Apache Syncope の XXE 脆弱性 CVE-2026-23795 が FIX:ユーザー・セッション乗っ取りの恐れ

Apache Syncope Vulnerability Let Attackers Hijack User Sessions

2026/02/03 CyberSecurityNews — Apache Syncope アイデンティティ管理コンソールに、深刻な XML External Entity (XXE) 脆弱性が発見された。この欠陥により XXE 攻撃の経路が生じ、管理者が意図せず機微なユーザーデータを流出させることで、セッション・セキュリティ侵害の可能性が生じる。この脆弱性 CVE-2026-23795 は、プラットフォームの複数バージョンに影響するため、直ちにパッチを適用する必要がある。

Apache Syncope Console における、不適切な XML External Entity 参照により、管理者が Keymaster パラメータを作成/編集する際に、XXE 攻撃の経路が生じてしまう。この欠陥を突く管理者権限を有する攻撃者は、悪意の XML ペイロードを細工することで、意図しないデータ露出を引き起こすことが可能になる。つまり、XML 入力に対する適切な検証およびサニタイズの欠如を悪用する攻撃者が、通常のセキュリティ制御を回避するという、この攻撃ベクターが生じている。

CVE IDVulnerabilityCVSS ScoreAffected ComponentAffected VersionsAttack VectorImpact
CVE-2026-23795XML External Entity (XXE) Injection6.5Apache Syncope Console3.0-3.0.15, 4.0-4.0.3NetworkData Exposure, Session Hijacking

アプリケーション層における XXE の脆弱性により、機微なコンフィグ・データ/ユーザー認証情報/認証トークンへの直接アクセスが可能となるため、アイデンティティ管理システムにおいて極めて危険な攻撃ベクターが生じる。ユーザー・アイデンティティ/アクセス管理のプラットフォームとしての Apache Syncope の役割を踏まえると、その影響は個々のセッションに留まらず、認証インフラ全体の侵害に発展する可能性がある。

ComponentAffected VersionsFixed Version
Syncope Client IdRepo Console (3.x)3.0 through 3.0.153.0.16
Syncope Client IdRepo Console (4.x)4.0 through 4.0.34.0.4

この脆弱性が影響を及ぼす範囲は、Apache Syncope の 2 つのメジャー・リリース系統にまたがる。上記のバージョンを運用している組織は、アップグレードを最優先で実施すべきである。この脆弱性の悪用には、管理者レベルのアクセス権限が必要であるため、外部からの直接的な攻撃は限定されるが、インサイダーによるリスクが大きい。

攻撃手法

前述のとおり、この攻撃で必要とされる管理者アカウントにより、Syncope Console インターフェイスを通じた Keymaster パラメータの変更が可能になる。

認証後の攻撃者であれば、外部エンティティ宣言を含む特別に構成された XML を作成し、機微なシステム・ファイルや内部ネットワーク・リソースを参照できる。この悪意の XML をアプリケーションが処理すると、外部エンティティが解決され、その内容が攻撃者に露出する。

この手法により、攻撃者はサーバ上の任意ファイルを読み取り、内部ネットワーク・リソースへアクセスし、ユーザーのセッション・トークンや認証情報を抽出する可能性がある。この脆弱性の悪用には管理者権限が必要とされるため、深刻度は Medium と評価されているが、潜在的な影響は依然として大きい。

Apache Software Foundation が推奨するのは、3.x 系統のユーザーに対する バージョン 3.0.16 へのアップデートと、4.x 系統のユーザーに対するバージョン 4.0.4 へのアップデートである。

直ちにパッチを適用できない組織は、管理コンソールへのアクセスを信頼できる要員に限定し、疑わしい XML パース挙動を検知するための、追加的なネットワーク監視を実装すべきである。

Apache Syncope をアイデンティティ基盤の管理に利用する組織は、自身のデプロイ状況を確認し、このパッチをセキュリティ更新計画における最優先事項として位置付け、セッション・ハイジャックやデータ露出のインシデント発生を防止する必要がある。