Xerox 子会社 XBS のデータ侵害:一部の顧客の個人情報が流出していた

Xerox says subsidiary XBS U.S. breached after ransomware gang leaks data

2024/01/02 BleepingComputer — Xerox Business Solutions (XBS) の米国部門がハッカーに侵害され、一定数の個人情報が流出した可能性があることが、親会社である Xerox Corporation の声明で明らかになった。XBS はドキュメント・テクノロジーとサービスを専門としており、プリンター/複写機/デジタル印刷システムや、関連するコンサルティングやサプライ・サービスなど、さまざまな商品を提供している。

2023年12月29日に INC Ransom グループは、XBS のシステムから機密データや機密文書を盗んだと主張し、同社を恐喝ポータルに追加した。このセキュリティ・インシデントについて Xerox に問い合わせたところ、同社は 12月30日に、以下の声明を共有した。

Xerox の Web には、「先日に、 Xerox の子会社である Xerox Business Solutions でセキュリティ・インシデントが発生したが、Xerox のサイバー・セキュリティ担当者により収束された。このインシデントの影響は、米国 XBS 内に限られたものだった。当社は、第三者のサイバー・セキュリティ専門家と積極的に協力し、このインシデントの徹底的な調査を行い、XBS の IT 環境の安全性向上のために、必要な措置を講じている」と記されている。

Xerox によると、この攻撃による Xerox および XBS のオペレーションへの影響はないという。しかし、予備調査の結果、この攻撃で一部の個人情報が流出したことが判明した。INC Ransom のデータ流出サイトのサンプル含まれているのは、Eメールでのやりとり (内容やアドレスも含む)/支払い明細/請求書/記入済みの依頼書/発注書などだ。

Xerox listed on the INC Ransom data leak site
INC Ransom データ流出サイトに掲載された Xerox
Source: @omvapt

この脅威アクターは、複数の XBS の顧客/パートナー/従業員に関するデータを保持していると思われるが、現時点において、侵害の範囲は不明である。Xerox は、このインシデントの影響を受けたと確認された、全ての顧客に通知するとしている。

BleepingComputer は、Xerox のエントリーが INC Ransom のリーク・サイトから削除されていることを確認したが、その原因は不明だ。

Xerox は、2020年夏にもランサムウェア攻撃を受けている。その時には、Maze ランサムウェア・グループが同社を被害者リストに加え、盗み出した 100GB 以上のデータを公開すると脅迫していた。