Service Location Protocol (SLP) の脆弱性:665 種類の製品に存在する高密度 DDoS の要因とは?

New SLP Vulnerability Could Let Attackers Launch 2200x Powerful DDoS Attacks

2023/04/25 TheHackerNews — Service Location Protocol (SLP) に存在する深刻な脆弱性を悪用する脅威アクターが、大規模な標的型サービス拒否攻撃を行う可能性があることが判明した。Bitsight と Curesec の研究者である Pedro Umbelino と Marco Lux は、「この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、脆弱なインスタンスを利用して、2200倍という高倍率で大規模なサービス拒否 (DoS) 増幅攻撃を行う可能性があり、これまで報告された中で最大の増幅攻撃の1つになり得る」と、The Hacker News に寄せた報告書で述べている。

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DDoS 2023 Q1 レポート:VPS インフラを侵害/悪用するケースが増加 – Cloudflare 調査

DDoS attacks shifting to VPS infrastructure for increased power

2023/04/12 BleepingComputer — 2023年 Q1 ハイパーボリューメトリック DDoS (分散型サービス拒否) 攻撃は、危険な IoT デバイスへの依存から、侵入した VPS (Virtual Private Servers) を活用する方向へとシフトしている。インターネット・セキュリティ企業の Cloudflare によると、新しい世代のボットネットは、脆弱な IoT デバイスの大群を構築する戦術を徐々に放棄する方向へと向かっている。その代わりとして、現在は、脆弱なコンフィグレーションを持つ VPS サーバを、漏洩した API 認証情報や既知のエクスプロイトの悪用により、制御する方向へとシフトしている。

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フィッシングで悪用されるブランド URL:Top-50 をリストアップ

Top 50 most impersonated brands by phishing URLs

2023/03/15 HelpNetSecurity — 今日のフィッシングは、最も急速に成長しているインターネット犯罪であり、消費者と企業の両方にとって大きな脅威となっている。Cloudflare によると、金融/テクノロジー/テレコムなどのブランドが、最も頻繁に成りすまされた。特に、銀行口座や、電子メール、ソーシャルメディア、テレコムなどが、攻撃者に許してしまった前例のないアクセスから生じる、金銭的な利益が理由となっている。

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Akamai が DDoS 攻撃を緩和:アジアでは最大級の 900Gbps という規模だった

Akamai mitigates record-breaking 900Gbps DDoS attack in Asia

2023/03/09 BleepingComputer — Akamai が発表したのは、APAC 地域の顧客に仕掛けられた、過去最大の DDoS 攻撃を緩和したというものである。DDoS (Distributed Denial of Service) 攻撃とは、標的となるサーバに大量のリクエストを送信してキャパシティを枯渇させることで、そのサーバがホストする Web サイト/アプリケーションなどのオンライン・サービスを、正規のユーザーからアクセスできない状態にするものだ。

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PyPI に colorfool という悪意のパッケージが登場:情報スティーラー/RAT を配布

Experts Identify Fully-Featured Info Stealer and Trojan in Python Package on PyPI

2023/03/02 TheHackerNews — 完全な機能を備えた情報スティラーとリモート・アクセス型トロイの木馬を含む、悪意の Python パッケージが、PyPI (Python Package Index) にアップロードされていたことが判明した。この、colorfool と名付けられたパッケージは、Kroll の Cyber Threat Intelligence Team により発見され、このマルウェア自体は Colour-Blind と呼ばれている。Kroll の研究者である Dave Truman と George Glass は、「Colour-Blind マルウェアは、他から調達したコードから複数の亜種を生成する。つまり、サイバー犯罪の不偏化により、脅威が激化していく可能性を示している」と、The Hacker News と共有したレポートで述べている。

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Cloudflare が HTTP DDoS 攻撃を阻止:過去最大級の 71M RPS という規模だった

Cloudflare blocks record-breaking 71 million RPS DDoS attack

2023/02/13 BleepingComputer — 今週末に発生した過去最大規模の DDoS 攻撃を、Cloudflare が阻止した。同社は、顧客を狙った超大規模な DDoS 攻撃を、数十回にわたって検知/緩和したという。Cloudflare の Omer Yoachimik/Julien Desgats/Alex Forster は、「大半の攻撃のピークは、毎秒 50M〜70M RPS (requests per second) で、最大のものは 71M RPS を超えた。これは、2022年6月に報告された 46M RPS という前回の記録を 35%以上も上回る、過去最大の HTTP DDoS 攻撃だった」と語っている。

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PyPI に悪意のパッケージが登場:CloudFlare Tunnel を悪用するトロイの木馬

Malicious PyPi packages create CloudFlare Tunnels to bypass firewalls

2023/01/07 BleepingComputer — PyPI (Python Package Index) 上の6つの悪意のパッケージが Cloudflare Tunnel を悪用し、リモート・アクセスに対するファイアウォール制限をバイパスしている間に、InfoStealer/RAT (Remote Access Trojan) 機能を備えたマルウェアをインストールしていることが発見された。これらの悪意のパッケージは、ブラウザーに保存されている機密情報の窃取/キーロガーを用いた入力情報の窃取に加えて、シェルコマンドの実行などを試みる。この6つのパッケージを発見したのは、新しいキャンペーンについて PyPI を注視している Phylum Research Team である。

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WAF に JSON を投げ込む攻撃手法:バイパスが可能になるという Claroty の調査

Researchers Detail New Attack Method to Bypass Popular Web Application Firewalls

2022/12/10 TheHackerNews — さまざまなベンダーの Web Application Firewalls (WAF) を回避したシステムへの侵入により、企業や顧客の機密情報へのアクセスを、脅威アクターに許す可能性のある、新たな攻撃方法が発見された。WAF は重要な防衛線であり、Web アプリケーションとの間で HTTP (S) トラフィックをフィルタリング/監視/ブロックし、CSRF/XSS/SQL インジェクション/ファイル・インクルードなどの攻撃からシステムを保護するものだ。

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Google 検索と 悪意の SEO:汚染されたサイト 15,000 件の大半は WordPress

15,000 sites hacked for massive Google SEO poisoning campaign

2022/11/09 BleepingComputer — 約 15,000件の Web サイトを侵害し、訪問者を偽の Q&A ディスカッション・フォーラムにリダイレクトするという、大規模なブラック・ハット SEO (Search Engine Optimization) キャンペーンが行われている。この攻撃は、Sucuri により発見された。Sucuri によると、侵害された各 Web サイトには、検索エンジン・スパム・キャンペーンの一部として使用される、約20,000 のファイルが含まれており、その大半のサイトがWordPressで構成されているとのことだ。

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Robin Banks は Phishing-as-a-Service:機能を充実させて脅威を増大させる

Robin Banks phishing-as-a-service platform continues to evolve

2022/11/07 SecurityAffairs — Phishing-as-a-Service (PhaaS) プラットフォームの Robin Banks は、以前は Cloudflare のプロバイダーによりホストされていたが、7月に通知を受けた同社が、Robin Banks のフィッシング・インフラをサービスから切り離し、現在に至っている。この変化により、Robin Banks の運営には数日の混乱が生じたが、このプラットフォームの管理者により、ロシアの防弾ホスティング・プロバイダー DDoS-Guard への移行などが行われたようだ。

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Dropbox の開発者を狙うフィッシング:GitHub リポジトリ侵害と 130 件のコード流出

130 Dropbox code repos plundered after successful phishing attack

2022/11/02 HelpNetSecurity — Dropbox はデータ侵害に遭ったが、攻撃者による Dropbox のアカウント/パスワード/支払い情報などへのアクセスはなかったので、ユーザーは心配する必要ない。その代わりに、同社が GitHub にホストしている 130件のプライベート・リポジトリーからコードが取得されてしまった。

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Twilio 侵害の調査が完了:209人の顧客と 93人の Authy エンドユーザーに被害

Twilio discloses another hack from June, blames voice phishing

2022/10/27 BleepingComputer — クラウド・コミュニケーション企業の Twilio は、2022年6月のセキュリティ・インシデントに起因する新たなデータ侵害を開示したが、その背景には、8月に生じたハッキングで顧客の情報にアクセスした同一の攻撃者がいるようだ。Twilio によると、新たに開示された 6月29日の件は、短時間のセキュリティ・インシデントだったという。攻撃者はソーシャル・エンジニアリングを用いて、音声フィッシング攻撃で従業員を騙して認証情報を受け取った。その後に、盗まれた認証情報は、限られた顧客の情報にアクセスするために使われた。

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Cloudflare の DDoS 2022 Q3 レポート:攻撃の傾向および規模と持続時間

Cloudflare mitigated record DDoS attack against Minecraft server

2022/10/13 BleepingComputer — 最近のことだが、最大級の Minecraft サーバである Wynncraft が、2.5 Tbps の分散型サービス拒否 (DDoS:Distributed Denial-of-Service) 攻撃を受けた。Cloudflare によると、今回の DDoS は約2分間続いたマルチベクトル攻撃であり、UDP/TCPのフラッド・パケットで構成され、サーバを過負荷に陥れることで、数十万人のプレイヤーをシャットアウトしようとするものだったという。

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Mirai ボットネットが Minecraft Server に DDoS 攻撃:2.5 Tbps のピーク値を記録

Mirai Botnet Launched 2.5 Tbps DDoS Attack Against Minecraft Server

2022/10/13 SecurityWeek — Cloudflare によると、Mirai ボットネットの亜種が分散型サービス拒否 (DDoS) 攻撃を開始し、そのピークは 2.5テラバイト/秒 (Tbps) に達し、これまでのビットレートの中で最大の攻撃だったと述べている。この攻撃は、Wynncraft という名前の Minecraft サーバを狙ったものであり、UDP と TCP のフラッドを含んでいた。しかし、この攻撃は緩和され、ゲームの利用に支障をきたすことはなかったと、Cloudflare は述べている。

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軍事産業への PowerShell 攻撃:洗練された7段階の実行チェーンとスティルス性

Stealthy hackers target military and weapons contractors in recent attack

2022/09/28 BleepingComputer — セキュリティ研究者たちが発見したのは、F-35 Lightning II 戦闘機部品サプライヤーなどの、兵器製造に携わる複数の軍事関連業者を標的とした新たなキャンペーンである。この高度な標的型攻撃は、従業員にフィッシング・メールを送信することから始まり、検知回避システムを用いた、永続性を確保する感染にいたるまでの、多段階で構成される。このキャンペーンは、安全な C2 インフラと、PowerShell ステージャによる、何重もの難読化という点で際立っている。

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Twilio/Authy ハッキングの全容:2FA アカウントへの不正なアクセスとデバイス追加

Twilio breach let hackers gain access to Authy 2FA accounts

2022/08/26 BleepingComputer — 8月4日に発生した攻撃について、Twilio での調査が継続されている。そして、一部の Authy ユーザー・アカウントにハッカーアクセスし、不正なデバイスを登録したことが判明したという。Twilio 傘下の Authy が提供する2要素認証 (2FA) サービスは、ログイン認証情報の入力が成功した後に、専用アプリで2回目の認証を行うことで、同機能に対応したオンライン・アカウントを安全に利用できるようにするものだ。

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Twilio/Okta ハッキングの全容:背後にいる脅威アクターの追跡も始まる

Twilio hackers hit over 130 orgs in massive Okta phishing attack

2022/08/25 BleepingComputer — 最近に発生した、Twilio/MailChimp/Klaviyo などへの、一連のサイバー攻撃を実行したハッカーは、同じフィッシング・キャンペーンにより 130以上の組織に侵入した。このフィッシング・キャンペーンでは、コードネーム 0ktapus と呼ばれるフィッシング・キットが使用され、合計で 9,931件のログイン情報が盗み出され、それを基に VPN などのリモートアクセス介して、企業のネットワークやシステムへのアクセスが行われた。

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WordPress ハッキングに御用心:偽の Cloudflare DDoS 警告がマルウェアを配布

WordPress sites hacked with fake Cloudflare DDoS alerts pushing malware

2022/08/20 BleepingComputer — WordPress サイトをハッキングし、偽の Cloudflare DDoS 保護スクリーンを表示するというキャンペーンが展開されている。それに騙されると、マルウェアが配布され、パスワード窃盗型トロイの木馬である NetSupport RAT/Raccoon Stealer のインストールにいたるという。DDoS (Distributed Denial of Service) 保護スクリーンは、インターネット上では一般的なものであり、不要なトラフィックでサイトを圧迫する、不正なリクエストを ping 送信するボットから身を守るものである。

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Google が史上最大の HTTPS DDoS を阻止:ピーク時には 4600万 RPS を記録

Google blocked the largest Layer 7 DDoS reported to date

2022/08/18 SecurityAffairs — Google は、Google Cloud Armor の顧客を標的とする、過去最大の HTTPs DDoS 攻撃を阻止し、そのピーク時には 46 million RPS (requests per second) が記録されたと発表した。この HTTP/S Load Balancer を標的とした攻撃は、2022年6月1日の午前9時45分に発生した。10,000 RPS 以上から始まり、8分後に 100,000 RPS に増加し、10分後には 46 million RPS に達した。この DDoS 攻撃は、69分間続いたという。

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OCFS でセキュリティ・アラートを正規化:AWS と Splunk が Black Hat で発表

New Cross-Industry Group Launches Open Cybersecurity Framework

2022/08/12 DarkReading — BLACK HAT USA – LAS VEGAS — Amazon Web Services (AWS) と Splunk は、各種の監視システムにおけるセキュリティ・アラートの標準化を推進するために、18種類のシステムおよびセキュリティ・ベンダーによる、業界としての取り組みを主導していく。その目的は、セキュリティ・チームのためにあり、セキュリティ・データを迅速に取り込み分析するための、ベンダーにとらわれない簡素化された分類法を提供することにある。

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Twilio の被害状況:データ侵害 125件が発生したが認証情報は盗まれなかった

Twilio: 125 customers affected by data breach, no passwords stolen

2022/08/12 BleepingComputer — クラウド・コミュニケーション大手の Twilio は、二要素認証 (2FA) プロバイダーとして人気の Authy を傘下に持つ企業だが、先週に発覚したセキュリティ侵害により、不正なデータ・アクセスを経験した顧客が、125件に達したことを発表した。同社は、この事件の背後にいる攻撃者に関して、影響を受けた顧客の認証情報には、アクセスできなかったと付け加えている。

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Cloudflare の従業員に SMS フィッシング攻撃:Twilio の二の舞にならなかった理由は?

Cloudflare employees also hit by hackers behind Twilio breach

2022/08/09 BleepingComputer — 先週の Twilio のネットワークが侵害されたのと同様に、Cloudflare にも SMS フィッシング攻撃が発生し、同社の従業員の一部が認証情報を盗まれたとのことだ。この攻撃者は Cloudflare 従業員のアカウントを手に入れたが、同社の FIDO2 準拠のセキュリティキーによりログインでブロックされ、システムへの侵入には至らなかったという。

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Akamai が緩和した東欧企業に対する DDoS 攻撃:14時間で 853.7 Gbps という規模

Akamai blocked largest DDoS in Europe against one of its customers

2022/07/28 BleepingComputer — 7月初めのヨーロッパで、過去最大の分散型サービス妨害 (DDoS) 攻撃が発生し、東欧のある組織が襲われた。サイバー・セキュリティ企業である Akamai の顧客であるターゲットが、過去 30 日間にわたり、数十回の DDoS 攻撃に直面するという絶え間ない攻撃にさらされていのだ。

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Cloudflare 対 Mantis ボットネット:毎秒 2600万リクエストの HTTPS DDoS 攻撃を緩和

Mantis botnet powered the largest HTTPS DDoS attack in June

2022/07/14 SecurityAffairs — 2022年6月に、DDoS 緩和企業である Cloudflare は、彼らが Mantis と呼ぶボットネットにより実施された、最大の HTTPS DDoS 攻撃を緩和したと発表した。Mantis ボットネットは、約 5000台の乗っ取った仮想マシンと、強力なサーバー群を使用して、毎秒 2600万リクエストを発生させたという。

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Hertzbleed サイドチャネル攻撃:Intel/AMD の最新 CPU から暗号化キーが漏れる

Hertzbleed Side-Channel Attack allows to remotely steal encryption keys from AMD and Intel chips

2022/06/15 SecurityAffairs — テキサス大学/イリノイ大学/ワシントン大学の研究者たちは、Hertzbleed と呼ばれる新たなサイドチャネル攻撃の技術を考案し、最新の Intel/AMD チップからリモートの攻撃者が、暗号化キーを盗み出せることを証明した。研究者たちは、「Hertzbleed は、サイドチャネル攻撃の新しいファミリーである周波数サイドチャネルである。最悪の場合、これらの攻撃に成功した攻撃者は、以前は安全だと信じられていたリモートサーバーから、暗号化キーを抽出できるようになる」と述べている。研究者たちは、2022年8月10日~12日にボストンで開催される、第31回 USENIX セキュリティ・シンポジウムで、この研究成果を発表する予定だという。

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Cloudflare 報告:毎秒 2600万リクエストの HTTPS DDoS 攻撃を緩和した

Cloudflare mitigates record-breaking HTTPS DDoS attack

2022/06/14 BleepingComputer — 今日の発表で、インターネット・インフラ企業である Cloudflare は、これまでに検知された中で最大となる HTTPS DDoS 攻撃である、毎秒 2600万リクエスト (rps) の分散型サービス妨害 (DDoS) 攻撃を緩和したことを明らかにした。この記録的な攻撃は先週に発生し、Cloudflare のフリープランを利用している顧客 (1社のみ) が標的にされたという。

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BLACK HAT ASIA 2022 での発表:SQL クエリーの変換により WAF バイパスが可能になる

Transforming SQL Queries Bypasses WAF Security

2022/05/13 DarkReading — BLACK HAT ASIA 2022 – ある大学研究者のチームが基本的な機械学習を用いて、一般的な WAF には悪意のものとして検出されずに、攻撃者のペイロードを配信するパターンを特定したと、シンガポールで開催中の Black Hat Asia で発表した。中国浙江大学の研究者は、一般的な SQL を用いて、Web アプリケーションのデータベースを標的とした、インジェクション攻撃を変換する一般的な方法に着手した。

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Cloudflare を襲った史上最大の HTTPS DDoS:1530万 RPS を防ぎ切った

Cloudflare Thwarts Record DDoS Attack Peaking at 15 Million Requests Per Second

2022/04/27 TheHackerNews — 水曜日に Cloudflare は、1530万リクエスト/秒 (RPS) の分散型サービス拒否 (DDoS) 攻撃を緩和するために行動したと明らかにした。この、Web インフラと Web サイト・セキュリティの企業は、この攻撃を “史上最大の HTTPS DDoS 攻撃 ” の1つだと呼んでいる。Cloudflare の Omer Yoachimik と Julien Desgats は、「HTTPS DDoS 攻撃では、安全な TLS 暗号化接続の確立コストが高いため、必要な計算機リソースの面で高価になる。そのため、攻撃を仕掛ける側も、攻撃を軽減する側も、より多くのコストが掛かる」と述べている。

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ロシアの人々に情報を届ける:Cloudflare が説明するブロック回避の状況

Russians bypass website blocks to access Western news sources

2022/04/04 BleepingComputer — Cloudflare は、ウクライナ情勢に関する正確な情報を得るために、ロシアの人々が欧米のニュースソースを利用するという傾向が強まっている兆候を捉えている。今日、Cloudflare が発表した新しいブログ記事では、ロシアのネット・ユーザーが英国/米国/フランスのニュースサイトにアクセスするために、ブロッキング回避ツールを積極的に採用していることを示す、統計的な証拠が提示されている。

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Cloudflare の決断:ウクライナへの auto-brick サーバー提供とロシアでのビジネス継続

Cloudflare to auto-brick servers that go offline in Ukraine, Russia

2022/03/08 BleepingComputer — Cloudflare は、ロシアがウクライナを侵攻しているという現状を踏まえて、東欧の顧客データを保護するための抜本的な対策を講じると発表した。この、米国を拠点とする Web のインフラとセキュリティの企業は、DDoS 軽減サービスなどで知られているが、ロシアでの事業の一部は停止するが、この市場に留まることを決定したと発表した。

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中国 APT41 動きを捕捉:米国州政府のネットワークをゼロデイ脆弱性で狙っている

U.S. State Governments Targeted by Chinese Hackers via Zero-Day in Agriculture Tool

2022/03/08 SecurityWeek — 中国政府に支援されていると思われる脅威グループが、ゼロデイ脆弱性などを悪用し、米国の州政府のネットワークに侵入していたことが明らかになった。サイバー・セキュリティの調査企業である Mandiant は、2021年5月に米国州政府のネットワークへの攻撃を調査するよう要請され、このキャンペーンに気づいたと、火曜日に公開したブログ記事で述べている。

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CISA が編纂するリスト:サイバー・セキュリティのための無償ツール/サービス

CISA compiles list of free cybersecurity tools and services

2022/02/19 BleepingComputer — 米国の Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) は、サイバー攻撃からの防御を強化し、組織のセキュリティ能力を高めるための、無料のサイバー・セキュリティ・サービス/ツールのリストを公開した。このリストは、包括的なものではなく、また、変化にも対応できるものだが、サイバー・セキュリティ・プログラムのための、基本的なセキュリティ対策と組み合わせることで、企業のサイバー・セキュリティ・リスク管理を成熟させることを目的としている。

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Cloudflare の有償パブリック・バグバウンティ・プログラムが開始された

Cloudflare launches a paid public bug bounty program

2022/02/01 BleepingComputer — Web インフラ/Webサイトのセキュリティに特化したプロバイダーである Cloudflare は、新たな公開バグバウンティ・プログラムの開始を発表した。Cloudflare の Product Security Engineer である Rushil Shah は、「本日、Cloudflare は有償パブリック・バグバウンティ・プログラムを開始する。私たちは、バグバウンティが全てのセキュリティ・チームにおける、ツール・ボックスの重要な一部であると信じており、ここ数年、プライベート・バグバウンティ・プログラムの改善と拡大に努めてきた」と述べている。

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OpenSSF の新プロジェクト Alpha – Omega:セキュリティのために Microsoft/Google が出資

OpenSSF Launches Project to Secure Open Source Software

2022/02/01 SecurityBoulevard — 今日、Open Source Security Foundation (OpenSSF) は、Microsoft と Google から提供された $5 million の初期投資を用いて、オープンソース・ソフトウェアのセキュリティを向上させるための Alpha-Omega プロジェクトを立ち上げた。

OpenSSF の General Manager である Brian Behlendorf は、このプロジェクトの目的について、セキュリティに関する専門知識を広範なオープンソース・ソフトウェア・プロジェクトに提供し、オープンソース・ソフトウェア構築で用いられる DevSecOps ワークフローに組み込むことが可能な、自動セキュリティ・テスト・ツールへのアクセスを提供することだと述べている。

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ホワイトハウス OSS セキュリティ・サミット:各ベンダーの声明を集めてみた

U.S. Government, Tech Giants Discuss Open Source Software Security

2022/01/14 SecurityWeek — 2020年1月13日にホワイトハウス・サミットが開催され、米国の政府と大手ハイテク企業の代表者がオープンソース・ソフトウェアのセキュリティについて話し合った。広く利用されている Log4j ロギング・ユーティリティーに影響を与える脆弱性が、公開/悪用されたことで、オープンソースとソフトウェア・サプライチェーンのセキュリティの重要性が、あらためて浮き彫りになっている。ホワイトハウス・サミットの目的は、オープンソース・ソフトウェアのセキュリティを向上させ、オープンソース・コミュニティを効果的にサポートする方法を特定することだった。

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ホワイトハウスの念押し:ハイテク大手のオープンソースが国家安全保障の問題

White House reminds tech giants open source is a national security issue

2022/01/14 BleepingComputer — Log4J の脆弱性による重要インフラへの脅威を受けて、ホワイトハウスは政府機関や民間企業に対して、オープンソース・ソフトウェアとサプライチェーンの安全確保に向けて、リソースを結集し努力するよう養成した。そのためのサミットが開催され、「オープンソース・ソフトウェアのセキュリティ上の欠陥や脆弱性の防止」「セキュリティ上の欠陥の発見と修正のプロセスの改善」「修正プログラムの提供と展開に要する時間の短縮」という、3つのテーマが取り上げられた。

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Log4j の脆弱性は極めて深刻:多くの問題をインターネット上に残した

Extremely Critical Log4J Vulnerability Leaves Much of the Internet at Risk

2022/01/10 TheHackerNews — Apache Software Foundation は、広く利用されている Java ベース・ロギング・ライブラリ Log4j に存在する、悪意のコード実行と脆弱なシステムの乗っ取りを許す、ゼロデイ脆弱性の修正プログラムを公開した。この問題は、CVE-2021-44228 として追跡され、Log4Shell または LogJam というニックネームで呼ばれている。具体的に言うと、このオープンソース・ユーティリティを使用する全てのアプリケーションにおいて、認証を必要とせずにリモートコードが実行されるというものであり、Log4j Ver 2.0-beta9〜2.14.1 に影響する。このバグの深刻度は、CVSS 値 10.0 となっているで。

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ロシアのスパイグループが Log4Shell の悪用を開始:APT28/Turla/Ursnif などによる探索を検知

Russian Cyberspy Groups Start Exploiting Log4Shell Vulnerability

2021/12/17 SecurityWeek — 先日に公開された、Log4Shell の脆弱性を狙う国家のリストにロシアが追加されたが、すでに複数のロシアン・サイバースパイ・グループが悪用を試みている。この、CVE-2021-44228/Log4Shell/LogJam として追跡されている、Log4j の脆弱性の悪用は 12月初旬に始まっている。最初の攻撃報告では、暗号通貨マイナー/DDoS マルウェア/ランサムウェア/悪意のプログラムの配信などの、利益を追求するサイバー犯罪者に関連する活動が報告されていた。

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Log4j の2つ目の脆弱性 CVE-2021-45046 が悪用されている:3つ目の脆弱性も浮上

Hackers Begin Exploiting Second Log4j Vulnerability as a Third Flaw Emerges

2021/12/15 TheHackerNews — 水曜日に、Web インフラ企業である Cloudflare は、幅広く利用されている Log4j ロギング・ユーティリティーの2つ目のバグを悪用しする脅威が存在することを明らかにした。パッチを適用していないシステムに対して、多様なマルウェアによる攻撃が続いているため、顧客は最新バージョンのインストールを迅速に行う必要がある。

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Log4j Java library の深刻なゼロデイ脆弱性 CVE-2021-44228 に対処するには?

New zero-day exploit for Log4j Java library is an enterprise nightmare

2021/12/10 BleepingComputer — ユビキタスな Java ベースのロギング・ライブラリである Apache Log4j の、深刻なゼロデイ脆弱性の PoC エクスプロイトがオンラインで共有されたことで、ホーム/エンタープライズ・ユーザーが、リモートコード実行の攻撃にさらされる可能性が生じている。

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Cloudflare 対 Mirai:2 Tbps の DDoS 攻撃が緩和される

Cloudflare mitigated 2 Tbps DDoS attack, the largest attack it has seen to date

2021/11/15 SecurityAffairs — 米国の Web インフラ/セキュリティ企業である Cloudflare, Inc.は、コンテンツ配信ネットワークおよび DDoS 対策サービスを提供している。Cloudflare は、同社において最大規模となる、毎秒2TBytes (Tbps) 弱の分散型サービス拒否 (DDoS) 攻撃を軽減したと発表した。

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DDoS レポート:ロシア企業に対する攻撃が前年比で 2.5 倍になっている

DDoS attacks against Russian firms have almost tripled in 2021

2021/10/20 BleepingComputer — あるレポートが分析したデータによると、ロシア企業に対する分散型サービス拒否 (DDoS) 攻撃が、昨年同期に比べて 2.5倍に増加したとのことだ。DDoS 攻撃とは、攻撃者がサービスやネットワークの帯域幅に、処理しきれないほどのリクエストを殺到させ、サービスを停止させることである。

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Microsoft Azure を標的にした UDP 反射型 DDoS:2.4 Tbps という規模を防ぐ

Microsoft Fended Off a Record 2.4 Tbps DDoS Attack Targeting Azure Customers

2021/10/12 TheHackerNews — 月曜日に Microsoft は、Azure クラウド・プラットフォームが、8月の最終週にヨーロッパの顧客を標的とした分散型サービス拒否 (DDoS) 攻撃を軽減ししたことを明らかにした。この攻撃の規模は 2.4Tbps であり、2020年2月に AWS 阻止した 2.3Tbps の攻撃を上回ったことになる。

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DDoS 調査:短時間と高帯域というトレンドに緩和策は有効なのか?

DDoS Attacks Hitting Victims in High-Bandwidth ‘Bursts’

2021/09/02 DarkReading — 2021年の上半期、分散型サービス拒否 (DDoS) 攻撃の件数は4倍に増加し、攻撃量も2倍になったことが、新しいデータで明らかになった。セキュリティ企業の Imperva は、同社の顧客が遭遇した約5,600件の攻撃から情報を抽出し、攻撃の強度が高まり続ける一方で、攻撃時間は短縮されていることを明らかにした。Imperva によると、攻撃の半数以上は8分以内に終了し、攻撃者は同じ企業に繰り返し大量のデータを送りつけていた (1Tbpsを超える攻撃もあり)。

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Cloudflare 対 Mirai:ピークで 1,720万 rps の DDoS 攻撃に耐えきった

Cloudflare mitigated one of the largest DDoS attack involving 17.2 million rps

2021/08/20 TheHackerNews — 木曜日に、Web インフラと Web サイトのセキュリティ企業である Cloudflare は、これまでに記録された史上最大のボリュームの、分散型サービス拒否 (DDoS) 攻撃を緩和したと表明した。この攻撃は、先月に Mirai ボットネットを介して行われたもので、金融業界の顧客が標的だった言われている。数秒のうちに、ボットネットは Cloudflare のエッジに3億3,000万以上の攻撃リクエストを浴びせ、一時は 1,720万リクエスト/秒 (rps) というレベルに達し、これまでに報告された HTTP DDoS 攻撃の、約3倍の規模に至ったとのことだ。

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Web アプリのパスワード・リセットと DNS スプーフィングの組合せは最悪の結果を招く

Dozens of web apps vulnerable to DNS cache poisoning via ‘forgot password’ feature

2021/07/23 DailySwig — Web サイトにおいて、電子メールのドメイン解決に脆弱性が存在するため、多くのサイトが DNS 攻撃を受ける可能性があり、また、アカウントの乗っ取りにつながる可能性があることが、新たな調査で明らかになった。SEC Consult のセキュリティ研究者である Timo Longin が、146種類の Web アプリケーションを調査した結果、パスワード・リセットのためのメールを、悪意の行為者たちのサーバーにリダイレクトするために、悪用が可能なコンフィグレーション・ミスを発見した。

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APWG:フィッシング活動は継続して増加し 2021年 Q1 はワースト記録

APWG: Phishing maintained near-record levels in the first quarter of 2021

2021/06/13 SecurityAffairs — Anti-Phishing Working Group (APWG) が、2021年 Q1 の状況を示す新たな Phishing Activity Trends Report を発表した。このレポートよると、2021年 Q1 フィッシングは記録的なレベルを維持しており、フィッシング Web サイトの数は、2021年1月に 245,771件というピークを記録した。2月には、わずかに減少したことが確認されたが、3月には再び 20万件を超え、APWG 史上4番目の悪い月となった。

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