視システムにおけるセキュリティ・アラートの標準化を推進するために、18種類のシステムおよびセキュリティ・ベンダーによる、業界としての取り組みを主導していく。その目的は、セキュリティ・チームのためにあり、セキュリティ・データを迅速に取り込み分析するための、ベンダーにとらわれない簡素化された分類法を提供することにある。

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Gootkit は AaaS (Access-as-a-Service):ファイルレス技術でマルウェアをドロップ

Gootkit AaaS malware is still active and uses updated tactics

2022/08/02 SecurityAffairs — AaaS (Access-as-a-Service) モデルで動作するマルウェア Gootkit は、侵害されたシステム上に悪意のあるペイロードをドロップする手段として、さまざまな脅威グループに使用されている。Gootkit は、ファイルレス技術を使用して、SunCrypt/REvil (Sodinokibi) /Kronos/Cobalt Strike などの、バンキング・マルウェア/ランサムウェアをドロップすることで知られている。

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Google Play がドロッパーアプリ群を削除:Octo などのバンキング・マルウェアを配布

Over a Dozen Android Apps on Google Play Store Caught Dropping Banking Malware

2022/07/29 TheHackerNews — Google Play Store における、一見無害なドロッパー・ アプリを利用した悪質なキャンペーンにより、ユーザーの端末がバンキング・マルウェアに感染する被害が発生していた。Trend Micro が DawDropper と総称する 17種類のドロッパー・アプリは、ドキュメント・スキャナー/QR コードリーダー/VPN サービス/コール・レコーダーなどの、生産性/実用性の高いアプリを装っていた。現在は、これらのアプリは全て、Play Storeから削除されている。

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LockBit 3.0 と BlackMatter の関係を分析:専門家たちが指摘する類似点とは?

Experts Find Similarities Between New LockBit 3.0 and BlackMatter Ransomware

2022/07/27 TheHackerNews — サイバー・セキュリティ研究者たちは、ランサムウェア LockBit の最新版と、2021年11月に消えたランサムウェア DarkSide のリブランド版 BlackMatter との類似性を、あらためて指摘している。LockBit 3.0(LockBit Black) と呼ばれる新バージョンは、2022年6月にリリースされ、暗号通貨の支払いオプションとして Zcash を追加し、新しいリークサイトとバウンティプログラムを立ち上げた。

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Adobe Acrobat の問題:アンチ・ウィルス製品による PDF ファイル・モニタリングをブロック?

Adobe Acrobat may block antivirus tools from monitoring PDF files

2022/06/21 BleepingComputer — セキュリティ研究者たちは、Adobe Acrobat がアンチウィルス・ソフトウェアをブロックし、PDF ファイルをオープンする際の、セキュリティ的な可視化を拒否していることを発見し、ユーザーにリスクを生じさせることを明らかにした。Adobe の製品は、30 種類のセキュリティ製品のコンポーネントの、プロセスへのロードの有無をチェックしており、また、それらをブロックすることで、悪意のアクティビティ監視を本質的に拒否している。

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Microsoft の定例6月パッチは重要:Follina 以外にも深刻な RCE 情報が満載

Microsoft Patches ‘Follina’ Zero-Day Flaw in Monthly Security Update

2022/06/15 DarkReading — 今日、Microsoft は、6月にスケジュールされたセキュリティ更新プログラムの一環として、Microsoft Support Diagnostic Tool (MSDT) に存在し、広く悪用されているゼロデイ脆弱性 Follina に対するパッチを発行した。このパッチは、同社が製品ポートフォリオ全体の脆弱性に対処するために公開した、合計で 60件のセキュリティ更新プログラムの中で、重要のものとなる。

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Windows 11 KB5014019 の適用により Trend Micro ランサムウェア防御が破壊される

Windows 11 KB5014019 breaks Trend Micro ransomware protection

2022/05/26 BleepingComputer — 今週の Windows 累積更新プログラムのオプション・プレビューでは、Trend Micro のセキュリティ製品の一部との互換性に問題があり、ランサムウェア保護機能などの機能が破壊されることが判明した。Trend Micro は、「当社における複数のエンドポイントおよびサーバープロテクション製品で使用されている UMH コンポーネントは、ランサムウェア保護などの高度な機能を担っている、しかし、Microsoft Windows 11/Windows 2022 オプション・プレビュー・パッチ (KB5014019) を適用して再起動すると、Trend Micro UMH ドライバーが停止するという問題を認識している」と述べている。

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VMware ESXi を狙う Cheers ランサムウェア:Linux 版に加えて Windows 亜種も登場か?

New ‘Cheers’ Linux ransomware targets VMware ESXi servers

2022/05/25 BleepingComputer — 新たなランサムウェア Cheers が登場し、脆弱性のある VMware ESXi サーバーを標的として活動を開始した。VMware ESXi は、世界中の大企業で一般的に使用されている仮想化プラットフォームであるため、Cheers による暗号化が行われると、その業務に深刻な支障をきたすとされる。

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Pwn2Own Vancouver ハッキングコンテスト:Mozilla 製品群の2つのゼロデイ脆弱性が FIX

Mozilla fixes Firefox, Thunderbird zero-days exploited at Pwn2Own

2022/05/24 BleepingComputer — Pwn2Own Vancouver 2022 ハッキングコンテストで悪用が証明されたゼロデイ脆弱性に対応するために、Mozilla は複数の製品に対してセキュリティ・アップデートを公開した。具体的には、Firefox/Firefox ESR/Firefox for Android/Thunderbird の脆弱なバージョンを実行している、モバイル/デスクトップ端末で悪用に成功した攻撃者に対して、JavaScript コード実行を許してしまうという、2つの深刻な脆弱性が存在する。

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Trend Micro の DLL ハイジャック脆弱性が FIX:中国の APT による悪用が生じていた?

Trend Micro fixes bug Chinese hackers exploited for espionage

2022/05/24 BleepingComputer — Trend Micro が発表した内容は、中国の脅威グループが不正な DLL をサイドロードし、マルウェアを展開するために使用した、Trend Micro Security の DLL ハイジャック脆弱性に対するパッチ適用についてである。5月上旬に Sentinel Labs が明らかにしたように、Windows 上で動作するセキュリティ製品の高権限を悪用する攻撃者は、悪意を持って細工した独自の DLL をメモリ上にロードし、権限昇格とコードの実行を可能にしていたようだ。

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Pwn2Own Vancouver 2022 ハッキング・コンテスト:Windows 11/Telsa Model 3 などが陥落

Windows 11 hacked again at Pwn2Own, Telsa Model 3 also falls

2022/05/20 BleepingComputer — Pwn2Own Vancouver 2022 ハッキング大会の2日目、出場者たちは再び Microsoft Windows 11 をハッキングし、また、Tesla Model 3 のインフォテインメント・システムにゼロデイを適用するデモを実演した。この日にデモを行った一番手は @Synacktiv チームであり、Tesla Model 3 のインフォテインメント・システムをターゲットにしながら、2つのユニークなバグ (Double-Free & OOBW) と、サンドボックス脱出のデモに成功し、$75,000 の報酬を獲得した。

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ハッカー御用達の PrivateLoader 課金サービス:高度な NetDooka バックドアが展開されている

Hackers Using PrivateLoader PPI Service to Distribute New NetDooka Malware

2022/05/06 TheHackerNews — PrivateLoader という PPI (pay-per-install) マルウェア・サービスが、NetDooka という極めて高度なフレームワークを配布し、攻撃者が感染させたデバイスを完全にコントロールしている状況が発見された。木曜日に Trend Micro は、「このフレームワークは、PPI サービスを通じて配布され、ローダー/ドロッパー/保護ドライバーだけではなく、独自のネットワーク通信プロトコルを実装した、フル機能の RAT (remote access trojan) といった、複数のツールを含んでいる」と、レポートの中で述べている。

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