Google One の新機能:VPN アクセス/Dark Web レポートでセキュリティを強化

Google One expands security features to all plans with dark web report, VPN access

2023/03/08 HelpNetSecurity — Google One に、2つの画期的な機能の追加が発表された。まず、VPN by Google One が全てのプランで利用可能になり、オンライン中のセキュリティが強化される。さらに、米国における Dark Web レポートの導入により、より適切な個人情報の監視が可能になるという。

Google One の全プランで VPN 接続が可能に

VPN by Google One は、使用するアプリやブラウザに関係なく、オンライン活動の保護を強化するためのレイヤーを提供する。この技術は、ユーザーの IP アドレスをマスクすることで、ネットワークのオペレーターや攻撃者からユーザーを保護するものとなる。

Google One は、VPN へのアクセスを、すべてのプランに拡大することを発表しており、そこには月額 $1.99 からのベーシック・プランも含まれるという。この VPN は、Android/iOS/Windows/Mac デバイスからのアクセスが可能であり、22カ国で利用できるようになる予定だ。さらに、同じ Google One プランのユーザーは、最大5人までの他者と VPN を共有できる。この機能は、今後の数週間かけて展開される予定だという。

新しい Dark Web レポート機能

Google One の最新機能である Dark Web レポートにより、ダークウェブの脅威から個人情報を守ることが、これまで以上に容易になる。ユーザーの氏名/住所/Eメール/電話番号/社会保障番号などの機密データを、ダークウェブ上でスキャンすることで、疑わしい情報が発見された場合にレポートが直ちに通知されるという。この機能を有効化すると、プロファイルをカスタマイズすることで、監視したい情報を選択できる。

したがって、ダークウェブ上で一致する情報が発見された場合には、Google One は直ちにユーザーに通知し、情報を保護する方法を提供する。たとえば、社会保障番号が盗まれた場合には、政府への報告が行われ、信用を守るために必要な措置が提案される。

この Dark Web レポートは、監視プロファイルに追加された個人情報と一致する結果を表示する以外に、データ侵害で見つかった関連情報も表示するという。なお、監視プロファイルの情報は、Google のプライバシー・ポリシーに従って扱われ、ユーザーの機密性は確保される。また、いつでも情報の削除や監視の停止が可能であるため、自身のプロフィールの完全な管理が実現される。

これは、素晴らしい展開ですね。先日に、ある CSIRT の方と話していて、クライアント PC の管理は個人に任せなければ、あらゆることが間に合わなくなると、感じたことがありました。そして、この Google からのメッセージは、そこに VPN と Dark Web も足してしまえと言っているようにも思えます。大きな会社であればあるこそ、一人一人の従業員が、それぞれのセキュリティを考え、対処していく時代になると予測していますが、それが更に加速しそうな展開です。早く、日本でもサポートしてほしいです。

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