XWorm マルウェアを配信するフィッシング攻撃が急増中:脆弱性 Follina が悪用されている

XWorm Malware Exploits Follina Vulnerability in New Wave of Attacks

2023/05/12 TheHackerNews — 独自の攻撃チェーンを利用して、標的のシステム上に XWorm マルウェアを配信する、進行中のフィッシング・キャンペーンを、サイバー・セキュリティ研究者たちが発見した。この、MEME#4CHAN と命名されたキャンペーンで標的にされているのは、主にドイツの製造会社や医療クリニックだと、Securonix は述べている。セキュリティ研究者である Den Iuzvyk/Tim Peck/Oleg Kolesnikov は、「この攻撃キャンペーンは、被害者を感染させるために、かなり珍しいミーム充填 PowerShell コードと、それに続く重く難読化された XWorm ペイロードを使用している」と、The Hacker News と共有した新しい分析で述べている。

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Python に PY#RATION というマルウェア:WebSocket でスティルス C2 通信

New stealthy Python RAT malware targets Windows in attacks

2023/01/25 BleepingComputer — Python ベースの新しいマルウェアが発見されたが、侵入したシステムを操作するための (RAT:Remote Access Trojan) 機能を備えていることが判明した。脅威分析会社 Securonix の研究者により、PY#RATION と名付けられた新しい RAT は、WebSocket プロトコルを用いて C2 Server と通信し、被害者のホストからデータを流出させるものだ。同社の技術レポートでは、このマルウェアの動作が分析されている。PY#RATION キャンペーンが始まった 2022年8月以降において、複数のバージョンが確認されていることから、この RAT が活発に開発されていると、研究者たちは示唆している。

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軍事産業への PowerShell 攻撃:洗練された7段階の実行チェーンとスティルス性

Stealthy hackers target military and weapons contractors in recent attack

2022/09/28 BleepingComputer — セキュリティ研究者たちが発見したのは、F-35 Lightning II 戦闘機部品サプライヤーなどの、兵器製造に携わる複数の軍事関連業者を標的とした新たなキャンペーンである。この高度な標的型攻撃は、従業員にフィッシング・メールを送信することから始まり、検知回避システムを用いた、永続性を確保する感染にいたるまでの、多段階で構成される。このキャンペーンは、安全な C2 インフラと、PowerShell ステージャによる、何重もの難読化という点で際立っている。

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OCFS でセキュリティ・アラートを正規化:AWS と Splunk が Black Hat で発表

New Cross-Industry Group Launches Open Cybersecurity Framework

2022/08/12 DarkReading — BLACK HAT USA – LAS VEGAS — Amazon Web Services (AWS) と Splunk は、各種の監視システムにおけるセキュリティ・アラートの標準化を推進するために、18種類のシステムおよびセキュリティ・ベンダーによる、業界としての取り組みを主導していく。その目的は、セキュリティ・チームのためにあり、セキュリティ・データを迅速に取り込み分析するための、ベンダーにとらわれない簡素化された分類法を提供することにある。

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EnemyBot の狙う脆弱性がエグイ:即座に VMware/Spring/F5 BIG-IP に対応

EnemyBot malware adds exploits for critical VMware, F5 BIG-IP flaws

2022/05/29 BleepingComputer — 複数のマルウェア・コードをベースにしたボットネット EnemyBot は、Webサーバー/CMS/IoT/Android 端末などで公開されたばかりの、深刻な脆弱性の悪用に迅速に対応し、その範囲を拡大している。このボットネットは、Securonix の研究者により 3月に初めて発見され、Fortinet から新しいサンプルの分析結果が提供された 4月には、すでに 12種類以上のプロセッサ・アーキテクチャの不具合を統合していた。このマルウェアは、分散型サービス拒否 (DDoS) 攻撃を主目的としており、新しいターゲット・デバイスをスキャンして感染させるモジュールも備えている。

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