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毎日、毎日、いろいろと有るものです・・・ こうして、海外のセキュリティ・メディアから記事を拾って、翻訳してポストしていると、あまりにも情報が多すぎて、頭が混乱してきます。そこで、週に一度、テーマを決めて、関連記事を時系列に並べるようにしてみました。

いちおう、その週の月曜日にポストの予定です・・・

2023/05/29:フィッシング関連記事 2023年4月/5月

前回は、4月10日にフィッシング関連記事をまとめましたたが、それから1ヶ月半が経ち、かなりの本数の関連記事が溜まってしまいました。ChatGPT のリリースに伴い、フィッシングが増えるという懸念がありましたが、その行為自体には生成 AI の痕跡は残らないので、どれほどの影響力があるのかという分析は不可能です。また、Microsoft Office を狙う攻撃については、OneNote がターゲットとして浮上してきましたが、いまのところ顕著な攻撃例は見当たらないという状況です。それと、この数ヶ月でよく聞くキーワードとして、情報スティーラー (Info-Stealer) が目立っています。侵害後に、目立った攻撃は行わずに、ひたすらに情報を盗み出す脅威アクターの行動です。

2023/05/13:Microsoft のマクロ・ブロックに挑む攻撃者たち:何が変わったのか?
2023/05/12:XWorm マルウェアを配信するフィッシング:脆弱性 Follina を悪用
2023/05/10:Windows のフェイク・アップデート:Aurora 情報スティーラー
2023/05/10:Greatness という Phishing-aaS:Microsoft 365 ユーザーが標的
2023/05/08:QR コードで $20,000 を盗まれる:偽のアンケートでマルアプリ感染
2023/05/08:Microsoft と MFA 疲労攻撃:Authenticator プッシュで番号照合
2023/05/08:AI 音声クローン作成:3秒間のデータがあれば詐欺の成功率は 85%
2023/05/05:HTML 内に仕込まれたマルウェアの進化:スキャンを難しくする手口
2023/05/03:Facebook を攻撃する NodeStealer:セッション・クッキー侵害は容易
2023/05/02:ChatGPT の偽アプリ:Chrome のログイン・データを盗み出す
2023/04/28:Minecraft クローンに御用心:Google Play で 3500万ダウンロード
2023/04/25 :フィッシングの 2022年を総括:AI ツールにより高度化/急増
2023/04/24:Facebook で新たなフィッシング:3200件の偽プロフィールを展開
2023/04/22:BumbleBee マルウェア:Google 広告や SEO ポイズニングで配布
2023/04/20:ChatGPT に関連する悪意の URL:不正占拠ドメインが 17,818% 増加
2023/04/17:ChatGPT などの AI ツールと BEC:いちばん恐ろしい武器は言葉
2023/04/17:Qbot バンキング・トロイの木馬:PDF アーカイブで PowerShell 起動
2023/04/12:Emotet 攻撃が加速:OneNote ファイルの不用意な操作は NG
2023/04/12:Facebook 上の ChatGPT 偽広告:RedLine スティラーを配布
2023/04/08:ARES Data Leak の台頭:Breached のシャットダウンが追い風
2023/04/07:サイバー攻撃に悪用される ChatGPT:防御側も LLM を活用すべき
2023/04/04:Rilide は Chromium を狙う:偽の Google Drive エクステンション
2023/04/03:Microsoft OneNote の安全確保:危険なファイル拡張子をブロック
2023/03/28:ChatGPT に対するユーロポールの評価:将来に起こり得る問題とは?

2023/05/22:3月/4月のセキュリティを統計ベースで眺めると

2023年 3月/4月 の、統計をベースにしたセキュリティ関連記事をマトメてみました。多かったのは、やはりサーバー攻撃に関するもので、全体の7割くらいを占めているような感じです。内訳は、攻撃の件数と予兆を示すものとなっています。残りは、企業におけるセキュリティ態勢を示すものであり、その内訳は、クラウドやモバイルの運用を巡るものです。

2023/05/05:BlackBerry :1位 米国/2位 ブラジル/3位 日本という攻撃頻度
2023/04/28:2023年 Q1 のサイバー攻撃:グローバルでの件数は 7% の増加
2023/04/25:リポジトリ/レジストリ誤設定で 2.5 億件のアーティファクトが暴露
2023/04/20:ChatGPT に関連する悪意の URL:不正占拠ドメインが 17,818% 増加
2023/04/12:DDoS 2023 Q1 レポート:VPS インフラを侵害/悪用するケースが増加
2023/04/11:脆弱性の 2%に対処すれば資産の 90%を保護できる
2023/04/06:マルウェアの侵入ベクターを数値化:2022年 Q3/Q4 で比較
2023/04/06:セキュリティ侵害を隠蔽するように言われた:IT 専門家の 42% が回答
2023/04/04:HTTP/S DDoS 攻撃が3年間で 487%急増:サイバー戦争が激化
2023/04/03:リモート・ワーカーの 32%が未承認アプリを利用:BYOD 調査する
2023/03/30:従業員の 70% 以上に問題:個人デバイスに仕事用のパスワードを保持
2023/03/30:フィッシングの HTTPS 化:49% が ブラウザに南京錠マークを表示
2023/03/29:クラウド環境の ID を再考する:付与された権限の 1% だけを使用
2023/03/29:API セキュリティの調査:この6ヶ月の攻撃件数が 400% も増加
2023/03/16:BEC の発生件数が2倍に増えた:フィッシングから移行している?
2023/03/09:米政府職員のセキュリティ意識:20% がハッキングに無関心
2023/03/08:2022年のマルウェア検出数は 1460 億件:前年比で 55% 増
2023/02/27:モバイル・バンキングの脅威:1年で2倍増した偽装アプリ

2023/05/15:人間が関わるトピックをマトメてみました

今週は、人間が関わるトピックをマトメてみました。このブログには、Human というカテゴリがあり、そのようなポストを分類していますが、2023年に入ってからのものが、10本ほどありました。大まかに言うと、組織と、そこで働く人々の関連性について、つまり、本質を掘り下げている記事が多いように思えます。よろしければ、ご参照ください。

2023/04/13:2023年トップトレンドは “人間中心のアプローチ” – Gartner
2023/04/06:セキュリティ侵害を隠蔽せよと言われた:IT 専門家の 42%
2023/03/30:従業員の 70% 以上に問題:個人デバイスに仕事用の PW を保持
2023/03/22:Active Directory におけるインサイダーの脅威:問題点を洗い出す
2023/03/17:2023 インサイダー脅威 Top-5:今後も変化し続けるという分析結果
2023/03/06:OT とマルウェア:ソーシャルエンジニアリングが産業分野にも浸透
2023/02/27:SaaS-to-SaaS リスク:人々の認識よりも遥かに根深い問題とは?
2023/02/08:BEC 2022 調査:28% の開封率と前年比 81% 増の攻撃量
2023/02/02:サイバー・セキュリティ調査:インサイダー、予算、人員確保は?
2023/01/30:インサイダー脅威に関する調査:多発する攻撃と困難な発見への懸念
2023/01/27:OSS の需要が増大:ユーザー企業の 80% に深刻な “人材問題”
2023/01/24:ダークウェブの監視が重要:インサイダー・リスク軽減のヒント

2023/05/08:GPS/衛星などをめぐるサイバー攻撃について

この連休中に発生したクレムリンへのドローン攻撃をめぐり、ロシアによる GPS 妨害説などが報道されていました。今週のマトメは、宇宙空間とサイバー攻撃に関連するトピックです。ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから、この種の記事が増えています。よろしければ、ご参照ください。

2023/03/14:SpaceX の機密データが LockBit に盗まれた
2023/02/17:ウクライナ侵攻におけるロシアのサイバー戦略
2022/12/29:2023年の地政学を占う:国家に支援される脅威アクターたち
2022/08/19:ロシアによるサイバー攻撃:NATO へと標的が拡大?
2022/07/19:GPS トラッカーに深刻なゼロデイ脆弱性:産業用車両に影響
2022/07/13:兵器化する戦場のスマフォ:位置情報の取得をめぐる規律とトリック
2022/05/24:ダボス会議:国家が開発したサーバー兵器がダークウェブに
2022/05/17:ウクライナのモバイル:破壊を回避しながら機能し続ける理由は?
2022/05/11:西側諸国がロシアを批判:Viasat が運営する KA-SAT 衛星への攻撃
2022/04/09:中国:衛星のセキュリティ欠陥を特定するシステムとは?
2022/03/31:Viasat 衛星ブロードバンドを攻撃する AcidRain マルウェアとは?
2022/03/20:CISA などが警告:ロシアによる衛星通信ネットワークの破壊は可能
2022/03/17:欧州各国が警告:ウクライナ侵攻に伴う GPS 停止が相次いでいる
2022/03/11:フィンランドのロシア国境付近で GPS 干渉が異常に増加している

2023/05/01:API の安全性に関する記事のまとめです

この半年ほどの間に投稿された、API に関する気になる記事をまとめてみました。API 問題の原因として指摘されているものには、乱用と誤用に加えて、Zombie API と Shadow API の存在があります。DX を推進する上で、API は重要な役割を担いますが、ここも、セキュリティ態勢が追いついていない領域だと思えます。

2023/04/13:Shadow API の調査:監視/監査されない最も脆弱な存在
2023/03/29:API セキュリティの調査:半年で攻撃件数が 400% 増!
2023/03/08:API 脅威がスピードアップ:脆弱性の発生と攻撃の頻度も増大
2023/03/07:Toyota Customer 360:開発用/本番用 API が錯綜
2023/01/04:Mercedes/BMW/日本大手などに API 欠陥
2022/12/24:Google 調査:クラウドの API 利用におけるセキュリティ問題
2022/12/13:Amazon ECR リポジトリの欠陥を修正:非文書化 API で侵害
2022/12/06:API の無秩序な広がり:IT リーダーの 68% が最大の懸念を示す
2022/11/29:金融サービス Web App/API への攻撃が 257% の急増
2022/11/21:Algolia 検索 API キーが漏洩:Slack/Zendesk でデータ流出?
2022/11/14 :Dropbox API:PNG に埋め込んだマルウェアでバックドア展開
2022/11/01:Zombie API と Shadow API の恐ろしさ:API 乱立の副産物
2022/10/21:API Token とソフトウェアの完全性:数千件が Web 上で公開
2022/10/07:OWASP API Top 10:Shadow API を狙う 50億のリクエスト

2023/04/24:最近のダークウェブ関連の記事をまとめました

このところ、ダークウェブに関する興味深い記事を見つけましたので、それらをまとめてみました。1本目は、Searchlight Cyber というダークウェブ調査会社のレポートをベースにした記事です。記事内のリンクから、PDF レポートがダウンロードできます。いくつかの統計値が、グラフで提供されています。
2023/03/27:Dark Web:インテリジェンスを用いて脅威アクターを理解する

2本目は、Google One の新機能として、ダークウェブ・レポートが提供されるという話です。どの範囲の情報まで得られるのかは、分かりませんが、個々のユーザーのクラックされたパスワードなどを教えてくれるのかと、期待しています。日本では、マダのようですが・・・
2023/03/08:Google One の新機能:VPN アクセス/Dark Web レポート

以下は、この1年の間に溜まった、ダークウェブ関連の記事です。よろしければ、ご参照ください。

2023/04/08:ARES Data Leak の台頭:Breached のシャットダウンが追風
2023/04/06:Genesis のテイクダウン:OCM が老舗のダークウェブを追い詰めた
2023/04/05:STYX というダークウェブが登場:金融詐欺に特化している
2023/01/24:ダークウェブの監視が重要:Verizon DBI が示すリスク軽減のヒント
2023/02/09:Dark Web の 2022年:Hydra の閉鎖により市場規模が 50% に縮小
2022/12/06:InTheBox ダークウェブ:金融サービス向けの Web インジェクション
2022/10/31:KELA のダークウェブ調査:2022 Q3 の IAB 市場規模は $4M
2022/10/26:BestBuy ダークウェブ運営者が逮捕:米政府の機密データなどを販売
2022/10/17:BlackLotus は Windows UEFI ブートキット:フォーラムで販売
2022/09/08:NATO の機密文書がダークウェブで販売:流出元はポルトガル政府
2022/09/07:WT1SHOP オンライン犯罪市場:国際法執行機関によりシャットダウン
2022/08/29:NATO 調査:ダークウェブで販売される MBDA ミサイルの機密情報
2022/08/08:Genesis は老舗ダークウェブ:洗練された情報とサービスを提供
2022/07/22:Twitter のアカウント情報が大量に流出:548万人分が $30k で販売
2022/06/15:Dark Web Price Index 2022:潜入調査で明らかにされた商品相場

2023/04/17:最近のサプライチェーン攻撃について

サプライチェーン攻撃といっても、サードパーティのサービスを介するものから、OSS リポジトリ汚染で開発者を攻撃するものまで、さまざまな形態があります。最近のインシデントで印象的だったのは、GoAnywhere MFT (Managed File Transfer) を侵害した、Clop ランサムウェアの動きです。メディアが追いかけたのは、6番目の被害者までですが、その後も続いているのかもしれません。いつもの通り、時系列に並べていますが、2つのブロックに分けています。

2023/04/03:3CX VoIP サプライチェーン攻撃:Win/Macアプリがトロイの木馬に
2023/03/29:API セキュリティの調査:この6ヶ月の攻撃件数が 400% も増加
2023/03/23:Python の Unicode を悪用:新たな情報スティーラーは巧妙に検出回避
2023/03/20:.NET 開発者がターゲット:NuGet に展開された悪意のパッケージ
2023/03/14:SpaceX の機密データを LockBit が窃取:製造請負のハッキングが原因
2023/03/08:API 悪用がスピードアップ:脆弱性の発生と攻撃の頻度も増大している
ーーーーー
2023/03/26:GoAnywhere ゼロデイ:Crown Resorts が6番目として公表される
2023/03/24:GoAnywhere ゼロデイ:Procter & Gamble が5番目として公表される
2023/03/17:GoAnywhere ゼロデイ:Hitachi Energy が4番目として公表される
2023/03/15:GoAnywhere ゼロデイ:セキュリティ企業 Rubrik が3番目として公表
2023/03/02:Hatch Bank 侵害:GoAnywhere MFT のゼロデイ脆弱性が悪用された
2023/02/10:GoAnywhere MFT のゼロデイを悪用:130社からデータを窃取

2023/04/10:フィッシング関連記事 2023年3月

3月のフィッシング関連記事の記事をまとめてみました。この種の記事には、[phishing] タグを埋め込んで、後で検索できるようにしているのですが、こんなにあるのかと、当事者も驚いている次第です。

2023/03/28:中国の原子力エネルギー部門が標的:Bitter は南アジアから攻撃する
2023/03/24:Emotet:アメリカ合衆国歳入庁がフィッシング・ルアーに使われている
2022/03/24:Phishing Kit を解説:検出を回避する手口と延命のための悪知恵とは?
2023/03/23:SharePoint を狙うフィッシング活動:欧米の 1600 人の個人が標的
2023/03/23:Okta のパスワード誤入力が狙われる:不適切なログ管理に起因
2023/03/23:Nexus バンキング・トロイの木馬:450 種類の金融アプリがターゲット
2023/03/18:Emotet が本気の戦略シフト:OneNote ファイルを介した配布が始まる
2023/03/16:Adobe Acrobat Sign を悪用:Redline マルウェアを配布する手口
2023/03/16:BEC の発生件数が2倍に増えた:フィッシングから移行している?
2023/03/15:フィッシングで悪用されるブランド URL:Top-50 をリストアップ
2023/03/14:AiTM フィッシング・キット DEV-1101:大規模キャンペーンに御用心
2023/03/10:AT&T のデータ侵害:サードパーティ・ベンダーがハッキングされた
2023/03/07:Emotet の活動再開:キャンーペンのトリックは大容量ファイル?
2023/03/01:多要素認証 (MFA) バイパス:3種類の侵入ベクターについて解説する
2023/03/01:モバイル・フィッシング 2022年レポート:BYOD につけ込む攻撃者たち

2023/04/03:OpenAI の Chat GPT _3

前回に CahtGPT についてお伝えしたのは、2月の中頃だったと思います。以下は、それから1ヶ月後の、3月中旬までの記事の一覧です。

2023/03/13:ChatGPT に企業データを投げ込むという行為:リスクについて考えよう
2023/02/22:ChatGPT の偽アプリ/偽ドメインに御用心:マルウェアが配信される
2023/02/16:ChatGPT とセキュリティの関係:ポジティブ? ネガティブ?時期尚早?
2023/02/10:ChatGPT がフィッシングをプッシュ:2022年下半期の 61% 増が加速?
2023/02/03:ChatGPT 調査:IT リーダーの 51% がサイバー攻撃の中核になると回答

2023/03/27:SVB 銀行破綻とサイバー犯罪など

SVB 銀行の破綻を受けて、サイバー犯罪者たちが動き出しているようです。すでに脅威アクターたちは疑わしいドメインを登録してフィッシング・ページを作成し、BEC 攻撃の準備を整えていると報道されています。サイバー犯罪が横行する時代に、銀行破綻が生じると、いろいろと心配事が生じてしまいます。

2023/03/14:SVB 銀行の破綻を悪用:金銭やデータを盗み出すサイバー犯罪者たち
ーーーーー 以下は、最近の金融関連の記事です ーーーーー
2023/03/10:Xenomorph は最凶のバンキング・トロイの木馬:不正送金まで自動化
2023/03/06:ATM を狙う FiXS マルウェアはロシア由来:CEN XFS が攻撃対象
2023/03/02:Hatch Bank のデータ侵害:GoAnywhere MFT の脆弱性が悪用された
2023/02/27:モバイル・バンキングの脅威:1年で2倍増した偽装アプリの検出件数
2023/02/20:ノルウェーの Økokrim が大活躍:北朝鮮から $5.9M を奪還

2023/03/20:Excel add-ins と OneNote へと移行する侵入ベクター

Microsoft Office の VBA マクロを狙う侵入ベクターですが、Microsoft の Mark of the Web (MoTW) 対応により、Excel XLL add-ins および OneNote へと移行しているようです。このあたりの、年明けからのトピックを拾ってみました。

2023/03/07:Excel の XLL add-ins がデフォルトでブロック:MoTW の強化
2023/03/06:Word の深刻な RCE 脆弱性 CVE-2023-21716:PoC が公開された
2023/03/05:OneNote ファイルによるマルウェア感染:防止のための手順を詳述
2023/02/07:OneNote ファイル経由で QBot をプッシュ:QakNote マルウェア
2023/01/31:OAuth を悪用する偽アプリ攻撃: Office 365 で不正アクセスが発生
2023/01/23:Microsoft の対策:Excel XLL add-in の制限が 2023年3月に始まる
2023/01/21:OneNote ファイルに要注意:新たなマルウェア配布が始まっている
2022/12/28:Excel への再攻撃を狙う APT:新たな XLL Add-in 侵入ベクター

2023/03/13:サイバー戦争 ウクライナ vs. ロシア 2023

ロシアによるウクライナ侵攻から1年が経ちましたが、サイバー戦線での戦いも依然として継続しています。2月7日の、Google の詳細なレポートをベースにした記事は、この1年間の動向を把握する上で、とても有益なものとなっています。

2023/02/23:ワイパー・マルウェアが急増:ウクライナ侵攻により世界中で蔓延
2023/02/21:プーチン大統領の演説を DDoS で妨害:ウクライナ IT Army の仕業か?
2023/02/17:ウクライナ侵攻におけるロシアのサイバー戦略:この1年を整理する
2023/02/11:MagicWeb は AD FS 狙いのマルウェア:ロシアの Nobelium が開発
2023/01/23:DDoS 攻撃とロシア側の被害:最大手 ISP の Rostelecom が語る惨状
2023/01/14:Brave の新機能 Snowflake:Tor へつなぐ検閲回避のフリーウェイ
2023/01/08:Turla APT の奇妙な動き:10年前のインフラからバックドアを展開

2023/03/06:調査レポート・ベースの記事 2023年 1月/2月

2023年1月下旬から2月半ばにかけての、調査報道ベースの記事を集めてみました。何らかの数値データのあるものを選びましたが、予想以上に多かったと感じます。2022年の末まで、データを取り続けたレポートなどがベースになっていると考えられます。

2023/02/14:QBot/Lokibot/AgentTesla が Top-3 という調査結果:2023年1月
2023/02/13:セキュリティと意思決定:約8割の企業は攻撃者を把握していないが?
2023/02/09:Dark Web マーケットの 2022年:市場規模が 50% に縮小
2023/02/02:サイバー・セキュリティ調査:インサイダーは? 予算は? 人員確保は?
2023/02/01:コンテナ・イメージのセキュリティ調査:87% に深刻な脆弱性が
2023/02/01:サプライチェーン調査:3rd/4th パーティーの可視化が不可欠
2023/01/30:インサイダー脅威に関する調査:多発する攻撃と困難な発見への懸念
2023/01/30:サイバー犯罪組織の求人広告:開発者 61%/攻撃者 16%/設計者 10%
2023/01/27:クラウドストレージ調査:52% の企業で前年度の予算を上回る支出
2023/01/27:OSS の需要が継続して増大:80% が深刻な “人材問題” を抱える

2023/02/27:金融セキュリティ情報 2023年2月

2023年1月〜2月の金融関連セキュリティ情報をまとめてみました。あいかわらず、モバイル・バンキングを狙う、情報スティーラーに関するトピックが多いように思えます。なお、 2023/02/07 の「英銀行のデジタル・セキュリティ」の後書き部分のリンクから、UK Finance という組織のレポート (PDF) がダウンロードできるようになっています。

2023/02/07:英銀行のデジタル・セキュリティ:未だ不十分という評価
2023/02/02:InTheBox は Web インジェクション販売業者:バンキング狙い
2023/02/02:2022年に盗まれた暗号通貨は総額で $3.8bn 相当
2023/01/19:サイバー保険でリスクを相殺?:中小企業における実態を調査
2023/01/13:Aflac/Zurich でハッキング:日本人顧客約 200万人の情報が漏洩
2023/01/05:SpyNote のオープン化:金融機関を標的とする Android スパイウェア
2023/01/03:BitRAT マルウェアは $20 で使い放題:フィッシングに悪用可能

2023/02/20:Killnet DDoS ボットの プロキシ IP リスト

SecurityScorecard の研究者たちが Killnet のプロキシ IP リストを公開しました。彼らは、「ユーザー組織の保護を強化するために、Killnet DDoS ボットのブロックに役立つ、プロキシ IP リストを公開した」と述べています。Killnet は 2022年3月から活動しているグループであり、ウクライナ支援を表明したイタリア/ルーマニア/モルドバ/チェコ/リトアニア/ノルウェー/ラトビアなどの、政府や重要インフラに対して DDoS 攻撃を仕掛け続けています。

2023/02/09:Killnet の Proxy IP リスト:ブラックリスト化して攻撃に備える
2023/02/09:GitHub で公開された Killnet Proxy IP リスト (随時更新)
ーーーーー 以下は、Killnet の関連記事です ーーーーー
2022/10/10:KillNet の DDoS 攻撃:米国の主要空港 Web サイトが軒並みダウン
2022/09/07:日本政府の Web サイトが攻撃される:犯行を主張する Killnet とは?
2022/08/13:Lockheed Martin への不正侵入:Killnet は親ロシアのハッカー

2023/02/13:OpenAI の Chat GPT _2

先々週にお伝えした CahtGPT ですが、その後もセキュリティに関連する記事が出続けています。以下は、1月末までに拾った記事の一覧です。

2023/01/31:OpenAI の AI Text Classifier:書いたのは ChatGPT ? 人間?
2023/01/28:ChatGPT でセキュリティを強化:2023年を変える3つの視点とは?
2023/01/25:ChatGPT:Social エンジニアリング から Prompt エンジニアリングへ
2023/01/24:ChatGPT が明らかにした問題点: AI を騙して悪用するのは簡単だ

2023/02/07:2022年のマトメ的な記事のリスト_2

先々週に、2022年のマトメ的記事をリストアップしましたが、年明けにも何本かの記事がありました。2022/Q4 のデータなども混じります。

2023/01/25:フィッシング・ブランドの首位は Yahoo:2022年 Q4 の調査結果
2023/01/20:ランサムウェア・ギャングたちの総決算 2022年:身代金収益は 40% 減
2023/01/17:クレジットカード犯罪が 62% 減:ウクライナ戦争とダークウェブ市場
2023/01/17:Initial Access Broker の活動量が1年で倍増:Group-IB の IAB 調査
2023/01/16:Qbot 7%/Emotet 4%/XMRig 3% という調査結果:2022年12月
2023/01/12:Telegram Bot とフィッシング:2022年の悪用は前年比で 800% 増
2023/01/09:2022 サイバー攻撃調査:グローバルで前年比 38% 増で Q4 は過去最大

2023/01/30:OpenAI の Chat GPT _1

いろんなところで話題をさらっている、OpenAI の Chat GPT ですが、これまでに指摘されてきたフィッシング文書の作成などに加えて、多形態マルウェア (Polymorphic Malware) が作成できたというレポートが提供されたようです。

2023/01/18:ChatGPT でマルウェア開発:継続的な変異により捕捉/検出が困難
2023/01/13:ChatGPT の悪用:人工知能の倫理をバイパスするロシアのハッカー
2023/01/06:ChatGPT :フィッシング/BEC/マルウェア開発に利用できる?

2023/01/21:人的な問題について考える

人間が関与してしまうインシデントと、セキュリティ・チームからの離職についてまとめてみました。先週の「セキュリティの強制は行き詰まる:信頼するアプローチが不可欠」が気になり、少し古い記事となりますが、[人] に関連するものを集めてみました。

2022/20/26:サイバー侵害に鈍感な企業:54% の従業員が離職を考えている
2022/09/10:従業員教育と災害復旧:包括的なデータ保護でサイバー犯罪を無力化
2022/07/28:セキュリティ意識調査:予算の大部分が無駄だと 70% の企業が回答
2022/05/18:IT ヘルプ・デスクの調査:65% のチームが持続不可能に
2021/05/13:データ侵害の 85% に人間が関与している:Verizon DBIR
2022/04/20:初期感染:脆弱性悪用とサプライチェーン侵害が 50% 以上を占める
2022/04/11:セキュリティ調査:人為的なリスクが最大の痛みを伴うという結論
2021/03/07:セキュリティ・アナリストの燃え尽き症候群:人手不足/過重労働

2023/01/14:2022年のマトメ的な記事のリスト_1

この年末年始は、Log4j のようなことも起こらず、平穏な日々が続いたようです。そのためか、普段から参照しているメディアも、2022年のマトメ的な記事を、心置きなくポストしていたようです。すべてを拾えたわけではありませんが、気になるものを約した結果が、以下のリストとなります。お時間のあるときにでも、ご参照いただければと思っています。

2022/12/23:2023年を予測:サイバー戦争から Alexa に指示する Bitcoin 採掘まで
2023/12/26:APT と地政学的な背景:2022年に猛威を奮った脅威 Top-5 を分析
2023/12/27:2023年以降の AppSec:依然として脆弱であり継続的な対策が必要
2023/12/17:次世代サイバー攻撃を予測:テクノロジーとリカバリーが交差する
2023/12/29:2023年の地政学:国家支援脅威アクターは何を仕掛けてくる?
2023/12/30:CISA KEV の1年:悪用の半分は Adobe/Apple/Cisco/MS
2023/12/31:医療へのランサムウェア攻撃:4200万人分の情報がダークウェブへ
2023/01/03:セキュリティの強制は行き詰まる:信頼するアプローチが不可欠

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