DDoS 2023 Q1 レポート:VPS インフラを侵害/悪用するケースが増加 – Cloudflare 調査

DDoS attacks shifting to VPS infrastructure for increased power

2023/04/12 BleepingComputer — 2023年 Q1 ハイパーボリューメトリック DDoS (分散型サービス拒否) 攻撃は、危険な IoT デバイスへの依存から、侵入した VPS (Virtual Private Servers) を活用する方向へとシフトしている。インターネット・セキュリティ企業の Cloudflare によると、新しい世代のボットネットは、脆弱な IoT デバイスの大群を構築する戦術を徐々に放棄する方向へと向かっている。その代わりとして、現在は、脆弱なコンフィグレーションを持つ VPS サーバを、漏洩した API 認証情報や既知のエクスプロイトの悪用により、制御する方向へとシフトしている。

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エンドポイント・セキュリティは容易:残された問題はツール統合における混乱

Endpoint security getting easier, but most organizations lack tool consolidation

2023/02/10 HelpNetSecurity — Syxsense によると、IT とセキュリティのチームは、管理機能とセキュリティ機能の統合を進めているという。その背景にある目的は、エンドユーザーに対する新しいアプリケーションの適切な提供/コンプライアンスの改善/エンドポイント・セキュリティと管理チームの連携によるサイバー攻撃の低減などの達成である。

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Minecraft を狙う DDoS ボットネット:PC から IoT デバイスへと広がる感染経路

Minecraft Servers Under Attack: Microsoft Warns About Cross-Platform DDoS Botnet

2022/12/16 TheHackerNews — 12月15日 (木) に Microsoft は、主にプライベートな Minecraft サーバに対して DDoS 攻撃を行うために設計された、クロスプラットフォーム・ボットネットにフラグを立てた。このボットネットは MCCrash と呼ばれ、Windows ホスト上でダウンロードされた悪意のソフトウェアから発生するが、Linux ベースのデバイスに伝播するという、独自の拡散メカニズムが特徴となっている。

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Boa Web Sever への攻撃:2005年に開発終了しても IoT で利用される理由は?

Hackers Exploiting Abandoned Boa Web Servers to Target Critical Industries

2022/11/23 TheHackerNews — 火曜日に Microsoft は、2022年初めにインドの電力網事業体を狙った侵入行為において、現在では廃止されている Boa と呼ばれる Web サーバの、脆弱性が利用された可能性が高いことを明らかにした。この脆弱なコンポーネントは、何百万もの組織やデバイスに影響を与え得る、サプライチェーン・リスクをもたらすと、Microsoft のサイバーセキュリティ部門は述べている。

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大阪急性期総合医療センターにランサムウェア攻撃:電子カルテ・システムに障害

Osaka Hospital Halts Services After Ransomware Attack

2022/11/01 InfoSecurity — 大阪の主要な病院である大阪急性期総合医療センターが、ランサムウェアのサイバー攻撃により電子カルテ・システムを破壊され、通常の医療サービスを停止している。救急医療は継続して行われているが、同センターの職員は記者団に対し、10月31日未明に病院のシステムに障害が発生し、アクセスできなくなったと語っている。

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企業に潜み続ける APT:脆弱な IoT/OT デバイスが理想のターゲットになっている

How APTs Are Achieving Persistence Through IoT, OT, and Network Devices

2022/06/23 DarkReading — IoT 攻撃に関する大半のニュースが、ボットネットやクリプトマイニングといったマルウェアに焦点を当てている。しかし、APT グループ UNC3524 が用いる攻撃手法を見れば分かるように、この種のデバイスは、ターゲットのネットワーク内部から、より有害な攻撃を仕掛けるための理想的な標的になっている。Mandiant のレポートは、「 UNC3524 の手法は、ネットワーク/IoT/OT デバイスの安全性の低さを悪用し、ネットワーク内部で長期的にアクティビティ持続する巧妙なものだ」と述べている。この種の APT (Advanced Persistent Threat) スタイルの攻撃は、近い将来において増加する可能性が高く、そのリスクを理解する必要がある。

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R4IoT キルチェーン実証概念:IoT/IT からの侵入と OT へのランサムウェア攻撃を簡潔に証明

Researchers Devise Attack Using IoT and IT to Deliver Ransomware Against OT

2022/06/01 SecurityWeek — ランサムウェアとは、恐喝の一種である。その唯一の目的は、被害者から金銭を引き出すことだ。産業界が身代金要求の回避に成功すると、攻撃者はもう一つのレベルの強要を、すなわちデータ恐喝を追加するという、二重の強要を作り出した。防御側が二重の恐喝を上手くわすようになると、攻撃者は再び進化を遂げるだろう。最も明白な道は、IT だけでなく OT (Operational Technology も攻撃することだろう。OT に対する攻撃の実現は困難だが、その効果を緩和することも同様に困難である。サイバー恐喝の進化は、OT に対する攻撃を、単なる可能性には留まらせない。

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uClibc の DNS に深刻な脆弱性:IoT/Router デバイスへの影響が懸念される

Unpatched DNS bug affects millions of routers and IoT devices

2022/05/03 BleepingComputer — 広範な IoT 製品に利用される、一般的な  C standard library の DNS コンポーネントに存在する脆弱性により、数百万台のデバイスが DNS ポイズニング攻撃のリスクにさらされる可能性が生じている。この脆弱性の悪用に成功した脅威アクターは、DNS ポイズニングや DNS スプーフィングにより、彼らが管理するサーバー上の IP アドレスでホストされる、悪意の Web サイトへと被害者たちをリダイレクトすることが可能となる。

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EnemyBot という Mirai 亜種:Router/IoT デバイスを大量に収穫して勢力を拡大中

New EnemyBot DDoS botnet recruits routers and IoTs into its army

2022/04/13 BleepingComputer — Mirai ベースの新しいボットネット・マルウェア EnemyBot は、モデム/ルーター/IoT デバイスの脆弱性を介して感染させたデバイスの勢力を拡大させ、それを操作する脅威アクターが Keksec であることが確認されている。この脅威グループは、クリプトマイニングと DDoS を専門としており、いずれも IoT デバイスに巣食い、そのコンピュータ資源を乗っ取ることが可能な、ボットネット・マルウェアにより支えられている。

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Microsoft Defender for IoT の深刻な脆弱性:PoC エクスプロイトが公開

Critical Vulnerabilities Found in Microsoft Defender for IoT

2022/03/29 SecurityWeek — 継続的な NDR (Network Detection and Respons) 機能を備えた Defender for IoT は、さまざまな IoT/OT/ICS デバイスをサポートし、オンプレミスとクラウドの双方へのデプロイメントが可能である。その Defender for IoT における、2つの深刻な脆弱性 CVE-2021-42311/CVE-2021-42313 は CVSS 値 が 10 であり、2021年12月の Microsoft Patch Tuesday で対処されている。どちらも SQL インジェクションの脆弱性であり、リモートの攻撃者による認証なしの悪用が可能となり、任意のコード実行を許すことになる。トークン検証プロセスに存在する CVE-2021-42313 は、UUID パラメータのサニタイズの欠如に起因すると SentinelLabs は説明している。

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Industrial Control System における脆弱性の開示:過去4年間で 110% の急増

ICS vulnerability disclosures surge 110% over the last four years

2022/03/08 HelpNetSecurity — Claroty が発表した調査結果によると、Industrial Control System (ICS) における脆弱性開示は過去4年間で 110%という驚異的な伸びを示し、2021年 2H は 1H と比べて 25% 増になっていることが明らかになった。また、ICS の脆弱性は OT にとどまらず、Extended Internet of Things (XIoT) にも広がり、2021年 2H に注目すると、その 34% が IoT/IoMT/IT Assets に影響を与えていることが分かった。

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Claroty 調査:2021年は重要インフラ組織の 80% がランサムウェア攻撃を経験

Ransomware attacks, and ransom payments, are rampant among critical infrastructure organizations

2022/02/10 HelpNetSecurity — 2021年は、重要インフラ組織の 80% が、ランサムウェアの攻撃を経験している。そして、2020年以降は同数の組織が、セキュリティ予算を増加していることが、Claroty のレポートで明らかになった。このレポートは、重要インフラ分野に従事する情報技術 (IT) および運用技術 (OT) の専門家 1,100人を対象とした、独自のグローバル調査に基づいている。具体的には、2021年の重大な課題への対処方法や、回復力のレベル、今後の優先事項を探っている。

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IoT データ・マネージメント市場は 2026年まで着実に伸び続ける

IoT data management market to grow steadily by 2026

2022/01/24 HelpNetSecurity — IoT データ・マネージメント市場は、成長の 35% が北米を起点とし、その主要な市場は米国である。北米における市場の成長は、他の地域と比較して速いと思われる。IoT データ・マネージメント市場は、2021年から2026年にかけて $94.79 billion の成長が見込まれている。しかし、Technavio の最新市場レポートによると、成長の勢いはCAGR 13.68%で減速する可能性が高いとされている。また、IoT データ・マネージメント市場は、2022年に前年比 18.50% の成長率を記録するとされている。

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Linux と IoT とマルウェア:2021年の調査結果は前年比で 35% 増

Linux malware sees 35% growth during 2021

2022/01/15 BleepingComputer — Linux デバイスを標的としたマルウェアの感染件数は、2021年に 35%増加しており、その多くは DDoS 攻撃のための IoT デバイスの取り込みが目標となっている。IoT デバイスは多様な Linux ディストリビューションを実行するが、一般的にパワー不足のスマート・デバイスであり、その機能も特定の範囲に制限されている。しかし、それらのリソースが、大規模なグループにまとめられると、十分に保護されたインフラに対して大規模な DDoS 攻撃を仕掛ける能力を持つことになる。

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安全なスマートシティ:IoT のインフラとリスクの関係を整理する

Securing Smart Cities: What You Need to Know

2022/01/03 StateOfSecurity — 経済/人口/社会/文化/技術/環境などに関連する、さまざまなプロセスが複雑に絡み合う都市化に伴い、各国政府は都市部特有の課題に対処するスマートシティを開発している。この開発は、無線技術とクラウドを利用したデータ転送により行われる。スマートシティには、IoT (Internet of Things)/ICT (Information and Communications Technology)/GIS (Geographic Information Systems) などの技術が使われていく。それぞれの技術が連携して大量のデータを収集し、そのデータを基に都市内のコンポーネントやシステムを改善する。

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IoT デバイス上のスティルス性マルウェアを電磁放射を用いて検出

Detecting Evasive Malware on IoT Devices Using Electromagnetic Emanations

2022/01/03 TheHackerNews — サイバー・セキュリティ研究者たちが、IoT デバイスから放出される電磁界をサイドチャネルとして使用し、難読化技術により解析が妨げられているシナリオであっても、組み込みシステムを標的とする各種マルウェアに対しる、正確な情報が得られるという新しいアプローチを提案した。

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mySCADA myPRO HMI/SCADA の深刻な脆弱性 CVE-2021-44462:リモートからの乗っ取りも?

Critical flaws in myPRO HMI/SCADA product could allow takeover vulnerable systems

2021/12/27 SecurityAffairs — mySCADA myPRO HMI/SCADA は、マルチプラットフォーム対応の Human-Machine Interface (HMI)/Supervisory Control and Data Acquisition (SCADA) システムであり、産業プロセスの視覚化および制御に用いられている。セキュリティ研究者の Michael Heinzl は、mySCADA myPRO 製品群に複数の脆弱性を発見し、その中には 深刻度 Critical と評価されるものもある。これらの脆弱性は、myPRO の Version 8.20.0 以前に影響する。

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IoT ハニーポット実験:脅威アクターが特定のデバイスを狙う理由は?

Honeypot experiment reveals what hackers want from IoT devices

2021/12/22 BleepingComputer — さまざまな場所に設置された、さまざまなタイプの low-interaction IoT デバイスをシミュレートする3年間のハニーポット実験により、脅威アクターが特定のデバイスを狙う理由が明確になった。より具体的に言うと、このハニーポットは、十分に多様なエコシステムを作り出し、生成されたデータにより敵対者の目標を決定するために、クラスター化することを目的とした。

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MITRE/CISA が発行した重視すべきハードウェア脆弱性リスト 2021 とは?

MITRE and CISA publish the 2021 list of most common hardware weaknesses

2021/10/30 SecurityAffairs — MITRE と CISA (Cybersecurity and Infrastructure Security Agency) が、2021 Common Weakness Enumeration (CWE) Most Important Hardware Weaknesses リストを発表した。

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2022年の攻撃ベクターを予測:Top-5 に対処するためには?

Top 5 Attack Vectors to Look Out For in 2022

2021/10/21 SecurityAffairs — 悪質なサイバー犯罪者たちは、サイバー攻撃を成功させるための、より狡猾な方法を常に探し出そうとしている。サイバー犯罪者は、給料日の到来を予測や、機密情報へのアクセス経路の探索など、目的を達成するために最も効果的な方式を熟知している。この記事では、組織が警戒し防御すべき、2022年の Top-5 攻撃ベクターに焦点を当てる。

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サプライチェーンとエッジ:データ収集とデバイス管理を一挙に解決

Securing the Edge in the Supply Chain

2021/09/21 SecurityBoulevard — サプライチェーンとは、大半の人々が当たり前のように利用するものだが、何か問題が起こると簡単に崩れ去ってしまう。今回のパンデミックで浮き彫りになったのは、サプライチェーンが寸断されると、ビジネスが即座に停止してしまうという現実である。より効率的にサプライチェーンを運用する、エッジ・コンピューティングが発見されたが、このエッジへの移行には、サプライチェーンのサイバー・セキュリティに対する新しいアプローチが必要となる。

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Positive Technologies 調査:製造業への攻撃が倍増している

Industrial Companies At Risk As Attacks Double

2021/09/17 CyberSecurityIntelligence — Positive Technologies のエンタープライズ・セキュリティ専門家によると、2020年におけるサイバー脅威を広範に分析した結果、2019年と比較して、産業系製造業への攻撃が 91% 急増し、マルウェア関連の攻撃が 54% 増加したことが明らかになった。産業系製造業では、自動化の導入に伴い、これまで以上にデジタル化が進んでいる。IIoT (Industrial Internet of Things) により、人工知能/クラウド/ロボット工学などが工場に導入されている。

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Tencent 傘下の Tuya に圧力:中国データセキュリティ法と米大統領令の狭間で

US senators want Tencent-backed Internet of Things firm Tuya sanctioned, calling the Chinese platform a security threat

2021/09/11 SCMP — ニューヨークに上場している中国の IoT 企業である Tuya Smart を、米国人のプライバシーを損なう国家安全保障上の脅威であるとし、米国の3人の上院議員が Janet Yellen財務長官に対して制裁を求めている。

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Mozi IoT Botnet は Mirai の進化形:狙いはネットワーク・ゲートウェイ?

Mozi IoT Botnet Now Also Targets Netgear, Huawei, and ZTE Network Gateways

2021/08/20 TheHackerNews — IoT デバイスを標的とする P2P ボットネットの Mozi が、Netgear / Huawei / ZTE が製造するネットワーク・ゲートウェイ上で、持続性を実現する新たな機能を獲得したという、新たな調査結果が明らかになった。Microsoft Security Threat Intelligence Center および Azure Defender for IoT の Section 52 の研究者たちは、その技術文書の中で、「ネットワーク・ゲートウェイは、企業ネットワークへの理想的なイニシャル・アクセス・ポイントであり、敵対者にとって特に魅力的なターゲットである」と述べている

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産業制御システム (ICS) に 637件の脆弱性:2021年上半期のレポート

Over 600 ICS Vulnerabilities Disclosed in First Half of 2021: Report

2021/08/19 SecurityWeek — 2021年の上半期において、ベンダー 76社の製品に影響をおよぼす、637件の ICS (Industrial Control System) 脆弱性が明らかになり、そのうち 70%以上が Critical または High の評価を受けている。それに対して、2020年下半期に公開された脆弱性は、449件に過ぎなかった。Claroty の分析によると、2021年上半期に開示されたセキュリティ・ホールにおいて、大部分は特別な条件を必要とせず、4分の3は特権を必要とせず、3分の2はユーザー操作を必要せずに悪用できるという。また、脆弱性の 61% はリモートで悪用でき、65% はサービス妨害 (DoS) 攻撃に利用できるとしており、IT システムに比べて大きな影響を与える可能性があるとしている。

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Realtek Wi-Fi SDK の脆弱性は 100万台の IoT デバイスに影響をおよぼす

Multiple Flaws Affecting Realtek Wi-Fi SDKs Impact Nearly a Million IoT Devices

2021/08/16 TheHackerNews — 台湾のチップデザイナーである Realtek が、同社の WiFi モジュールに付属する3つの SDK に、4つのセキュリティ脆弱性があることを警告している。この WiFi モジュールは、少なくとも 65社のベンダーが製造した、約200種類の IoT デバイスに使用されているという。これらの脆弱性は、Realtek SDK v2.x および、Realtek “Jungle” SDK v3.0/v3.1/v3.2/v3.4.x/v3.4T/v3.4T-CT、Realtek “Luna” SDK v1.3.2 以下に影響し、それを悪用する攻撃者により、ターゲット・デバイスを完全に侵害され、最高レベルの特権で任意のコードが実行される可能性が生じる。

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Buffalo WSR ルーターの脆弱性 CVE-2021-20090 は Mirai ボットを引き寄せる?

CVE-2021-20090 actively exploited to target millions of IoT devices worldwide

2021/08/07 SecurityAffairs — 脅威アクターたちは、Arcadyan ファームウェアを搭載した家庭用ルーターに影響を与える、深刻な認証バイパスの脆弱性 CVE-2021-20090 を積極的に利用して Mirai ボットを展開している。Tenable が公開したアドバイザリには、「Buffalo WSR-2533DHPL2 ファームウェア 1.02 以下 と WSR-2533DHP3 ファームウェア 1.24 以下の Web インターフェイスに、パス・トラバーサルの脆弱性があり、リモート攻撃者による認証バイパスが生じるかもしれない」と記されている。この欠陥は、17社のベンダーが製造する、数百万台の IoT 機器に影響を与える可能性があり、被害の対象としては何社かの ISP が含まれるかもしれない。今回の攻撃は、Juniper Threat Labs の研究者により発見されたものであり、この2月から IoT 機器を標的としていた、脅威アクターによるキャンペーンだと、専門家たちは捉えている。

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IoT 固有のマルウェア感染が 700% UP するパンデミックの時代

IoT-Specific Malware Infections Jumped 700% Amid Pandemic

2021/07/16 DarkReading — Internet of Things (IoT) デバイスに関してだが、COVID-19 パンデミックがもたらす在宅勤務フェーズが要因となり、これらのデバイスへの攻撃が劇的に増加したことが、する新たな指標として示されている。2020年12月の 2週間の間に、IoT マルウェアを使った攻撃が、約30万回あったという。

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産業用制御システムのセキュリティーを考える

Industrial Control System Security Is Overlooked

2021/04/12 CyberSecurityIntelligence — 製造業などにおける組織は、その製品を製造・販売することをビジネスとしている。それらの組織の制御システムが、確実/安全/効率的/弾力的に機能しなければ、製品の製造や流通を行うことができない。IP ネットワークが登場する以前から、企業は製品の製造や流通を行っており、IP ネットワークによる効率化に依存しなくても、その事業は継続できる。

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