GitHub のシークレット調査:2022年には 1000万件の機密情報が新たに漏洩していた

Inside Threat: Developers Leaked 10M Credentials, Passwords in 2022

2023/03/10 DarkReading — 喜ばしいことに、2022年には、パスワードや API キーなどの、ソフトウェアの機密情報が流出する割合が半減しており、GitHub リポジトリへのコミット 1,000件につき 5.5件というレベルになった。今週に、機密管理会社である GitGuardian が発表した 2022 State of Secrets Sprawl に、このような調査の結果が記されている。上記の割合は一見すると小さく思えるが、公開リポジトリに機密情報が漏れる事例は、全体では少なくとも 1000万件も検出され、ユニークな機密としての 300 万件も含まれるという。

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米政府職員のセキュリティ意識:20% が雇用主へのハッキングに無関心だと回答

Fifth of Government Workers Don’t Care if Employer is Hacked

2023/03/09 InfoSecurity — 説明責任を果たさない文化と、不十分なサイバー衛生と、限られたスタッフ・トレーニング・・・ このような傾向が、世界中の政府にサイバー・リスクの大きな嵐を生み出し、その一方では、深刻なデータ漏洩の可能性に対して、多くの職員が無関心になっていると、Ivanti は警告している。セキュリティ・ベンダーである Ivanti は、世界中の公共部門の職員 800人を対象にアンケートを実施し、新しい Government Cybersecurity Status Report を公開した。

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Akamai が DDoS 攻撃を緩和:アジアでは最大級の 900Gbps という規模だった

Akamai mitigates record-breaking 900Gbps DDoS attack in Asia

2023/03/09 BleepingComputer — Akamai が発表したのは、APAC 地域の顧客に仕掛けられた、過去最大の DDoS 攻撃を緩和したというものである。DDoS (Distributed Denial of Service) 攻撃とは、標的となるサーバに大量のリクエストを送信してキャパシティを枯渇させることで、そのサーバがホストする Web サイト/アプリケーションなどのオンライン・サービスを、正規のユーザーからアクセスできない状態にするものだ。

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2022年のマルウェア検出数は 1460 億件:前年比で 55% 増と Trend Micro

Cyber-Threat Detections Surge 55% in 2022

2023/03/08 InfoSecurity — Trend Micro の発表は、2022年に 1460億件のサイバー脅威を阻止したというものだ。この件数は、前年比で 55% 増を示しており、あらゆる規模/分野の企業に対して、サイバー犯罪者がアプローチを拡大している証拠でもある。 同社が発表したのは、世界各地で発生した脅威情報から構成される、年次総括レポート Rethinking Tactics であり、そのスコープは、モバイル/IoT/PC エンドポイント/サーバ・エンドポイント/電子メール/ウェブ層/ネットワーク層/OT ネットワーク/クラウド/ホーム・ネットワーク/脆弱性/消費者/企業/政府などにまで広がっている。

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CISA KEV の 2022年を分析 :新たに追加された CVE 557件に関する統計データとは?

557 CVEs Added to CISA’s Known Exploited Vulnerabilities Catalog in 2022

2023/03/06 SecurityWeek — 脆弱性インテリジェンス企業の VulnCheck によると、米国の Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) が管理する Known Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログには、約900件の脆弱性が存在するが、そのうちの 557件の CVE は、2022年に追加されたものだという。VulnCheck は CISA の KEV リストの分析を行い、このデータの重要性に関するレポートを発表した。

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OT に忍び寄るマルウェア:ソーシャルエンジニアリングが産業分野にも浸透してきた

Almost Half of Industrial Sector Computers Affected By Malware in 2022

2023/03/06 InfoSecurity — 製造業の現場で使用されている Operational Technology (OT) コンピュータの 40.6% が、2022年においてマルウェアの影響を受けていることが判明した。今日の未明に Kaspersky のセキュリティ研究者たちが発表したレポートによると、この数字は、2022年上半期と比較して6%増加し、2021年下半期との比較では約 1.5倍になっている。

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Web Browser Security Report 2023:ブラウザのリスクと検証の盲点について詳述する

2023 Browser Security Report Uncovers Major Browsing Risks and Blind Spots

2023/03/02 TheHackerNews — 今日の企業環境における主要な作業用インターフェースとして、Web ブラウザが重要な役割を担っている。Web ブラウザは、従業員の管理/非管理デバイスで使用され、Web ブサイト/SaaS アプリケーション/社内アプリケーションへのアクセスを実現している。ブラウザ・セキュリティ・ベンダーである LayerX が発表した最新レポートによると、この現実を悪用する攻撃者たちは、数多くのブラウザを標的にし、ユーザー組織におけるリスクが高まっていることが判明した 。

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SaaS 内の資産は混乱している:3rd/4th パーティとの共有状況を定量化する

Public SaaS Assets Are a Major Risk For Medium, Large Firms

2023/03/01 InfoSecurity — 中堅企業の 81% および大手企業の 78% が、Google Drive/Workspace に暗号化ファイルを保存している。また、61% の組織には、会社が所有の資産を個人のメールで共有する従業員がいる。この調査結果は、DoControl の最新レポート Software-as-a-Service (SaaS) Security Threat Landscape から得られたものであり、機密資産の人手による追跡が、これまで想像されていた以上に複雑になる可能性を示唆している。

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モバイル・フィッシング 2022年レポート:BYOD ポリシー緩和につけ込む攻撃者たち

Record Number of Mobile Phishing Attacks in 2022

2023/03/01 InfoSecurity — Lookout によると、2022年においては、過去最大のモバイル・フィッシングが観測され、世界のスマフォ・ユーザーの半数が、四半期ごとにフィッシング攻撃にさらされていたこと判明した。この調査結果は、2023年3月1日に Lookout 発表した Global State of Mobile Phishing Report から得られたものだ。 このレポートによると、モバイル・フィッシングの発生率は、3年前からの上昇傾向を裏付けるものであり、2020年 Q4 以降においては四半期ごとに増加している。ただし、この数字は、個人の携帯電話のみを対象としている。

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SaaS-to-SaaS 接続のリスク:人々の認識よりも遥かに根深い問題とは?

Shocking Findings from the 2023 Third-Party App Access Report

2023/02/27 The Hacker News — SaaS である M365 と Google Workspace を使用する 10,000人のユーザーを抱える組織では、平均で 4,371 以上の接続アプリが追加されている。世界中の組織 で、サードパーティ製 SaaS-to-SaaS アプリのインストールが止まらなくなってきた。効率や生産性を高めるために、従業員たちが追加のアプリを必要とするとき、ほとんど考えることなくインストールするのが一般的になっている。大半の従業員は、コンテンツの読取/更新/作成/削除などのスコープを必要とする、この SaaS-to-SaaS 接続により、組織の攻撃対象領域が大幅に拡大することに気づいていない。

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モバイル・バンキングの脅威:この1年で2倍増した偽装アプリの検出件数

Researchers Discover Nearly 200,000 New Mobile Banking Trojan Installers

2023/02/27 InfoSecurity — サイバー・セキュリティの研究者たちは、2022年に新たに196,476件のモバイル・バンキング型トロイの木馬を発見した。これは、2021年の倍以上の数字となる。この調査結果は、先ほど Kaspersky が公開したレポートで明らかにされ、メールで InfoSecurity と共有された。同社は、「モバイル・バンキング型トロイの数の急増は、過去6年間で報告された中で最も激しいものであり、懸念すべき事態である」と述べている。

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ランサムウェアと身代金:支払いに応じるケースは 10% に過ぎないが金額は高騰している

Firms Who Pay Ransom Subsidise 10 New Attacks: Report

2023/02/24 InfoSecurity — ランサムウェの被害において、身代金が支払われたケースは 10% に過ぎないが、その対価が新たな攻撃 6件~10件の資金源になっていることが、Trend Micro の調査により判明した。セキュリティ・ベンダーである Trend Micro は、データサイエンスの手法を用いて、検知用テレメトリ/ネットワーク・インフラ/ブロックチェーン取引/アンダーグラウンド・フォーラム/チャットログなどのデータを分析しましたという。

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ワイパー・マルウェアが急増:ウクライナ侵攻により世界中で蔓延し始める

Russian Invasion Sparks Global Wiper Malware Surge

2023/02/23 InfoSecurity — セキュリティ・ベンダーの Fortinet によると、ウクライナ戦争により破壊的なマルウェアの新しい波が世界中に押し寄せており、それをサービスとして提供する、サイバー犯罪グループが増えているという。昨年にロシア軍が利用したワイパー・マルウェアだが、昨年にウクライナ国境を越えて急速に拡大し、その活動量は 2022 Q3 と Q4 の比較において 53% 増になると、同社は指摘している。

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Docker コンテナ・イメージに取り込まれる脆弱性:4つの混入シナリオとは?

Researchers find hidden vulnerabilities in hundreds of Docker containers

2023/02/23 HelpNetSecurity — Rezilion が明らかにした、数百の Docker コンテナ・イメージに存在する脆弱性は、ほとんどの標準的な脆弱性スキャナや SCA (Software Composition Analysis) ツールでは検出されないものだという。数十億回もダウンロードされた数百の一般的なコンテナ・イメージ内に、深刻度が Critical/High の脆弱性が数多く隠されていることが、この調査により判明した。それらの脆弱性の中には、悪用方法が公表されている有名なものも含まれている。

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84% のコードベースに既知のオープンソース脆弱性:開発ライフサイクルに可視性を!

Open Source Flaws Found in 84% of Codebases

2023/02/22 InfoSecurity — 5つのコードベースのうちの4つ以上 (84%) が、少なくとも1つの、既知のオープンソース脆弱性を含んでいるという。この数字は、Synopsys の Open Source Security and Risk Analysis Report (OSSRA) によるもので、昨年と比較して約 4% 増加しているとのことだ。また、この調査レポートが指摘するのは、Edtech 分野でのオープンソースの採用が 163% 増加し、宇宙/航空/自動車/輸送/物流の分野では 97%、製造およびロボットの分野では 74% 増加している点だ。

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ウクライナ侵攻におけるロシアのサイバー戦略:この1年の活動を時系列で整理する

Google Report Reveals Russia’s Elaborate Cyber Strategy in Ukraine

2023/02/17 InfoSecurity — ロシアが支援するサイバー攻撃は、2020年と 2022年の比較において、ウクライナを標的としたものは 250% の、NATO 諸国を標的としたものは 300% の増加となった。このデータを提供しているのは、2月16日に公開された Fog of War: How the Ukraine Conflict Transformed the Cyber Threat Landscape という、Google Trust & Safety と Mandiant (現在は Google Cloud の一部) の共同レポートであり、Google Threat Analysis Group (TAG) による調査の結果の1つである。同レポートで Google が明らかにしているのは、サイバー・スペースで決定的な戦時的優位を得ようとする、ロシアの積極的かつ多面的な戦略が、2019年にまでさかのぼる可能性である。

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QBot/Lokibot/AgentTesla が Top-3 という調査結果:2023年1月のマルウェア・レポート

Lokibot, AgentTesla Grow in January 2023’s Most Wanted Malware List

2023/02/14 InfoSecurity — Check Point が、2023年1月の Global Threat Index レポートを発表しが、2023年1月の Most Wanted Malware リストにおいて、AgentTesla が 2022年12月の9位から3位に返り咲いたことが明らかになった。また、インフォ・スティーラー Lokibot は、Top-10 圏外から2位へと大きく伸びている。さらに、ブランド・ジャッキングの増加により Top-10 リストに復帰した、インフォ・スティーラー Vidar は、RDP ソフトウェア AnyDesk に関連する偽ドメイン拡散が確認されている。

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サイバー・セキュリティの意思決定:約8割の企業は攻撃者を把握していないが?

Majority of Firms Make Cybersecurity Decisions Without Attacker Insight

2023/02/13 infoSecurity — 5社中の4社 (79%) の企業が、サイバー・セキュリティに関する意思決定の大半を、自社のインフラを狙う脅威アクターを把握することなく下していることが判明した。このレポートは、Google 傘下の脅威分析会社 Mandiant によるものだ。同社は、「サイバー・セキュリティ意思決定者の 67%が、依然として上級管理職チームはサイバー脅威を過小評価していると回答している。その一方で、意思決定者の 68% は、脅威の状況に対する理解を深める必要があることに同意している」と述べている。

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Cloudflare が HTTP DDoS 攻撃を阻止:過去最大級の 71M RPS という規模だった

Cloudflare blocks record-breaking 71 million RPS DDoS attack

2023/02/13 BleepingComputer — 今週末に発生した過去最大規模の DDoS 攻撃を、Cloudflare が阻止した。同社は、顧客を狙った超大規模な DDoS 攻撃を、数十回にわたって検知/緩和したという。Cloudflare の Omer Yoachimik/Julien Desgats/Alex Forster は、「大半の攻撃のピークは、毎秒 50M〜70M RPS (requests per second) で、最大のものは 71M RPS を超えた。これは、2022年6月に報告された 46M RPS という前回の記録を 35%以上も上回る、過去最大の HTTP DDoS 攻撃だった」と語っている。

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エンドポイント・セキュリティは容易:残された問題はツール統合における混乱

Endpoint security getting easier, but most organizations lack tool consolidation

2023/02/10 HelpNetSecurity — Syxsense によると、IT とセキュリティのチームは、管理機能とセキュリティ機能の統合を進めているという。その背景にある目的は、エンドユーザーに対する新しいアプリケーションの適切な提供/コンプライアンスの改善/エンドポイント・セキュリティと管理チームの連携によるサイバー攻撃の低減などの達成である。

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ChatGPT がフィッシングをプッシュ:2022年下半期の 61% 増が さらに加速する?

Phishing Surges Ahead, as ChatGPT & AI Loom

2023/02/10 DarkReading — 2022年後半にキャンペーン量が大幅に増加するなど、フィッシングが勢いを増している。今週に発表された分析では、フィッシング・メールの総量は下半期に 61% も増加していたという。また、ChatGPT などの新しいツールの台頭により、この分野の勢いも加速する可能性がある。メール・セキュリティ企業である Vade が 2月9日に発表した Q4 2022 Phishing and Malware Report によると、フィッシング攻撃の量は 2022 Q3〜Q4 で 36% 増加しており、研究者たちは 2022年10月〜12月の3月間で、2億7830万件のユニークなフィッシング・メールを調査したとのことだ。

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Dark Web マーケットの 2022年:Hydra の閉鎖により市場規模が 50% に縮小

Dark Web Market Revenues Sink 50% in 2022

2023/02/09 InfoSecurity — Chainalysis によると、2022年4月に人気の Hydra Market が閉鎖されたおかげで、アンダーグラウンド・マーケットが生み出す収益は、2022年に2桁台の減少となった。このブロックチェーン分析会社によると、ダークウェブの収益は 2021年の $3.1bn から、2022年の $1.5bn へと減少した。そして、ロシア言語圏での Hydra 閉鎖の前後において、全市場の1日平均収益は $4.2m から $447,000 へと減少したという。 

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BEC 2022 調査:28% の開封率と前年比 81% 増の攻撃量

BEC Attacks Surge 81% in 2022

2023/02/08 InfoSecurity — Abnormal Security の調査によると、BEC (business email compromise) 攻撃は 2022年を通して 81% 以上も増加し、過去2年間でも 175% 増加したという。また、悪質なメールに対する、開封率も急増していることが明らかになった。セキュリティ・ベンダーである同社は、顧客からのデータを分析した結果として、H1 2023 threat report, Read Alert を公開した。

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Google の OSS-Fuzz 脆弱性特定プログラムが延長:すでに $600K 報酬が支払われた

Google Shells Out $600,000 for OSS-Fuzz Project Integrations

2023/02/02 SecurityWeek — 今週に Google は、OSS-Fuzz 報酬プログラムの延長を発表した。このイニシアチブは、OSS-Fuzz 上にプロジェクトを統合するコントリビューターに対して、報酬を与えることを目的としている。2016年に開始された OSS-Fuzz は、継続的なファジングを通じてオープンソース・ソフトウェアの脆弱性を特定し、共通のソフトウェア・インフラの安全性を高めることを目標としている。

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サイバー・セキュリティ調査:インサイダーは? 予算は? 人員確保は?

The next cyber threat may come from within

2023/02/02 HelpNetSecurity — EisnerAmper によると、企業が直面する最大の脅威として、経営者の 71% が社内の偶発的なミスを心配しており、外部からの攻撃に対する懸念 (75%) と変わらないことが明らかになった。さらに 23% が、従業員による悪意の行為を懸念していると回答している。この調査では、現在の安全対策に対する信頼度は、やや低く評価されている。サイバー防衛戦略の全体的なについて、ある程度は備えているが 51% で、適切に備えているが 39%、全く備えていないが 6%、分からないが 4% となっている。また、インサイダーに対するサイバー防衛について尋ねたところ、ある程度自信があるが 57% で、非常に自信があるが 37%、全く自信がないが 6% という回答だった。

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2022年に盗まれた暗号通貨は総額で $3.8bn 相当:北朝鮮へは $1.7bn が流れた

Record $3.8bn Stolen Via Crypto in 2022

2023/02/02 InfoSecurity — 北朝鮮の国家に支援されたハッカーと、安全性が担保されない DeFi (Decentralized Finance) プロトコルにより、2022年は暗号通貨強盗の記録的な年になったと、Chainalysis がレポートしている。ブロックチェーン分析の同社は、発表を予定されている Annual Crypto Crime Report に先立ち、その数字を予告している。2022年には合計で $3.8bn 相当の暗号通貨が盗まれたが、そのうちの 82% が DeFi プロトコルの弱点を狙ったものであり、2021年との比較で73% の増加となる。

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コンテナ・イメージのセキュリティ調査:全体の 87% に深刻な脆弱性が存在する

Researchers Claim High-Risk Vulnerabilities Found in 87% of All Container Images

2023/02/01 InfoSecurity — コンテナ・イメージの圧倒的多数である 87% において、深刻な脆弱性が存在していること、また、90% において、コンテナに関連するパーミッションが使用されていないことが判明した。この指摘は、クラウド/コンテナ統合セキュリティ企業である Sysdig の最新レポートによるものであり、InfoSecurity と共有されたものだ。また、この新しいデータによると、修正プログラムが提供されている深刻な脆弱性のうち、ランタイムにロードされるパッケージに含まれるものは、わずか 15% に過ぎないことが示されている。したがって、使用時に脆弱なパッケージをフィルタリングすることで、本質的なリスクを示す脆弱性が、より少ないものに対して集中していける。

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サプライチェーン調査:3rd パーティーから 4th パーティーへの可視化の拡大が不可欠

Almost all Organizations are Working with Recently Breached Vendors

2023/02/01 InfoSecurity — サプライチェーン攻撃の増加に伴い、サプライヤー/ビジネスパートナー/顧客のセキュリティが、より厳しく監視されるようになっている。2023年2月1日に、セキュリティ評価プロバイダー SecurityScorecard と Cyentia Institute 発表した Close Encounters of the Third (and Fourth) Party Kind という新しいレポートは、組織の依存関係におけるリスク調査に基づくものである。

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コネクテッドカーとレガシー OT の接点:セキュリティを提供する新たな動きとは?

Mix of legacy OT and connected technologies creates security gaps

2023/02/01 HelpNetSecurity — ISG の調査レポートによると、自動車などの各種産業における Operational Technology (OT) への脅威が高まり、資産の安全性を向上させるためのテクノロジーやサービスに投資する企業が増加しているとのことだ。このレポートでは、製造施設やコネクテッド・ビークルに対する最近のサイバー攻撃を受け、製造業/自動車/ライフサイエンスなどの企業にとって、サイバー・セキュリティの優先度が高まっている状況が示されている。レガシー・システムに対する近代化や置き換えが急務であることに加え、熟練したサイバー・セキュリティ・エンジニアの不足が、ソリューション/アウトソーシング・プロバイダーの成長に拍車をかけている。

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QNAP に SQLi の脆弱性 CVE-2022-27596:約3万台のデバイスが危険な状況

Nearly 30,000 QNAP Devices Exposed Via New Bug

2023/02/01 InfoSecurity — 今週に NAS (Network-Attached Storage) ベンダーの QNAP が公表した新しい脆弱性は、全世界で約 30,000 台のデバイスで悪用される可能性があると、Censys は述べている。Censys がインターネットをスキャンしたところ、QNAP ベースのシステムを実行している 67,415 台のホストが世界中で見つかった。そのうちで、バージョンを確認できたものは僅か 30,250 台であり、また、新しい脆弱性を悪用する攻撃に対して、98% が脆弱だろうという状況が判明した。

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インサイダー脅威に関する調査:多発する攻撃と困難な発見への懸念

Insider attacks becoming more frequent, more difficult to detect

2023/01/30 HelpNetSecurity — Gurucul の調査によると、あらゆる種類の組織において、インサイダー脅威は最大の関心事となる。調査対象者のうち、インサイダー脅威のリスクについて、懸念しないという回答者はわずか3%だという。325名以上のサイバー・セキュリティの専門家たちからの回答をもとに、変化する内部脅威への対応に取り組む組織が、直面している最新のトレンドと課題、そして機密データと IT インフラの確実な保護のために、組織が取り組んでいる体制作りなどを、同社は調査している。

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サイバー犯罪組織の求人広告:開発者 61%/攻撃者 16%/設計者 10% という分布

Cybercrime job ads on the dark web pay up to $20k per month

2023/01/30 BleepingComputer — サイバー犯罪グループによるダークウェブでの求人広告は、高額給与/有給休暇/有給病欠などを開発者やハッカーに提示することで、ビジネスとしての運営を支えているようだ。Kaspersky は 2020年3月〜6月の間に、155ヶ所のダークウェブに掲載された 20万件の求人広告を分析し、Hacking/APT グループは主にソフトウェア開発者 (全広告の61%) の採用を目指し、きわめて競争力の高い条件で勧誘しているようだ。

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クラウドストレージ調査:52% のユーザー企業で前年度の予算を上回る支出

50% of organizations exceed their budgeted spend on cloud storage

2023/01/27 HelpNetSecurity — Wasabi が明らかにしたのは、ユーザー企業はクラウド・ストレージに全力を注いでおり、2024年にはパブリック・クラウドの平均保存容量が、ストレージ全体の 43% に達すると予想されており、大多数 (84%) の企業が、その実現に向けて予算を増やしていることだ。この調査の目的は、パブリック・クラウド・ストレージ導入に対する考え方の変化と、ストレージ購入の意思決定に影響を与える要因を明らかにし、予算/ユースケース/セキュリティ/クラウドデータ移行における最優先事項を明らかにすることだ。

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OSS の需要が継続して増大:ユーザー企業の 80% が深刻な “人材問題” を抱える

Open source skills continue to be in high demand

2023/01/27 HelpNetSecurity — Perforce Software と Open Source Initiative によると、これまでの 12ヶ月間において 80% の組織が、オープン ソース・ソフトウェアの利用を増やしている。例を挙げると、データベース管理/コンテナ・オーケストレーション/DevOps/SDLC ツールといった、幅広いビジネス・クリティカルなアプリケーションで、5社のうち4社が OSS への依存度を高めている。しかし、このレポートでは、いくつかの障害が残っていることも明らかにされた。調査対象となった全テクノロジー・カテゴリーで、専門知識を持つ人材の不足が、最大の課題の1つとして挙げられている。

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フィッシング・ブランドの首位は Yahoo:2022年 Q4 の調査結果で DHL を逆転

Yahoo Overtakes DHL As Most Impersonated Brand in Q4 2022

2023/01/25 InfoSecurity — Check Point チェック・ポイントのセキュリティ研究者たちは、2022年 Q4 に最も成りすまされたブランドは、フィッシングの全試行の 20% を占めた Yahoo であり、DHL をトップから陥落させたことを明らかにした。この調査結果は、同社の最新ブランド・フィッシング・レポートから得られたものであり、数十万ドル相当の賞金が Yahoo から提供されるというメールを、複数のサイバー犯罪者たちが配信していることが確認されたようだ。メールの送信者は、”Award Promotion” や “Award Center” といった名前を使用している。 

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ダークウェブの監視が重要:Verizon DBI が示すインサイダー・リスク軽減のヒントとは?

Hunting Insider Threats on the Dark Web

2023/01/24 DarkReading — インサイダーによる脅威は、深刻な問題であり、拡大している問題でもある。最近の Verizon の調査によると、悪意の従業員がインシデントの 20% に関連しており、内部関係者が関与する攻撃は外部関係者によるが攻撃の 10倍ほどになる。 また、ProofPoint のデータによると、パンデミックによるリモートワークでリスクが高まり、過去2年間においてはインサイダーによる攻撃の増加が示されている。

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ICS のサイバー・セキュリティ:2022年後半に CISA が報告した 920件の脆弱性とは?

Extent of reported CVEs overwhelms critical infrastructure asset owners

2023/01/23 HelpNetSecurity — SynSaber によると、膨大な量の ICS における脆弱性と CVE の件数が報告されることで、重要インフラ資産の所有者は圧倒され、また、どこから手をつければ良いのかと、手助けを求めることがあるようだ。SynSaber の CTO である Ron Fabela は、「毎年のように、産業用制御システムの脆弱性が大量に開示されるが、セキュリティ・コミュニティによる露出ポイントへのパッチ適用/修正が不可能であるため、しばしば不安を生み出しているま」と述べている。

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DDoS 攻撃によるロシア側の被害:最大手 ISP の Rostelecom が語る惨状

Russia’s largest ISP says 2022 broke all DDoS attack records

2023/01/23 BleepingComputer — ロシア最大の ISP (internet service provider) である Rostelecom によると、同国内の組織を標的とした分散型サービス拒否攻撃 (DDoS) が、2022年に最悪の記録を樹立したという。DDoS 攻撃とは、インターネットに接続された Web サイトやサービスに対して、大量のリクエストを送信することで、新しい接続を受け入れるサーバの能力を枯渇させ、サービスを応答不能にすることを目的としたサイバー攻撃である。ウクライナとロシアの紛争の両側で、それぞれのハクティビストたちが、進行中の戦争に関連する行動や報復として、重要なサービスを妨害するために DDoS 攻撃を使用している。

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製造業の 76% に未パッチの深刻な脆弱性:マルウェア感染は 40% 以上

Critical Manufacturing Sector in the Bull’s-eye

2023/01/21 DarkReading — 製造業の4社に3社以上が、未パッチの深刻度の高い脆弱性をシステム内に抱えていることが、この分野に関する調査で明らかになった。SecurityScorecard による最新のテレメトリ測定では、これらの組織における深刻な脆弱性は、前年比で増加していることが示されている。同社の共同設立者/CEO である Aleksandr Yampolskiy は、「2022年において、我々のプラットフォーム上の製造業の IP アドレスから調べたところ、約 76% 組織でパッチが適用されていない CVE を発見された」と述べている。

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ランサムウェア・ギャングたちの総決算 2022年:身代金収益は 40% 減

Ransomware Revenue Plunged in 2022 as More Victims Refuse to Pay Up: Report

2023/01/20 SecurityWeek — Chainalysis のデータが示すのは、身代金要求の支払いを拒否する被害者が増えたことで、2022年のランサムウェア攻撃による収入が、2021年と比較して大幅に減少したことだ。2023年1月19日に、このブロックチェーン・データ企業が発表したレポートによると、ランサムウェア・グループが使用したと認識される、暗号通貨アドレスが受け取った $457 million は、2021年の $766 million in 2021 との比較において、40% 以上の減少を示している。

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サイバー保険でリスクを相殺?:中小企業における実態を調査してみた

Cyber insurance can offset the risks of potential breaches

2023/01/19 HelpNetSecurity — Datto の調査によると、中小企業はサイバー脅威の高まり認識し、ネットワークやクラウドのセキュリティといった分野に、リソースを割り当て、投資している。Datto の VP of Product Marketing for Security and Networking Solutions である Chris McKie は、「多くの企業が、脅威から身を守るために、さらなる対策を講じている。ほとんどの中小企業は、ランサムウェアがもたらす現実的な脅威を認識し、新しいセキュリティ製品への投資や、複数のセキュリティ・フレームワークの活用などの、安全性を確保するために奮闘している」と述べている。

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Sophos Firewall 4,000台が危険な状況:インターネットに露出するサーバの 6% が未パッチ

Over 4,000 Sophos Firewall devices vulnerable to RCE attacks

2023/01/17 BleepingComputer — インターネットに接続される 4,000 台以上の Sophos Firewall に存在する、深刻なリモートコード実行 (RCE) の脆弱性 CVE-2022-3236 を狙って、サイバー攻撃が発生する可能性があることが判明した。Sophos Webadmin/Sophos Firewall の User Portal に存在する、このコードインジェクションの脆弱性は 2022年9月に公開され、複数の Sophos Firewall バージョンに対するホットフィックスがリリースされた (正式な修正プログラムは3カ月後の2022年12月に発行)。

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クレジットカード犯罪が 62% 減:ウクライナ戦争に影響されるダークウェブ市場

Russia’s Ukraine War Drives 62% Slump in Stolen Cards

2023/01/17 InfoSecurity — Recorded Futureによると、2022年初頭に始まったロシアのウクライナ侵攻により、ダークウェブに公開されるペイメントカードの盗難記録が大きく減少したようだ。同社の Insikt Group 部門は、サイバー犯罪の地下組織から得た詳細な脅威情報を分析し、Annual Payment Fraud Report : 2022 をまとめ上げた。それによると、2022年にダークウェブのカードショップに記録されている、正規には存在しないカードは前年比 24% 減の 4560万件に、また、正規に存在するカードは 62%減の 1380万件になると報告されている。

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Initial Access Broker の活動量が1年で倍増:Group-IB の IAB 調査

Initial Access Broker Activity Doubles in a Year

2023/01/17 InfoSecurity — セキュリティ研究者たちが明らかにしたのは、IAB (Initial Access Broker) がダークウェブ上で企業アクセスを販売したケースが、2022年と2021年の比較において2倍に増加し、また、ブローカーの数も急増したことである。Group-IB が発見した IAB の販売活動は、2021年7月〜2022年6月の間に 2348件を数え、その被害に遭った被害組織の所在国数も、41%増の 96ヶ国になったという。最も標的になったのは米国企業であり、分野別では製造業 (5.8%) /金融サービス (5.1%) /不動産 (4.6%) /教育 (4.2%) が上位を占めている。

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Java と .NET のデベロッパー:大量の脆弱性に対峙する理由を解明

Java, .NET Developers Prone to More Frequent Vulnerabilities

2023/01/16 DarkReading — Java と .NET で書かれたアプリケーションの約 75% が、OWASP Top-10 に含まれる脆弱性を、少なくとも1つは持っていることが判明した。ソフトウェア・テスト会社である Veracode が、約76万件のアプリケーションを分析した結果として、上記の2つのプログラミング・エコシステムを使用したアプリケーションの 20% ほどは、少なくとも1つの深刻な脆弱性を抱えていることも明らかになった。

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Qbot 7%/Emotet 4%/XMRig 3% という調査結果:2022年12月のマルウェア・レポート

Qbot Overtakes Emotet in December 2022’s Most Wanted Malware List

2023/01/16 InfoSecurity — 2022年12月において、野放し状態での悪用が発見されたマルウェアとして、Qbot トロイの木馬が Emotet を追い抜き、世界中の組織の 7% に影響を及ぼしたことが判明した。さらに、ブロックチェーン対応の、トロイの木馬型ボットネットである Grupteba マルウェアが、2022年7月以降において、初めて Top-10 に返り咲いた。この調査結果は、2022年12月の Global Threat Index に発表した Check Point Software Technologies が、電子メールで InfoSecurity と共有したものだ。

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Telegram Bot とフィッシング:2022年の悪用は前年比で 800% 増

Telegram Bot Abuse For Phishing Increased By 800% in 2022

2023/01/12 InfoSecurity — Telegram Bot からのフィッシング情報の流出先として悪用が、2021年〜2022年の間に 800% も増加した。この新データは、2023年1月12日に Cofense のセキュリティ研究者たちが、それらに関する最新データをレポートとして発表した。この伸びを調査した結果は、資格情報をフィッシングする際の配信方法として、HTMLの添付ファイルを使用する戦術が、ますます一般的になっていることに関連している。

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2022 サイバー攻撃調査:件数はグローバルで前年比 38% 増で Q4 は過去最大

Global Cyber-Attack Volume Surges 38% in 2022

2023/01/09 InfoSecurity — Check Point によると、昨年に記録されたサイバー攻撃の件数は、2021年との比較において 38% 増とのことだ。前年同期比で最大の増加率 74% を記録した、医療機関への攻撃が急増したことや、小規模で機敏なハッキング集団の活動が主な原因であると、同社は述べている。全体として、2022年 Q4 に攻撃は過去最高を記録し、1組織あたりの週間平均攻撃回数は 1168回となった。週平均の数値が最も高かったのは、教育分野の組織 2314件/政府と軍 1661件/ヘルスケア 1463件である。

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医療機関へのランサムウェア攻撃:米国の 4200万人分の情報がダークウェブへ

Personal health information of 42M Americans leaked between 2016 and 2021

2022/12/31 SecurityAffairs — 2016年以降において、4200万人のアメリカ人の医療記録がダークウェブで販売されている。これらの情報は、医療機関へのサイバー攻撃により窃取されたものである。Jama Network の研究者たちは、米国の病院/診療所/医療提供組織に対する、2016年〜2021年のランサムウェア攻撃の傾向を分析した。攻撃による一般的な業務上の混乱としては、予約と手術のキャンセル/電子システムのダウンタイム/救急車の迂回などがあった。研究者たちは、業務上の混乱期間と、攻撃に関連する、その他のデータを算出した。

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CISA KEV カタログの1年:悪用された脆弱性の半分は Adobe/Apple/Cisco/Microsoft

Adobe, Apple, Cisco, Microsoft Flaws Make Up Half of KEV Catalog

2022/12/30 DarkReading — 2021年11月に、米国の Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) が発表したのが、活発に悪用されている脆弱性を、連邦政府機関や重要インフラ組織が特定/是正するための Known Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログである。Grey Noise が発表した GreyNoise Mass Exploits Report によると、CISA は 2022年1月〜11月末に 58回の更新を行い、548件の新たな脆弱性をカタログに追加している。2021年11月/12月に追加された約300件の脆弱性を含めると、このカタログが始まってからの1年間で、CISA は約850件の脆弱性をリストアップしたことになる。

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