Cobalt Strike の Golang 亜種が登場:Apple macOS を狙う中国の APT とは?

Hackers Using Golang Variant of Cobalt Strike to Target Apple macOS Systems

2023/05/16 TheHackerNews — Golang で実装された Geacon という名の Cobalt Strike 亜種が、Apple macOS システムをターゲットとする脅威アクターたちの注目を集める可能性があるという。VirusTotal に掲載される Geacon ペイロードの数が、この数カ月で増加していることを確認した SentinelOne が調査結果を発表した。セキュリティ研究者である Phil Stokes と Dinesh Devadoss はレポートの中で、「これらのペーロードには、レッドチーム・オペレーションで使用されたものもあると思われるが、本物の悪意あ攻撃の特徴を持つものもある」と述べている。

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Qilin は新たな RaaS:Rust/Go を採用により高度なステルス攻撃を成功させている

Qilin’s Dark Web Ransomware Targets Critical Sectors

2023/05/15 InfoSecurity — Qilin ランサムウェア・グループの、オペレーションおよび Ransomware-as-a-Service (RaaS) プログラムに関する、新たな情報が明らかになった。Group-IB の Threat Intelligence Team は、最新の調査研究の一環として Qilin 内部に潜入した。そこから得られた分析の結果として、重要セクターをターゲットとしていることや、採用されている高度な技術に関する洞察が明らかになったと述べている。Qilin は Agenda とも呼ばれるランサムウェアであり、2022年8月に発見されてから、深刻な脅威として浮上しているとのことだ。

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MerDoor という高スティルス性のマルウェア:5年前からのバックドア展開を確認 – Symantec

Stealthy MerDoor malware uncovered after five years of attacks

2023/05/15 BleepingComputer — 南アシア/東南アジアの政府機関/航空機関/通信機関を標的に、Lancefly という新たな APT ハッキング・グループが、カスタム Merdoor バックドア・マルウェアを展開している。今日の Symantec Threat Labs の発表で明らかにされたのは、Lancefly が2018年以降において、スティルス性の高い標的型攻撃で Merdoor バックドアを展開し、企業ネットワーク上での永続性の確立/コマンドの実行/キーロギングを行ってきたことだ。

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RA Group という新たなランサムウェア:Babuk クローンで3社を侵害している

New Ransomware Gang RA Group Hits U.S. and South Korean Organizations

2023/05/15 TheHackerNews — RA Group という名の新たなランサムウェア・グループが、流出した Babuk ランサムウェアのソースコードを活用して、独自のロッカー・バリアントを派生させている。サイバー セキュリティ企業 Cisco Talos によると、このサイバー犯罪集団は、遅くとも 2023年4月22日から活動しているとされ、急速に活動を拡大しているとのことだ。

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Windows のフェイク・アップデートが登場:Aurora 情報スティーラーをプッシュしている

Fake in-browser Windows updates push Aurora info-stealer malware

2023/05/10 BleepingComputer — 先日に発見された不正広告キャンペーンは、ブラウザ内の Windows アップデート・シミュレーションでユーザーを騙し、情報窃取マルウェア Aurora を配信するものだ。Golang で書かれた Aurora は、広範な機能を持ち、アンチウイルス検出率が低い情報シティーラーとして、1年以上も前から各種ハッカー・フォーラムで公開されている。Malwarebytes の研究者たちによると、このマルバーター作戦は、トラフィックの多いアダルト・コンテンツの Web サイト上のポップ・アンダー広告を用いて、そこを訪れた潜在的な被害者を、マルウェア提供場所へとリダイレクトさせるものだという。

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Windows に新たなゼロデイ:Outlook クライアントの強制接続で NTLM 認証情報を盗み出す

Experts Detail New Zero-Click Windows Vulnerability for NTLM Credential Theft

2023/05/10 TheHackerNews — サイバー・セキュリティ研究者たちは、Windows の MSHTML プラットフォーム上の、すでにパッチが適用されている脆弱性の詳細を共有し、悪用の可能性があることを明らかにした。この脆弱性 CVE-2023-29324 (CVS:6.5) の悪用に成功した攻撃者は、セキュリティ機能の整合性保護をバイパスできると説明されている。この脆弱性は、2023年5月の Patch Tuesday 更新プログラムの一部として、Microsoft により対処されている。

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Microsoft Secure Boot のゼロデイ CVE-2023-24932:アップデートしてもデフォルトでは無効?

Microsoft issues optional fix for Secure Boot zero-day used by malware

2023/05/09 BleepingComputer — Microsoft がリリースしたセキュリティ・アップデートは、Secure Boot のゼロデイ脆弱性に対応するものであり、パッチを適用した Windows システムであっても、BlackLotus UEFI Bootkit による感染を許すものだった。Secure Boot とは、セキュリティ機能のひとつである。Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) ファームウェアと Trusted Platform Module (TPM) チップを搭載したコンピュータにおいて、OEM に信頼されていないブートローダーがブロックされ、起動プロセス中にルートキットがロードされないようにするものだ。

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Microsoft 2023-5 月例アップデートは3件のゼロデイと 38件の脆弱性に対応

Microsoft May 2023 Patch Tuesday fixes 3 zero-days, 38 flaws

2023/05/09 BleepingComputer — 今日は Microsoft の May 2023 Patch Tuesday の日だ。このセキュリティ更新プログラムにより、活発に悪用されるゼロデイ脆弱性3件と、合計で 38件の不具合が修正された。このうち、Critical と評価された6つの脆弱性は、リモート・コード実行にいたる恐れのあるものだ。

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Akira というランサムウェアが登場:すでに 16社を侵害したと主張している

Meet Akira — A new ransomware operation targeting the enterprise

2023/05/07 BleepingComputer — 新たなランサムウェア Akira が、世界中の企業ネットワークに侵入してファイルを暗号化し、徐々に犠牲者のリストを増やし、million-dollar の身代金を要求している。2023年3月に検出された Akira は、すでに 16社の企業に対して攻撃を行ったと主張している。それらの企業には、教育/金融/不動産/製造/コンサルティングなどの、さまざまな業種が含まれている。Akira という名前の、別のランサムウェアが、2017年にリリースされているが、今回のオペレーションとは関連性はないと考えられている。

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PaperCut 脆弱性の悪用:新たな PoC エクスプロイトが証明する検出回避の手口

Researchers Uncover New Exploit for PaperCut Vulnerability That Can Bypass Detection

2023/05/04 TheHackerNews — 先日に公開された PaperCut サーバの深刻な欠陥だが、現時点における全ての検出方法を回避しながら悪用する手口を、サイバー・セキュリティ研究者たちが解明している。この脆弱性 CVE-2023-27350 (CVSS:9.8) は、PaperCut MF/NG のインストールに影響を及ぼし、認証されていない攻撃者に対して、SYSTEM 権限での任意のコード実行を許すものである。オーストラリアに本拠を置く PaperCut により、この欠陥は 2023年3月8日にパッチが適用されたが、活発な悪用の兆候が 2023年4月13日に観測されている。

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DLL サイドローディングの二重化:追跡が困難なスティルス攻撃を東アジアで検出 – Sophos

Hackers start using double DLL sideloading to evade detection

2023/05/03 BleepingComputer — Dragon Breath/Golden Eye Dog/APT-Q-27 として知られる APT ハッキング・グループが、古典的な DLL サイドローディング手法を組み合わせる、いくつかの複雑なバリエーションを用いて、検知を回避し始めている。 これらの攻撃のバリエーションは、Telegram などのクリーンなアプリケーションを悪用する最初のベクターから始まり、セカンド・ステージのペイロード (クリーンな場合もある) をサイドロードし、そのサイドロードにより悪意のマルウェア・ローダー DLL をロードするものだ。

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Facebook を攻撃する NodeStealer は情報窃取マルウェア:セッション・クッキー侵害の容易さを証明

Facebook disrupts new NodeStealer information-stealing malware

2023/05/03 BleepingComputer — Facebook が発見したのは、新たな情報スティーラー・マルウェア NodeStealer であり、ブラウザ・クッキーを盗み出した脅威アクターに対して、Meta/Gmail/Outlook アカウントの乗っ取りを許すものである。有効なユーザー・セッション・トークンを含むクッキーのキャプチャは、サイバー犯罪者の間で人気が高まっている戦術であり、二要素認証による保護をバイパスしながら認証情報を盗み出し、ターゲットとの対話を必要とすること無く、アカウントの乗っ取りへと至るものだ。

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Earth Longzhi という中国ハッカー・グループ:DLL 悪用マルウェアでアジアを狙う

Chinese Hacker Group Earth Longzhi Resurfaces with Advanced Malware Tactics

2023/05/03 TheHackerNews — 中国の国家支援ハッカー集団が再登場し、台湾/タイ/フィリピン/フィジーなどの、政府/医療/テクノロジー/製造業を標的とする、新たなキャンペーンを展開している。この Earth Longzhi グループは、APT41 (別名 HOODOO/Winnti) のサブグループであり、半年以上も活動を停止していたが、Earth Baku/SparklingGoblin/GroupCC などのクラスターと重複した動きを見せている。Earth Longzhi は、2022年11月にサイバー・セキュリティ企業により検出され、東アジア/東南アジア/ウクライナなどの組織への攻撃が分析されている。

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RTM Locker ランサムウェア:強力な暗号化機能で VMware を狙う – Uptycs

RTM Locker Ransomware Targets Linux Architecture

2023/04/27 InfoSecurity — Linux システムを標的とする新たなランサムウェアのバイナリが発見されたが、RTM Ransomware-as-a-Service グループに起因するものであることが判明した。Uptycs のセキュリティ研究者たちが、4月26日 (水) に公開したアドバイザリでは、RTM グループが Linux バイナリを作成したのは初めてのことだという、調査結果が共有されている。同社は、「この Locker ランサムウェアは、Linux/NAS/ESXi ホストに感染するものであり、Babuk ランサムウェアから流出したソースコードに影響を受けているようだ」と説明している。

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Tencent QQ ユーザーをハッキング:中国 APT の Evasive Panda が関与 – ESET

Tencent QQ users hacked in mysterious malware attack, says ESET

2023/04/26 BleepingComputer — Tencent QQ メッセージング・アプリの自動アップデートの一部として、マルウェア MsgBot を配布するという謎の攻撃に、Evasive Panda と呼ばれる中国の APT ハッキング・グループが関与していることが判明した。Evasive Panda とは、2012年頃から活動しているサイバースパイ・グループであり、これまでに中国本土/香港/マカオ/ナイジェリア/東南アジア/東アジアなどの国々で、さまざまな組織や個人を標的としてきた。

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PaperCut のパッチ未適用デバイスへの攻撃:観測された Truebot 亜種はロシア由来 – Huntress

Huntress: Most PaperCut Installations Not Patched Against Already-Exploited Security Flaw

2024/04/24 SecurityWeek — 大半の Windows/macOS にインストールされている PaperCut は、すでに攻撃で悪用されているが、深刻な脆弱性に対してパッチが適用されていないケースが多いと、エンドポイント/レスポンス・セキュリティ企業である Huntress が警告している。このセキュリティ上の欠陥は、脆弱性 CVE-2023-27350 (CVSS 9.8) として追跡されており、PaperCut MF/NG プリント管理システムにおける、不適切なアクセス制御のバグに起因すると説明されている。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、認証を回避して、リモートから System ユーザーの権限を用いて、任意のコードを実行できる。

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DNS クエリ 700億を調査:Decoy Dog というマルウェア・ツールキットを発見 – Infoblox

Decoy Dog malware toolkit found after analyzing 70 billion DNS queries

2024/04/23 BleepingComputer — 通常のインターネット・アクティビティとは言えない、異常な DNS トラフィックを検査した結果として、企業を標的とする新たなマルウェア・ツールキット Decoy Dog が発見された。この Decoy Dog は、戦略的なドメイン・エイジングと DNS クエリ・ドリブルにより標準的な検出方法を回避し、セキュリティ・ベンダーから良い評判を得た後に、サイバー犯罪のオペレーションを促進することを目的としている。2023年4月上旬に Infoblox の研究者たちは、異常または疑わしいアクティビティの兆候を探すために、毎日 700億以上のDNSレコードを分析した結果として、このツールキットを発見した。

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Evil Extractor という攻撃ツール:情報スティーラーでありランサムウェアも含む

Evil Extractor Targets Windows Devices to Steal Sensitive Data

2023/04/21 InfoSecurity — Kodex が “教育用“ として開発した、Evil Extractor という攻撃ツールが、Windows ベースのマシンを標的とした攻撃に悪用されている。2023年4月10日 (木) に公開されたアドバイザリで、「このマルウェアは、3月30日に観測されたフィッシング・キャンペーンで見つかったものであり、アドバイザリに含まれるサンプルまで辿り着いた。このキャンペーンは、正規の Adobe PDF や Dropbox ファイルなどを装うものであり、ロードすると PowerShell を活用した悪意の活動を開始する」と、Fortinet のセキュリティ研究者たちは主張している。

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Microsoft SQL に Trigona ランサムウェア:脆弱なサーバに侵入してペイロードを展開

Microsoft SQL servers hacked to deploy Trigona ransomware

2023/04/19 BleepingComputer — セキュリティが不十分でインターネットには公開されていない、Microsoft SQL (MS-SQL) サーバに侵入した脅威アクターたちが、 Trigona ランサムウェアのペイロードを展開し、全てのファイルを暗号化している。MS-SQL サーバが頻繁に侵害される理由として挙げられるのは、推測しやすいアカウント認証情報を悪用したブルートフォース攻撃や辞書攻撃が成功するためである。サーバへの侵入に成功した脅威アクターは、CLR Shell というマルウェアを展開する。今回の攻撃を発見した韓国のサイバー・セキュリティ企業 AhnLab の研究者たちが、このマルウェアを CLR Shell と命名した。

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Google Chrome 112 がリリース:今年2つ目のゼロデイ CVE-2023-2136 などに対応

Google Patches Second Chrome Zero-Day Vulnerability of 2023

2023/04/19 SecurityWeek — 4月18日 (火) に Google は、Chrome で発見されたゼロデイ脆弱性 CVE-2023-2136 に対するパッチを公開した。このセキュリティ脆弱性は、Skia に存在する整数オーバーフローの欠陥であり、深刻度 High と評価されている。このバグの報告者は Google Threat Analysis Group の研究者 Clement Lecigne で、Google のポリシーに基づき、金銭的な報酬は発行されていない。Google はアドバイザリで、「CVE-2023-2136 のエクスプロイトが野放し状態で存在することを認識している」と述べている。

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3CX VoIP サプライチェーン攻撃:北朝鮮 Lazarus が脆弱性 CVE-2023-29059 を悪用

North Korean Hackers Uncovered as Mastermind in 3CX Supply Chain Attack

2023/04/12 TheHackerNews — 企業向け通信サービス・プロバイダーである 3CX は、同社の Windows/macOS 向けデスクトップアプリを標的としたサプライチェーン攻撃が、北朝鮮に関連のある脅威アクターによるものだと発表した。この調査結果は、先月末に侵入が明るみに出た後に、Google 傘下の Mandiant が実施した中間評価の結果によるものだ。脅威情報およびインシデント対応チームは、UNC4736 という未分類の呼称で、この活動を追跡しているという。

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Windows のゼロデイ脆弱性 CVE-2023-28252:Nokoyawa ランサムウェアが悪用している

Windows zero-day vulnerability exploited in ransomware attacks

2023/04/11 BleepingComputer — Microsoft がパッチを適用した、Windows Common Log File System (CLFS) のゼロデイ脆弱性は、特権昇格や Nokoyawa ランサムウェアのペイロード展開などで、サイバー犯罪者たちに積極的に悪用されているものである。この、Windows のゼロデイ脆弱性 CVE-2023-28252 の悪用が続いていることを踏まえ、CISA も KEV (Known Exploited Vulnerabilities) カタログに追加し、連邦政府民間行政機関 (FCEB) に対して、5月2日までにシステムを保護するよう命じた。

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Microsoft 2023-4 月例アップデートは1件のゼロデイと 97件の脆弱性に対応

Microsoft April 2023 Patch Tuesday fixes 1 zero-day, 97 flaws

2023/04/11 BleepingComputer — 今日は、Microsoft の April 2023 Patch Tuesday だ。新たに公表されたセキュリティ更新プログラムにより、活発に悪用されるゼロデイ脆弱性1件を含む、合計で 97件の欠陥が修正された。その中でも、7件の脆弱性はリモートコード実行を可能にする Critical に分類され、新たに修正された脆弱性として、最も深刻なものとなっている。

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Google Chrome の偽アップデートに御用心:日韓言語圏から世界へと広がる攻撃範囲

Hacked sites caught spreading malware via fake Chrome updates

2023/04/11 BleepingComputer — いくつかの Web サイトを侵害したハッカーたちが、偽の Google Chrome 自動更新エラーを表示するスクリプトを注入し、それに気づかない訪問者にマルウェアを配布している。このキャンペーンは、2022年11月から行われている。NTT の Security Analyst である Rintaro Koike によると、2023年2月以降に活動を加速させ、日本語/韓国語/スペイン語を話すユーザーを対象にターゲット範囲を拡大している。このマルウェア配布キャンペーンにより、アダルトサイト/ブログ/ニュースサイト/オンラインストアなどの、多数のサイトがハッキングされたことを、BleepingComputer は確認している。

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CISA KEV 警告 23/04/07:Veritas Backup の脆弱性 CVE-2021-27877 など5件が追加

CISA orders agencies to patch Backup Exec bugs used by ransomware gang

2023/04/07 BleepingComputer — 2023年4月7日 (金) 日に CISA は、KEV (Known Exploited Vulnerabilities) カタログに5つの脆弱性を追加した。そのうちの3つは Veritas Backup Exec の脆弱性であり、ランサムウェアを展開するために悪用されている。残りの2つは、Samsung の Web ブラウザを標的としたエクスプロイト・チェーンの一部としてゼロデイで悪用された脆弱性と、Microsoft Windows Certificate Dialog における権限昇格の脆弱性だ。

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Veritas Backup の3つの脆弱性:ALPHV/BlackCat ランサムウェアの標的になっている

ALPHV/BlackCat ransomware affiliate targets Veritas Backup solution bugs

2023/04/04 SecurityAffairs — ALPHV/BlackCat ランサムウェア・ギャングのアフィリエイトである UNC4466 が、Veritas Backup の3つの脆弱性を悪用して、ターゲットのネットワークへのイニシャル・アクセスを取得していることが確認された。この UNC4466 は、他の ALPHV のアフィリエイトとは異なり、ターゲットの環境へのイニシャル・アクセスにおいて、盗み出した認証情報に依存していない。2022年10月22日に、Mandiant の研究者たちは、このアフィリエイトが Veritas の脆弱性をターゲットにしていることを初めて観測した。

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WinRAR/7-Zip アーカイブに仕込まれたトリック:検出を回避して PowerShell などを実行

WinRAR SFX archives can run PowerShell without being detected

2023/04/03 BleepingComputer — 脅威アクターたちは、WinRAR 自己解凍アーカイブを無害なファイルで偽装した上で、悪意の機能を追加することで、ターゲットシステムのセキュリティ・エージェントを起動させることなく、バックドアを仕掛けるようになってきた。WinRAR や 7-Zip などの圧縮ソフトウェアで作成される、自己解凍型アーカイブ (SFX:Self-extracting archives) は、基本的に、アーカイブされたデータと内蔵の解凍スタブ (データを解凍するためのコード) で構成される実行型のファイルである。そして、SFX ファイルには、不正なアクセスを防止するためのパスワードが設定されている。

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IBM の Aspera Faspex の脆弱性 CVE-2022-47986:危険性を考慮した対策が必要

Patch Now: Cybercriminals Set Sights on Critical IBM File Transfer Bug

2023/03/30 DarkReading — IBM のファイル転送スタック Aspera Faspex に存在する、任意のコード実行の脆弱性に対するパッチ適用が滞っていることで、ランサムウェア・ギャングなどのサイバー犯罪者の目に留まりはじめている。この深刻な脆弱性に対して、IBM がパッチをリリースしてから数ヶ月が経つが、脅威アクターたちにより野放し状態で悪用されていると、今週に Rapid7 の研究者たちが報告している。先日に、Rapid7 の顧客が、この脆弱性 CVE-2022-47986 により危険にさらされたことで、研究者たちは、早急な対策が必要であると述べている。

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PowerMagic/CommonMagic というマルウェア:新たなバックドアと悪意のフレームワーク

Hackers use new PowerMagic and CommonMagic malware to steal data

2023/03/21 BleepingComputer — セキュリティ研究者たちが発見したのは、CommonMagic と呼ばれる “かつてない悪意のフレームワーク” と、PowerMagic と呼ばれる新しいバックドアを使用した、先進的な脅威アクターによる攻撃だ。これらのマルウェアは、2021年9月ころから現在まで続くオペレーションで使用され、行政/農業/輸送分野の組織をスパイ目的で狙っている。

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.NET 開発者がターゲット:NuGet に展開された悪意のパッケージを追跡

Hackers target .NET developers with malicious NuGet packages

2023/03/20 BleepingComputer — タイポスクワッティングにより複数の正規パッケージになりすました暗号通貨ステーラーが、NuGet リポジトリを通じて配信され、.NET 開発者をターゲットに感染し続けている。この継続的なキャンペーンを発見した、JFrog のセキュリティ研究者 Natan Nehorai と Brian Moussalli によると、そのうちの3つは、この1ヶ月の間に 15万回以上もダウンロードされているとのことだ。この膨大なダウンロード数は、システムを侵害された多数の .NET 開発者を示している可能性もありるが、悪意の NuGet パッケージを正当化するために、攻撃者が人為的に操作した結果なのかもしれない。

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Outlook のゼロデイ脆弱性 CVE-2023-23397:突出した危険度に要注意

Microsoft Outlook Vulnerability Could Be 2023’s ‘It’ Bug

2023/03/18 DarkReading — 先日に Microsoft は、積極的に悪用されている Outlook のゼロデイ脆弱性 CVE-2023-23397 にパッチを適用した。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、権限昇格を実行し、被害者の Net-NTLMv2 チャレンジ・レスポンス認証ハッシュにアクセスし、ユーザーになりすますことが可能だ。現時点において、CVE-2023-23397 は、今年に入って発生したバグの中で、最も広範囲に影響を及ぼす危険なものだと判明し、セキュリティ研究者たちは警告を発している。わずか3日前に公開されたばかりだが、数多くの PoC エクスプロイトが登場している。悪用する際に、ユーザーの操作が必要ないという点からも、犯罪者の関心が大きく高まることは間違いない。

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Microsoft Outlook のゼロデイ CVE-2023-23397 が FIX:直ちにパッチ適用を!

Microsoft fixes Outlook zero-day used by Russian hackers since April 2022

2023/03/14 BleepingComputer — ロシアの軍事情報機関 GRU に関連するハッキング・グループが、欧州の組織への攻撃に悪用した Outlook のゼロデイ脆弱性 (CVE-2023-23397) に、Microsoft はパッチを適用した。この脆弱性は、2022年4月中旬から 12月までの間に、政府/軍事/エネルギー/輸送機関などのネットワークを標的にした、15件ほどの攻撃で悪用されてきた。この攻撃を仕掛けたのは、APT28/STRONTIUM/Sednit/Sofacy/Fancy Bear などの名前で追跡されているハッキング・グループである。その手口は、悪意の Outlook のメモとタスクを送信し、NTLM ネゴシエーション・リクエストを介して NTLM ハッシュを盗み出し、攻撃者が制御する SMB 共有に対して、ターゲットのデバイスを強制的に認証させるというものだ。

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Microsoft 2023-3 月例アップデートは2件のゼロデイと 83件の脆弱性に対応

Microsoft March 2023 Patch Tuesday fixes 2 zero-days, 83 flaws

2023/03/14 BleepingComputer — 今日は Microsoft の March 2023 Patch Tuesday の日であり、このセキュリティ更新プログラムにより、活発に悪用されるゼロデイ脆弱性2件と、合計で 83件の不具合が修正された。また、Critical と評価された9つの脆弱性は、リモートコード実行/サービス拒否/特権昇格攻撃などにいたる恐れのあるものだ。

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MFA の限界を知ろう:Active Directory との相性の悪さについて深堀りする

When Partial Protection is Zero Protection: The MFA Blind Spots No One Talks About

2023/03/10 TheHackerNews — 多要素認証 (MFA) は、かなり以前から、標準的なセキュリティ手法になっている。アカウント乗っ取り攻撃の 99% 以上を防ぐという、MFA の性能は広く認められており、MFAの導入は必須だと、セキュリティ・アーキテクトが考えるのも不思議ではない。しかし、あまり知られていないのは、従来からの MFA ソリューションには、固有の適用範囲の制限であるという視点である。RDP 接続やローカル・デスクトップへのログインには対応しているが、たとえば PsExec や Remote PowerShell などの、リモート・コマンド・ライン・アクセス・ツールを保護する機能は備えていない。

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ATM を狙う FiXS マルウェアはロシア由来:CEN XFS をサポートする全デバイスが攻撃対象

New ATM Malware ‘FiXS’ Emerges

2023/03/06 SecurityWeek — サイバーセキュリティ企業 Metabase Q は、ラテンアメリカの ATM を標的とする新しいマルウェア・ファミリーの動きを確認した。FiXS という名の、ロシアのメタデータを持つ脅威アクターは、現時点ではメキシコの銀行を標的にしている、CEN XFS をサポートする全ての ATM を標的にできることが判明している。これまでに活動してきた Ploutus ATM マルウェアと同様に、FiXS の展開には外部キーボードが必要となるため、サイバー犯罪者による ATM への物理的なアクセスが行われているようだ。

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Iron Tiger ハッキング・グループは中国由来の APT27:Linux 版のカスタム・マルウェアを投入

Iron Tiger hackers create Linux version of their custom malware

2023/03/01 BleepingComputer — Iron Tiger こと APT27 ハッキング・グループは、カスタム・リモートアクセス・マルウェア SysUpdate の新しい Linux 版を用意し、企業で使用される広範なサービスを標的にしようとしている。Trend Micro の最新レポートによると、このハッカーは 2022年7月より Linux 版をテストし始めている。そして、2022年10月になると、複数のペイロードが野放し状態で活動し始めまた。

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Parallax RAT の標的は暗号通貨企業:洗練されたインジェクション技術で検出を回避

Parallax RAT Targeting Cryptocurrency Firms with Sophisticated Injection Techniques

2023/03/01 TheHackerNews — Parallax RAT と呼ばれるリモート・アクセス型トロイの木馬を配信する新しいキャンペーンにおいて、暗号通貨企業が標的にされている。Uptycs の最新レポートには、「このマルウェアは、インジェクション技術を用いて正規のプロセス内に潜伏し、検出を困難にしている。その注入を成功させた攻撃者は、おそらく通信チャネルとして機能する Windows Notepad を介して、被害者に接触するようになる。

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PureCrypter のキャンペーンの狙いは政府機関:AgentTesla などのマルウェアを配布

PureCrypter used to deliver AgentTesla to govt organizations

2023/02/27 SecurityAffairs — PureCrypter マルウェア・ローダーを使用し、政府機関を標的としたキャンペーンを展開する未知の脅威アクターを、Menlo Labs の研究者たちが発見した。このキャンペーンは、侵害した NPO のドメインを C2 サーバとして悪用して、Redline Stealer/AgentTesla/Eternity/Blackmoon/Philadelphia Ransomware などのマルウェアを配信し、セカンド・ステージ・ペイロードを展開しようとするものだ。専門家たちが発見したのは、アジア太平洋地域 (APAC) /北米の複数の政府系組織に対する、複数のマルウェア配信の試みである

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PlugX マルウェアは中国由来:Windows の x32dbg を装い攻撃を仕掛ける

PlugX Trojan disguised as a legitimate Windows open-source tool in recent attacks

2023/02/27 SecurityAffairs — オープンソースの Windows デバッガ・ツール x32dbg を装う、PlugX RAT (Remote Access Trojan) の配布を目的とした新たな攻撃を、Trend Micro が発見した。x32dbg は、カーネル・モードやユーザー・モードのコード/クラッシュ・ダンプ/CPU レジスタなどの解析を可能にするツールである。

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Brave のユーザー保護機能が前進:open in app のブロックで pool-party 攻撃に対抗

Brave browser to block “open in app” prompts, pool-party attacks

2023/02/24 BleepingComputer — プライバシー保護に特化したブラウザ Brave の次期メジャー・バージョンでは、”open in app” のような煩わしいプロンプトがブロックされ、pool-party 攻撃に対する保護の強化が始まる予定だという。この、邪魔な “open in app” ポップアップは、ブラウザのプライバシー保護機能が適用されない空間へと、訪問者を連れて行くことを目的としており、広範なユーザー・データが、アプリの作成者により自由に収集される可能性を生じる。

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ChatGPT の偽アプリ/偽ドメインに御用心:Windows/Android マルウェアが配信されている

Hackers use fake ChatGPT apps to push Windows, Android malware

2023/02/22 BleepingComputer — OpenAI のチャットボット ChatGPT の人気を利用して、Windows/Android 向けのマルウェア配布や、無防備な人々をフィッシング・ページへと誘導する、驚異アクターの活動が検知されている。2022年11月にリリースされた ChatGPT は絶大な人気を博し、2023年1月の時点で1億人以上のユーザーを持つという、最も急成長したコンシューマー向けアプリケーションである。この人気と急成長が要因となり、OpenAI はツールの使用を制限せざるを得ない状況になった。つなり、利用制限なしでチャットボットを使用する個人向けに、月額 $20 の有料サービス (ChatGPT Plus) を立ち上げることになった。

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Windows の脆弱性 CVE-2023-21752 の悪用を確認:直ちに パッチ適用を!

Hackers Exploit Privilege Escalation Flaw on Windows Backup Service

2023/02/21 InfoSecurity — Windows の Backup and Restore サービスに存在する、権限昇格の脆弱性 CVE-2023-21752 が、脅威アクターたちに悪用されていることが確認された。CloudSEK の研究者たちは、「この脆弱性の悪用に成功したベーシック・ユーザーは、Windows Backup and Restore サービスから指定したストレージパスを介して、ホスト上で任意のコード実行することでファイルの削除が可能になる。このアクションは、特権を持つユーザーのみが実行できるものだ」と述べている。

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CISA KEV 警告 23/02/14:Windows/Office/iOS の脆弱性を悪用リストに追加

CISA warns of Windows and iOS bugs exploited as zero-days

2023/02/16 BleepingComputer — 米国の Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) は、サイバー攻撃において野放し状態で悪用される脆弱性4件をバグリストに追加した。そのうち2件は、Microsoft 製品に影響するものだ。パッチ未適用の Windows システム上で、Common Log File System Driver やグラフィック・コンポーネントの脆弱性の悪用に成功した攻撃者に対して、リモート実行 (CVE-2023-21823) および特権昇格 (CVE-2023-23376) を許してしまう。

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Havoc という OSS C2 フレームワーク:Microsoft Defender をバイパスする能力とは?

Hackers start using Havoc post-exploitation framework in attacks

2023/02/15 BleepingComputer — Cobalt Strike や Brute Ratel などの有料オプションに代わるものとして、Havoc という新しいオープンソースの Command and Control (C2) フレームワークへと脅威アクターが乗り換えていることを、セキュリティ研究者たちは確認している。クロス・プラットフォームに対応する Havoc は、スリープの難読化/リターン・アドレス・スタックのスプーフィング/間接的なシステムコールを用いて、最新の Windows 11 と Microsoft Defender をバイパスしていく。

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Microsoft 2023-2 月例アップデートは3件のゼロデイと 77件の脆弱性に対応

Microsoft February 2023 Patch Tuesday fixes 3 exploited zero-days, 77 flaws

2023/02/14 BleepingComputer — 今日の、Microsoft February 2023 Patch Tuesday により、活発に悪用されているゼロデイ脆弱性3件を含む、合計77件の脆弱性が修正された。そのうちの9件は、脆弱なデバイスでリモート・コード実行を可能にするもので、深刻度 Critical に分類されている。

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CISA KEV 警告 23/02/10:Intel Ethernet Diagnostics の古い脆弱性 などを追加

CISA adds Fortra MFT, TerraMaster NAS, Intel driver Flaws, to its Known Exploited Vulnerabilities Catalog

2023/02/11 SecurityAffairs — CISA は、Fortra MFT/Intel ドライバ/TerraMaster NAS などに存在し、活発に悪用されている脆弱性 CVE-2023-0669/CVE-2015-2291/CVE-2022-24990 を、KEV (Known Exploited Vulnerabilities) カタログに追加した。 この CVE-2015-2291 (CVSS:7.8) は、Windows IQVW32.sys/IQVW64.sys 用の Intel イーサネット診断ドライバに存在する、サービス拒否 (DoS) の脆弱性である。

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Microsoft WinGet Package Manager がダウン:CDN の SSL 期限切れが原因

Microsoft WinGet package manager failing from expired SSL certificate

2023/02/11 BleepingComputer — Microsoft WinGet Package Manager で発生した問題は、WinGet CDN の SSL/TLS 証明書の有効期限が切れた後の、パッケージのインストール/アップグレードに関するものだ。2020年5月にオープンソースとしてリリースされた Windows Package Manager (WinGet) は、コマンドラインからユーザーが、ダイレクトにアプリケーションをインストールするためのものだ。

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SonicWall の Web Content FIXilteringが無効化? Windows 11 22H2 に限定した問題

SonicWall warns web content filtering is broken on Windows 11 22H2

2023/02/08 BleepingComputer — 今日、セキュリティ・ハードウェア・メーカーである SonicWall が発した警告は、Windows 11 バージョン 22H2 システムにおける WCF (Web Content FIXiltering) 機能に制限が生じるというものだ。SonicWall の Cloud Management Console サービスと、Capture Client の組み合わせは、Endpoint Detection & Response (EDR) 機能を備えた Windows/macOS 用のセキュリティ・ソリューションである。

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Sliver マルウェアによる BYOVD 攻撃:Windows にバックドアを作る手順とは?

Hackers backdoor Windows devices in Sliver and BYOVD attacks

2023/02/06 BleepingComputer — Sunlogin の脆弱性を悪用して Sliver ポスト・エクスプロイト・ツールキットを展開し、Windows Bring Your Own Vulnerable Driver (BYOVD) 攻撃を仕掛けることで、セキュリティ・ソフトウェアを無効化するという、新しいハッキング・キャンペーンが観測されている。Sliver とは、Bishop Fox が作成したポスト・エクスプロイト・ツールキットであり、Cobalt Strike の代替手段として、昨年の夏から脅威アクターたちが利用し始めているものだ。その機能としては、ネットワーク監視/コマンド実行、反射型 DLL ロード/セッション生成/プロセス操作などが提供されている。

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