情報スティーラー・ビジネスの活性化:ロシア市場での盗難ログ取引量が 670% 増

Infostealer Malware Surges: Stolen Logs Up 670% on Russian Market

2023/05/16 InfoSecurity — Secureworks Counter Threat Unit (CTU) が明らかにしたのは、ロシアのオンライン市場で、盗まれたログ情報の販売が活性化しており、その増加率は 670%を記録していることである。この最新の調査結果は、”The Growing Threat From Infostealers” というレポートに記載されているものだ。同レポートは、ランサムウェア攻撃などのサイバー犯罪活動を円滑にする上で、きわめて重要な役割を果たす、情報スティーラー市場の繁栄ぶりにフォーカスしている。Secureworks の VP of CTU である Don Smith は、「企業へのアクセスを素早く獲得し、そのアクセスからの収益化を狙うサイバー犯罪者たちが、情報スティーラーに目をつけるのは自然なことだ」とコメントしている。

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ZIP/MOV という新たな TLD は危険か? セキュリティ専門家たちの間で議論が沸騰

New ZIP domains spark debate among cybersecurity experts

2023/05/16 BleepingComputer — Google た立ち上げる新たな ZIP/MOV インターネット・ドメインについて、脅威アクターがフィッシング攻撃やマルウェア配信に悪用する可能性があると、サイバー・セキュリティ研究者たちと IT 管理者たちが警告している。Google は5月初めに、Web サイトやEメールのホスティングに使用できる、8つの新しい TLD (Top-Level Domains) を発表した。それらの新しい TLD は、.dad/.esq/.prof/.phd/.nexus/.foo、そして本記事で取り上げる .zip/.mov だ。

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MerDoor という高スティルス性のマルウェア:5年前からのバックドア展開を確認 – Symantec

Stealthy MerDoor malware uncovered after five years of attacks

2023/05/15 BleepingComputer — 南アシア/東南アジアの政府機関/航空機関/通信機関を標的に、Lancefly という新たな APT ハッキング・グループが、カスタム Merdoor バックドア・マルウェアを展開している。今日の Symantec Threat Labs の発表で明らかにされたのは、Lancefly が2018年以降において、スティルス性の高い標的型攻撃で Merdoor バックドアを展開し、企業ネットワーク上での永続性の確立/コマンドの実行/キーロギングを行ってきたことだ。

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Discord で発生したサプライチェーン攻撃:ユーザーの機密情報が流出した可能性

Discord Breached After Service Agent Targeted

2023/05/15 InfoSecurity — Discord のユーザーに送られた通知は、サードパーティ・カスタマー・サービス・エージェントのサポート・チケット・キューに、脅威アクターが不正アクセスした際に発生したデータ侵害に関するものだ。影響を受けたユーザーに送られたメッセージには、「このインシデントの性質上、あなたの電子メールアドレスおよび、あなたと Discordの 間で交換された顧客サービス・メッセージの内容および添付ファイルが、第三者に公開されている可能性がある」と書かれていることを InfoSecurity は確認している。

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Microsoft のマクロ・ブロックに挑む攻撃者たち:何がどう変わったのか? – Proofpoint

How Cybercriminals Adapted to Microsoft Blocking Macros by Default

2023/05/13 DarkReading — Office Macro をデフォルトでブロックすることを、Microsoft が決定してからというもの、脅威アクターたちは進化を余儀なくされ、マルウェア配信のための新たな方法を。かつてない速度で導入している。長期間にわたって脅威アクターたちは、悪意の Microsoft Office マクロを使用して、ターゲットのコンピュータの内部にフックを仕掛けてきた。そのため、2022年に Microsoft は、インターネットからダウンロードされるファイルに対して、デフォルトでマクロをブロックするようになった (不均一ではあっても) 。

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XWorm マルウェアを配信するフィッシング攻撃が急増中:脆弱性 Follina が悪用されている

XWorm Malware Exploits Follina Vulnerability in New Wave of Attacks

2023/05/12 TheHackerNews — 独自の攻撃チェーンを利用して、標的のシステム上に XWorm マルウェアを配信する、進行中のフィッシング・キャンペーンを、サイバー・セキュリティ研究者たちが発見した。この、MEME#4CHAN と命名されたキャンペーンで標的にされているのは、主にドイツの製造会社や医療クリニックだと、Securonix は述べている。セキュリティ研究者である Den Iuzvyk/Tim Peck/Oleg Kolesnikov は、「この攻撃キャンペーンは、被害者を感染させるために、かなり珍しいミーム充填 PowerShell コードと、それに続く重く難読化された XWorm ペイロードを使用している」と、The Hacker News と共有した新しい分析で述べている。

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Windows のフェイク・アップデートが登場:Aurora 情報スティーラーをプッシュしている

Fake in-browser Windows updates push Aurora info-stealer malware

2023/05/10 BleepingComputer — 先日に発見された不正広告キャンペーンは、ブラウザ内の Windows アップデート・シミュレーションでユーザーを騙し、情報窃取マルウェア Aurora を配信するものだ。Golang で書かれた Aurora は、広範な機能を持ち、アンチウイルス検出率が低い情報シティーラーとして、1年以上も前から各種ハッカー・フォーラムで公開されている。Malwarebytes の研究者たちによると、このマルバーター作戦は、トラフィックの多いアダルト・コンテンツの Web サイト上のポップ・アンダー広告を用いて、そこを訪れた潜在的な被害者を、マルウェア提供場所へとリダイレクトさせるものだという。

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Greatness という Phishing-aaS:強力なサービス・セットで Microsoft 365 ユーザーを標的に!

New ‘Greatness’ service simplifies Microsoft 365 phishing attacks

2023/05/10 BleepingComputer — Greatness という名の Phishing-as-a-Service (PhaaS) プラットフォームは、Microsoft 365 を使用している組織を、米国/英国/カナダ/オーストラリア/南アフリカでターゲットとしており、活動量を急増させていることが判明した。クラウドベースの Microsoft 365 は、世界中の多くの組織で使用されており、ネットワーク侵害で悪用するデータや認証情報を盗み出すサイバー犯罪者にとって、貴重なターゲットになっている。

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Microsoft 2023-5 月例アップデートは3件のゼロデイと 38件の脆弱性に対応

Microsoft May 2023 Patch Tuesday fixes 3 zero-days, 38 flaws

2023/05/09 BleepingComputer — 今日は Microsoft の May 2023 Patch Tuesday の日だ。このセキュリティ更新プログラムにより、活発に悪用されるゼロデイ脆弱性3件と、合計で 38件の不具合が修正された。このうち、Critical と評価された6つの脆弱性は、リモート・コード実行にいたる恐れのあるものだ。

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QR コードで $20,000 を盗まれる:偽のアンケートで Android マルアプリに感染

QR codes used in fake parking tickets, surveys to steal your money

2023/05/08 BleepingComputer — QR コードは便利なものであるため、スーパーボウルの広告や駐車料金の徴収といった、合法的な組織で多く利用されている一方で、この技術を悪用する詐欺師も出現している。シンガポールではタピオカの専門店で QR コード・アンケートに答えた女性が $20,000 を騙し取られ、米国や英国では QR コード付きの偽駐車違反キップの事例が確認されている。

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Microsoft と MFA 疲労攻撃:Authenticator のプッシュ通知で番号照合を実施

Microsoft enforces number matching to fight MFA fatigue attacks

2023/05/08 BleepingComputer — Microsoft は、MFA 疲労攻撃を防ぐため、Microsoft Authenticator のプッシュ通知において番号照合を実施することにした。この種の、プッシュボミング/MFA プッシュスパム攻撃を実施する脅威アクターたちは、盗み出した認証情報を悪用し、モバイル・プッシュ通知が承認されるまでターゲットに送り続け、企業アカウントにログインしようとする。多くのケースにおいて、標的にされた被害者は、無限に続く警告を止めるために、あるいは、誤って悪意の MFA プッシュ要求に応じ、アカウントへの攻撃者のログインを許してしまう。

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AI による音声クローン作成:3秒間のデータがあれば詐欺の成功率は 85% というレベル – McAfee

Your voice could be your biggest vulnerability

2023/05/08 HelpNetSecurity — McAfee によると、オンライン音声詐欺の増加に AI 技術が拍車をかけており、人の声を複製するのに必要な音声は、わずか3秒であることが判明している。7カ国の 7,054人を対象に McAfee が調査したところ、成人の 4分の1 が何らかの AI 音声詐欺を経験したことがあり、10人に 1人が個人的に狙われ、15% が知人に起こったと回答している。結果として、被害者の 77% が騙され、金銭を失ったと回答している。McAfee Labs のセキュリティ研究者たちは、AI 音声クローニング技術と、サイバー犯罪者による悪用に関する、徹底的な調査から得た知見と分析を明らかにした。

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Kimsuky APT は北朝鮮由来:ReconShark という偵察ツールで標的を狙い続ける

N. Korean Kimsuky Hackers Using New Recon Tool ReconShark in Latest Cyberattacks

2023/05/05 TheHackerNews — Kimsuky という名の、北朝鮮の国家に支援される脅威アクターは、進行中のグローバル・キャンペーンの一環として、ReconShark という新たな偵察ツールを使用していることが判明した。 SentinelOne の研究者である Tom Hegel と Aleksandar Milenkoski は、「ReconShark は、スピアフィッシング・メールおよび、文書のダウンロードにつながる OneDrive リンク、そして、悪意のマクロの実行を介して、標的とする個人に対して配信されている」と述べている。

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HTML 内に仕込まれたマルウェアの進化:セキュリティ・スキャンを難しくする手口とは

Barracuda Networks Reports Shift in HTML Malware Tactics

2023/05/05 SecurityBoulevard — Barracuda Networks が発表したレポートによると、HTML ファイル内にマルウェアを埋め込むバー犯罪者が、外部サイトへのリンクを介して悪意のペイロードを配信するケースが増えているようだ。このようなアプローチの変化により、一部のセキュリティ・スキャナでは、メールに埋め込まれたマルウェアを検出することが難しくなっている。

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BlackBerry 脅威レポート:1位 米国/2位 ブラジル/3位 日本という攻撃頻度が判明

BlackBerry Report Surfaces Increasing Rate of Cyberattacks

2023/05/05 SecurityBoulevard — BlackBerry が発表した脅威インテリジェンス・レポートによると、同社のサイバー・セキュリティ・ソフトウェア/サービスを利用している組織に対して、2022年12月〜2023年2月には1分あたり12件のサイバー攻撃が行われ、そのうち 1.5件は新しいマルウェア・サンプルに基づく攻撃であることが判明した。BlackBerry のレポートでは、これらの攻撃が行われているロケーションの変化についても指摘されている。1位の米国に次いで、2位はブラジル、3位は日本、4位はカナダとなり、シンガポールが初めて Top-10 にランクインしたとのことだ。

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Fleckpe というトロイの木馬:Google Playから 60万回ダウンロードされている

Subscription Trojan Downloaded 600K Times From Google Play

2023/05/05 InfoSecurity — セキュリティ研究者たちが発見した新しいトロイの木馬型マルウェアは、Google Play から提供される 11種類の Android アプリ内に潜み、620,000 台以上のデバイスにインストールされているというものだ。Kaspersky により Fleckpe と命名された、このマルウェアは Jocker および Harly 系統に類似しており、2022年から活動を開始している。このマルウェアは、被害者を密かにプレミアム・サービスに加入させ、ユーザーが気づかない間にオペレーターに収益をもたらすように設計されている。

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FluHorse は新たな Android マルウェア:検出を巧みに回避して認証情報などを窃取

New Android Malware ‘FluHorse’ Targeting East Asian Markets with Deceptive Tactics

2023/05/05 TheHackerNews — Flutter ソフトウェア開発フレームワークを悪用した、FluHorse という名の新たな Android マルウェア系統を配布する、電子メール・フィッシング・キャンペーンが、東アジア・マーケットの様々な分野で展開されていることが判明した。Check Point のテクニカル・レポートには、「このマルウェアは、正規のアプリケーションを模倣した、複数の悪意の Android アプリケーションに仕込まれ、その大半が 100万回以上もインストールされている。これらの悪意のあるアプリは、被害者の認証情報と二要素認証 (2FA) コードを盗み出す」と記されている。

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DLL サイドローディングの二重化:追跡が困難なスティルス攻撃を東アジアで検出 – Sophos

Hackers start using double DLL sideloading to evade detection

2023/05/03 BleepingComputer — Dragon Breath/Golden Eye Dog/APT-Q-27 として知られる APT ハッキング・グループが、古典的な DLL サイドローディング手法を組み合わせる、いくつかの複雑なバリエーションを用いて、検知を回避し始めている。 これらの攻撃のバリエーションは、Telegram などのクリーンなアプリケーションを悪用する最初のベクターから始まり、セカンド・ステージのペイロード (クリーンな場合もある) をサイドロードし、そのサイドロードにより悪意のマルウェア・ローダー DLL をロードするものだ。

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Facebook を攻撃する NodeStealer は情報窃取マルウェア:セッション・クッキー侵害の容易さを証明

Facebook disrupts new NodeStealer information-stealing malware

2023/05/03 BleepingComputer — Facebook が発見したのは、新たな情報スティーラー・マルウェア NodeStealer であり、ブラウザ・クッキーを盗み出した脅威アクターに対して、Meta/Gmail/Outlook アカウントの乗っ取りを許すものである。有効なユーザー・セッション・トークンを含むクッキーのキャプチャは、サイバー犯罪者の間で人気が高まっている戦術であり、二要素認証による保護をバイパスしながら認証情報を盗み出し、ターゲットとの対話を必要とすること無く、アカウントの乗っ取りへと至るものだ。

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Earth Longzhi という中国ハッカー・グループ:DLL 悪用マルウェアでアジアを狙う

Chinese Hacker Group Earth Longzhi Resurfaces with Advanced Malware Tactics

2023/05/03 TheHackerNews — 中国の国家支援ハッカー集団が再登場し、台湾/タイ/フィリピン/フィジーなどの、政府/医療/テクノロジー/製造業を標的とする、新たなキャンペーンを展開している。この Earth Longzhi グループは、APT41 (別名 HOODOO/Winnti) のサブグループであり、半年以上も活動を停止していたが、Earth Baku/SparklingGoblin/GroupCC などのクラスターと重複した動きを見せている。Earth Longzhi は、2022年11月にサイバー・セキュリティ企業により検出され、東アジア/東南アジア/ウクライナなどの組織への攻撃が分析されている。

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Apple と Google が連携:AirTags 悪用などによる不正追跡を排除するスタンダードとは?

Apple and Google Join Forces to Stop Unauthorized Tracking Alert System

2023/05/03 TheHackerNews — Apple と Google が連携して取り組み始めたのは、たとえば AirTags のようなデバイスが悪用され、ユーザーの知らないうちに追跡されている場合に警告し、安全上のリスクを取り除くための仕様のドラフトである。両社は共同声明で、「この業界初の仕様により、Bluetooth 位置追跡デバイスは、Android/iOS プラットフォームにおいて、不正な追跡の検出と警告の対象になる」と述べている。

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ChatGPT の偽デスクトップ・アプリ:Chrome のログイン・データを盗み出すマルウェアだ – Trend Micro

Fake ChatGPT desktop client steals Chrome login data

2023/05/02 HelpNetSecurity — ChatGPT Windows デスクトップ・クライアントを模倣したマルウェアにより、Google Chrome のログインデータ・フォルダに保存された認証情報をコピーしていく情報窃盗犯について、研究者たちが警告を発している。ChatGPT は公式のデスクトップ・クライアントをリリースしていないが、この偽バージョンは、ユーザーが期待するものを作り込んでいるという。

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hVNC は高スティルス性のマルウェア:ロシアの犯罪グループ Lobshot が API を介して悪用

New ‘Lobshot’ hVNC Malware Used by Russian Cybercriminals

2023/05/01 SecurityWeek — ロシアのサイバー犯罪グループ TA505 が、最近の攻撃で新たな hVNC (Hidden Virtual Network Computing) マルウェアを使用していると、脅威情報会社 Elastic が報告している。この、Lobshot と呼ばれるマルウェアは、不正検知エンジンを回避し、感染させたマシンに対して、攻撃者によるステルス・アクセスを可能にする。その攻撃は、Google 広告や偽サイトのネットワークを悪用して、ユーザーを騙すところから始まる。そして、バックドアを含む正規のインストーラをダウンロードさせる、マルバタイジングにより配布されていく。

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T-Mobile でデータ侵害が発生:2023 年に入って二度目の深刻なインシデントを公表

T-Mobile discloses second data breach since the start of 2023

2023/05/01 BleepingComputer — 2023年2月下旬から1ヶ月以上にわたって、T-Mobile の数百人分の個人情報に、攻撃者がアクセスしていたことが判明し、同社は今年に入ってからの2度目のデータ漏洩を公表した。T-Mobile が過去に報告したデータ漏洩インシデント (最新のものは 3700万人に影響を与えた) と比較すると、今回は 836人の顧客が影響を受けただけだった。それでも、漏洩した情報の量はきわめて広範囲に及び、影響を受けた個人は、個人情報の盗難やフィッシング攻撃にさらされることになる。

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Minecraft クローンに御用心:Google Play から 3500万ダウンロードされたアドウェア – McAfee

Minecraft Clones with 35 Million Installs Contained Adware

2023/04/28 InfoSecurity — Google Play からダウンロードした Minecraft 風のモバイル・ゲーム数十本に、秘密のアドウェアが含まれていたことが McAfee の調べで明らかになった。McAfee によると、Block Box Master Diamond/Craft Monster Crazy Sword/Craft Rainbow Mini Builder といったタイトルのゲーム計 38本が発見され、世界中で少なくとも 3500万人のユーザーがインストールしたことを明らかにした。McAfee が検出した問題のアドウェア Android/HiddenAds.BJL とは、ユーザーに知られることなく収益を得るために、バックグラウンドで広告をロードするものだ。

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Google Play の 2022年の戦い:ブロックした悪質なアプリは 140万件!

Google Blocked 1.4 Million Bad Apps From Google Play in 2022

2023/04/28 SecurityWeek — Google Play におけるセキュリティ機能の強化により、悪質なアプリケーションの公開が、2022年には 140万件以上もブロックされたとのことだ。強化されたポリシーに加えて、機械学習とアプリ審査プロセスの改善を組み合わせたことで、Google Play のポリシーに違反する悪質なアプリを、自動的にブロックすることができたと、同社は述べている。さらに、Android の保護とポリシーの強化に加えて、開発者への教育が進んだことで、これまでの3年間で 50万件以上のアプリにおいて、不必要な機密権限へのアクセスが遮断されたと Google は付け加えている。

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CryptBot 配布者を Google が訴訟:サイバー犯罪エコシステムに責任を求める

Google Gets Court Order to Take Down CryptBot That Infected Over 670,000 Computers

2023/04/27 TheHackerNews — 4月26日 (水) に Google は、CryptBot と呼ばれる Windows ベースの情報窃取型マルウェアの配信を阻止し、その増殖を減速させるために、米国の裁判所から仮の命令を取得したことを発表した。この取り組みは、マルウェアの犯罪オペレーターだけでなく、その配布により利益を得る者に対して責任を追求する措置でもあると、Google の Mike Trinh と Pierre-Marc Bureau は述べている。

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フィッシングの 2022年を総括:AI ツールにより高度化/急増しているキャンペーン – Zscaler

AI tools help attackers develop sophisticated phishing campaigns

2023/04/25 HelpNetSecurity — Zscaler のレポートによると、フィッシング詐欺の手法が洗練され、検知やブロックが困難になっていることで、サイバー犯罪の脅威が増大しているとのことだ。このレポートでは、現代のフィッシング攻撃の大半が、盗まれた認証情報に依存していることも明らかにされている。さらに、最近トレンドとして、中間者攻撃 (AitM) や、InterPlanetary File System (IPFS) の利用増加、ブラックマーケットから調達したフィッシング・キット、ChatGPT などの AI ツールへの依存についても概説している。

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Facebook で新たなフィッシング・キャンペーン:3200件の偽プロフィールを展開 – Group-IB

Scammers Impersonate Meta in Facebook Campaign With 3200 Profiles

2023/04/24 InfoSecurity — Facebook ユーザーを対象として、3,000以上の偽プロフィールを展開している脅威アクターが、新しいフィッシング・スキームを用いて、認証情報を盗み出そうとしていることが判明した。4月24日 (月) に発表したアドバイザリで、Group-IB DRP (Digital Risk Protection) の専門家たちは、「現時点において依然としてアクティブに活動している」と、このキャンペーンについて説明している。Group-IB の Sharef Hlal と Karam Chatra は、「2023年2月〜3月に、このキャンペーンを操るサイバー犯罪者が侵害/作成した、3,200以上の詐欺プロフィールを発見した」と述べている。

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BumbleBee マルウェア:Google 広告や SEO ポイズニングを介して配布 – Secureworks

Google ads push BumbleBee malware used by ransomware gangs

2023/04/22 BleepingComputer — エンタープライズをターゲットにしたマルウェア Bumblebee が、Zoom/Cisco AnyConnect/ChatGPT/Citrix Workspace などの人気ソフトウェアを宣伝する Google 広告や、SEO ポイズニングを介して配布されている。Bumblebee は 2022年4月に発見されたマルウェア・ローダーであり、ネットワークへのイニシャル・アクセスやランサムウェア攻撃に使用される、バックドア BazarLoader  の代替として、Conti チームが開発したものだと考えられている。

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Evil Extractor という攻撃ツール:情報スティーラーでありランサムウェアも含む

Evil Extractor Targets Windows Devices to Steal Sensitive Data

2023/04/21 InfoSecurity — Kodex が “教育用“ として開発した、Evil Extractor という攻撃ツールが、Windows ベースのマシンを標的とした攻撃に悪用されている。2023年4月10日 (木) に公開されたアドバイザリで、「このマルウェアは、3月30日に観測されたフィッシング・キャンペーンで見つかったものであり、アドバイザリに含まれるサンプルまで辿り着いた。このキャンペーンは、正規の Adobe PDF や Dropbox ファイルなどを装うものであり、ロードすると PowerShell を活用した悪意の活動を開始する」と、Fortinet のセキュリティ研究者たちは主張している。

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ChatGPT に関連する悪意の URL:不正占拠ドメインが 17,818% 増加

ChatGPT-Related Malicious URLs on the Rise

2023/04/20 InfoSecurity — ChatGPT に関連する、新規登録ドメインとスクワッティング・ドメインの数が、2022年11月〜2023年4月初旬の間に、910%/月のペースで増加したとのことだ。この調査結果は、今日の未明に Palo Alto Networks の Unit 42 が共有したものだが、同じ期間において、DNS Security のログを見ると、ChatGPT に関連する不正占拠ドメインが 17,818% 増加したことにも言及している。

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SimpleHelp というリモート・サポート製品を悪用:イランの MuddyWater の戦術を暴露

MuddyWater Uses SimpleHelp to Target Critical Infrastructure Firms

2023/04/18 InfoSecurity — MuddyWater という、イラン政府に支援される脅威アクターは、被害者のデバイス上で永続性を確立するために、正規の SimpleHelp リモート・サポート・ソフトウェア・ツールを使用していることが確認されている。Group-IB の新たなアドバイザリによると、これらの攻撃の一部として使用されるソフトウェアは、脆弱化されたものではない。その代わりに、この脅威アクターは、公式 Web サイトからツールをダウンロードし、攻撃に使用する方法を発見したようだ。

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Affinity のフォーラムでデータ侵害が発生:管理者アカウントが侵入経路

Creative Software Maker Affinity Informs Customers of Forum Breach

2023/04/18 SecurityWeek — クリエイティブ・ソフトのメーカーである Affinity でデータ侵害が発生した。同社によると、脅威アクターは管理者のアカウントを侵害し、フォーラムのユーザーデータにアクセスしたとのことだ。不正アクセスを受けた可能性がある情報として挙げられるのは、ユーザー名/評判/参加日/投稿数/Eメール/最後に使用した IP アドレスなどである。

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ChatGPT などの AI ツールが BEC を助長:いちばん恐ろしい武器は言葉

AI tools like ChatGPT expected to fuel BEC attacks

2023/04/17 HelpNetSecurity — Armorblox の調査によると、過去1年間に観測された全ての BEC 攻撃のうちの 57%が、無防備な従業員に攻撃を仕掛けるための主要な攻撃ベクターとして、言葉に依存していたという。その他の注目すべき傾向は、ベンダーへの侵害と詐欺が、新たな攻撃ベクターとして台頭していることや、セキュリティ・チームが毎週 27時間もの時間を、グレーメールの処理に浪費していることだ。

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Qbot バンキング・トロイの木馬:PDF アーカイブ内の JScript スクリプト で PowerShell を起動

Qbot Banking Trojan Increasingly Delivered Via Business Emails

2023/04/17 InfoSecurity — 偽のビジネス・メールを用いる悪質なキャンペーンにより、QBot (Qakbot) ファミリーのバンキング型トロイの木馬を拡散するというトレンドが確認されている。Kaspersky のセキュリティ研究者たちにより発見された、この悪質なスパム・キャンペーンは、英語/ドイツ語/イタリア語/フランス語などの各言語で書かれたメッセージを使用している。今日のアドバイザリで、同社は、「このメッセージは、攻撃者が入手した実際のビジネスレターに基づいており、彼らのメッセージが通信スレッドに入り込んでいた」と述べている。

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PyPI に reverse-shell という悪意のパッケージ:あからさまな名前を用いる理由は?

‘Blatantly Obvious’: Spyware Offered to Cyberattackers via PyPI Python Repository

2023/04/12 DarkReading — 研究者たちは、プログラミング言語 Python のパブリック・リポジトリである PyPI (Python Package Index) で、大胆な方法で情報スティラーを公開しているマルウェア販売者を発見した。このプログラムは、“reverse-shell” という安直な名前が付けられており、Sonatype の研究者たちは、スペインを拠点とする Malware-as-a-Service (MaaS) グループの SylexSquad と関連づけている。リバースシェルとは、ハッカーが遠隔操作でコマンドを実行する際や、標的となるコンピュータからデータを受信するときに用いるプログラムを指す。

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Emotet 攻撃が加速:Microsoft OneNote ファイルの不用意な操作は NG

Emotet Climbs March 2023’s Most Wanted Malware List With OneNote Campaign

2023/04/12 InfoSecurity — Emotet マルウェアは、悪意の OneNote ファイルを隠し持つスパムメール・キャンペーンにより、Check Point の Most Wanted Malware List ランキングを駆け上がっている。Emotet は、2月の3位から、3月の2位へと順位を上げている。このキャンペーンは、被害者を誘い、悪意の OneNote ファイルを開かせることで、マルウェアをインストールするものだ。

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Facebook 上の ChatGPT/Google Bard 偽広告:RedLine スティラーを配布している

Attackers Hide RedLine Stealer Behind ChatGPT, Google Bard Facebook Ads

2023/04/12 DarkReading — サイバー犯罪者たちは、Facebook のビジネスページやコミュニティページを乗っ取り、ChatGPT や Google Bard などの正規のスポンサーを装い、AI チャットボットの無料ダウンロードを宣伝する広告を展開している。それらの広告に誘導されたユーザーは、AI チャットボットではなく、RedLine Stealer と呼ばれる有名な情報スティーラー・マルウェアをダウンロードしていることが、研究者たちの調査により判明した。RedLine Stealer とは、オンライン・ハッカー・フォーラムを通じて販売されている Malware-as-a-Service (MaaS) プラットフォームだ。Web ブラウザを標的にして、認証情報や支払いカードの詳細などの、様々なユーザー情報を収集する。さらに、次の攻撃にむけて攻撃対象領域を評価するために、システムのインベントリを取得する。

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WordPress サイト 100万件を侵害:Balada Injector による大規模マルウェア・キャンペーン

Over 1 Million WordPress Sites Infected by Balada Injector Malware Campaign

2023/04/10 TheHackerNews — Balada Injector というマルウェアを展開する継続的なキャンペーンにより、2017年以降で 100万以上の WordPress サイトが感染したと推定される。GoDaddy の Sucuri によると、WordPressサイトを侵害する、この大規模キャンペーンでは、テーマとプラグインに存在する、ありとあらゆる脆弱性が悪用されているようだ。この攻撃は、数週間に一度のペースで、波状的に展開されると認識されている。

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ARES Data Leak フォーラムの台頭:Breached のシャットダウンを追い風にしている

Breached shutdown sparks migration to ARES data leak forums

2023/04/08 BleepingComputer — ARES と呼ばれる脅威グループが、企業や公的機関から盗み出したデータベースを販売/流出させることで、サイバー犯罪シーンで評判を呼んでいる。この脅威アクターは、2021年後半に Telegram に登場し、ランサムウェア RansomHouse オペレーションや、データ漏洩プラットフォーム KelvinSecurity、ネットワーク・アクセスグループ Adrastea などと関連している。

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サイバー攻撃に悪用される ChatGPT:防御側も LLM を活用すべき

Bad Actors Will Use Large Language Models — but Defenders Can, Too

2023/04/07 DarkReading — 各種の AI がヘッドラインを席巻しているが、その中でも ChatGPT は最新のトピックであり、その斬新さに誰もが心を奪われている。しかし、 LLM (Large Language Models) が兵器化される方法などについては、誰も触れていない。インターネットは信じられないほど巨大で複雑になり、数多くの機密情報が露呈されるようになった。10年前には1つの Web サイトしか持たなかった企業が、今日では数十の Web サイトを持ち、未知の資産や子会社を抱えている。それらを悪用する攻撃者が、ネットワーク/システムへの侵入や知的財産の流出を活性化している。

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セキュリティ侵害を隠蔽するように言われた:IT 専門家の 42% が回答

Two-Fifths of IT Pros Told to Keep Breaches Quiet

2023/04/06 InfoSecurity — IT 専門家の 5分の2以上 (42%) が、セキュリティ侵害を隠蔽するように言われたことがあり、コンプライアンス・リスクを高める可能性があるという、最新の調査結果が Bitdefender により明らかにされた。セキュリティ・ベンダーである Bitdefender が調査した対象は、従業員 1000人以上の組織に所属する、IT ジュニア・マネージャーから CISO にいたるまでの、400人の IT 専門家である。

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STYX というダークウェブが登場:金融詐欺に特化してサイバー犯罪者の支持を集める

STYX Marketplace emerged in Dark Web focused on Financial Fraud

2023/04/05 SecurityAffairs — 2023年の初めに、STYX というマーケットプレイスが立ち上げられた。このプラットフォームは、特に金融犯罪を促進するために設計されており、盗んだ金融データ/クレジットカード情報/偽造文書/マネー・ロンダリング・サービス/被害者の偵察をする “lookups” などの、様々なサービスをサイバー犯罪者たちに提供している。この事例は、サイバー犯罪の流行後の脅威と、それが金融機関とその顧客にもたらす脅威を物語っている。デジタル・バンキングや暗号通貨口座を悪用して、マネー・ロンダリング・サービスを提供する脅威アクターの大幅な増加を、Resecurity の金融犯罪リスクのアナリストたちが観測している。それと、STYX の発見が一致しているのだ。

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Rilide マルウェアは Chromium を狙う:偽物の Google Drive エクステンションに要注意

New Rilide Malware Targeting Chromium-Based Browsers to Steal Cryptocurrency

2023/04/04 TheHackerNews — Chromium ベースの Web ブラウザが、新しいマルウェア Rilide の標的になっている。このマルウェアは、正規のエクステンションを装い、機密データを採取し、暗号通貨を吸い上げる。Trustwave SpiderLabs Research は、「Rilide マルウェアは、正規の Google Drive エクステンションに偽装されており、脅威アクターに対して各種の悪意のアクティビティを提供する。具体的に言うと、閲覧履歴の監視/スクリーンショットの撮影に加えて、各種の暗号通貨取引所から資金を引き出すための悪意のスクリプトの挿入なども可能にする」と、The Hacker News に提供されたレポートで述べている。

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CISA KEV 警告 23/04/03:Zimbra の脆弱性が NATO 諸国への攻撃で悪用

CISA warns of Zimbra bug exploited in attacks against NATO countries

2023/04/03 BleepingComputer — CISA が連邦政府機関に要請したのは、NATO 諸国を標的とした攻撃でロシアのハッカーが Eメールを盗むために悪用した、Zimbra Collaboration (ZCS) に存在する XSS (Cross-Site Scripting) の脆弱性の修正である。NATO に加盟する複数の政府のポータルへの攻撃で、Winter Vivern および TA473 として追跡されているロシアのハッキング・グループが、この脆弱性 CVE-2022-27926 を悪用して、当局/政府/軍人/外交官などのメール・ボックスに不正アクセスしていたという。

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Microsoft OneNote の安全性を確保する:危険なファイル拡張子のブロックが始まる

Microsoft OneNote Starts Blocking Dangerous File Extensions

2023/04/03 SecurityWeek — Microsoft が発表したのは、危険とされる拡張子を持つエンベッド・ファイルを自動的にブロックする、OneNote ユーザー向けの保護機能の向上である。OneNote は、企業ユーザーがメモ作成やタスク管理のために使用する、Office スイートのコンポーネントであり、マルチ・ユーザー・コラボレーション機能も備えている。その他の Office アプリケーションと同様に、OneNote はマルウェア配信に悪用されてきた。そして、OneNote ドキュメントでは、ユーザーに対する警告を出さずに実行されるファイルを添付できる。

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従業員の 70% 以上に問題あり:個人のデバイスに仕事用のパスワードを保持

Over 70% of Employees Keep Work Passwords on Personal Devices

2023/03/30 InfoSecurity — 従業員の5人に4人 (71%) が、個人のスマフォに仕事用の機密パスワードを保存し、66% が個人用のテキスト・アプリを仕事に使用している。このデータは、SlashNext の最新の Mobile BYOD Security Report によるものであり、プライベート・メッセージング・アプリを介したフィッシング攻撃について、セキュリティ・リーダーの 95% が懸念を強めていることも示されている。SlashNext の CEO である Patrick Harr は、「職場において個人のモバイル・デバイスが広く使われるようになり、機密情報のセキュリティを雇用主が確保することが、ますます難しくなっている」と述べている。

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Google TAG 警告:複数の Zero-Day/N-Day エクスプロイトを用いるキャンペーンについて

Google TAG shares details about exploit chains used to install commercial spyware

2023/03/29 SecurityAffairs — Android/iOS/Chrome に対して複数のゼロデイ・エクスプロイトを悪用する、2つのキャンペーンの詳細を、Google Threat Analysis Group (TAG) が公開した。専門家たちは、どちらのキャンペーンも、限定的で高度な標的型であったと述べている。攻撃の背後にいる脅威アクターは、エクスプロイトに Zero-Day と N-Day の両方を使用していたという。これらのエクスプロイト・チェーンは、ターゲットのデバイスに商用スパイウェアや悪意のアプリをインストールするために使用されていたようだ。

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