中小企業でも OK：無料オンライン・サイバーセキュリティ・ツール５選

5 free online cybersecurity resources for small businesses

2023/04/19 HelpNetSecurity — サイバー攻撃の頻度と巧妙さが増すにつれ、中小企業 (SMB：Small and Medium-sized Businesses) は、サイバー脅威に対してより脆弱になりつつある。大企業とは異なり、中小企業には、悪意の人物からネットワークやデータを効果的に保護するための資金や技術的リソースが不足している場合が多い。多くの中小企業は、予算や IT スタッフが限られているため、どこにリソースを配分するのかという難しい決断を迫られる。

幸いなことに、サイバー攻撃から身を守る中小企業にとって、有用かつ無料のオンライン・サイバーセキュリティ・リソースがいくつか存在する。この記事では、小規模企業が資金をかけずに、サイバーセキュリティ態勢の改善に活用できる、５つの無料リソースを紹介する。

Cyber action plan

いくつかの簡単な質問に答えるだけで、カスタマイズされたアクション・プランを無料で入手できる。このプランでは、サイバー攻撃から身を守るために、ユーザーや組織がすぐに実行できるステップを提供する。このサービスは、GCHQ (Government’s Communication Headquarters) の一部である NCSC (National Cyber Security Centre) が提供している。

Cyber Readiness Program

Cyber Readiness Program は、中小企業のサイバー体制を支援し、サイバー脅威への耐性を向上させる無料リソースだ。チェックリスト／テンプレート／トレーニング教材などを使用して、プログラムを修了することで、組織全体でサイバー体制の方針を策定／実施し、従業員を巻き込んだ強固なサイバーセキュリティ態勢を構築できる。

Exercise in a Box

Exercise in a Box は、組織における計画／設定／実施の、すべての側面をカバーするサイバーセキュリティ演習を提供する。さらに、このプラットフォームは、演習中に発見したことを記録し、これらの洞察を活用してサイバーセキュリティ対策に有意義な変更を指摘する、演習後のレポート機能も備えている。本プラットフォームは、Australian Cyber Security Centre (ACSC) が運営している。

Phishing Bingo

サイバーセキュリティの教育は、退屈で複雑なものである必要はない。ここでは、小規模な組織のすべてのメンバーに適した、楽しくてシンプルな選択肢を紹介する。カナダ政府が提供する Phishing bingo は、最もよく使われるフィッシングの手口を紹介しており、ユーザーはフィッシングの兆候を学べるようになっている。

Internet Hygiene Portal

シンガポールの Cyber Security Agency は、ドメインやＥメールをスキャンする、簡易なサイバー・ヘルス検索ツールを提供している。同ツールは、Web サイトへの接続と、Web ドメインの十分な保護について、レポートを生成する。Web 版はスッキリとしたデザインであり、PDF のレポートも利用できる。

無料だからと言われても、何故なんだろうと思い、それぞれの URL を調べてきたら、英国／米国／カナダ／オーストラリア／シンガポールなどの政府および、それに準ずる組織が提供しているサービスでした。これなら、安心して確かめられますね。