GitLab の脆弱性 CVE-2023-6371/CVE-2024-2818 が FIX:ただちにパッチを!

GitLab Patches Vulnerabilities, Users Urged to Update Immediately

2024/03/28 SecurityOnline — 人気の DevOps プラットフォームである GitLab において、 Git Management Software バージョン 16.10.1/16.9.3/16.8.5 用の重要なセキュリティ・アップデートがリリースされた。これらのパッチで対処された脆弱性は、悪意のコードの実行から、システムの停止にいたる攻撃を引き起こし、ユーザーを危険にさらす可能性を持つものだ。

修正された主な脆弱性

今回のアップデートには Critical な脆弱性は含まれていないが、GitLab のアップデートでは、過小評価できない2件の脆弱性が修正されている:

CVE-2023-6371: Wiki ページにおける深刻度 “High” のXSS: この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、Wiki ページに悪意のコードを注入できる。疑うことを知らないユーザが、このコードを閲覧すると、認証情報の窃取・コンテンツの改ざんなどの、有害なアクションが実行される可能性がある。

CVE-2024-2818: 絵文字を解する深刻度の Medium の DoS: 絵文字を含む特殊なメッセージを作成する攻撃者は、GitLab システムを圧倒して、サービス拒否 (DoS) を引き起こす可能性がある。それにより、コラボレーションの中断や、重要なワークフローのオフラインが発生する可能性がある。

今すぐアップグレードを

GitLab の Community Edition (CE)/Enterprise Edition (EE) のユーザーに対して影響が及ぶため、パッチを適用した最新バージョンへのアップデートを急ぐ必要がある。時間の経過とともに、それらの脆弱性を、脅威アクターたちが悪用する可能性が高まる。

さらなる対応とは?

GitLab の積極的な情報公開から読み取るべきは、この脆弱性報告の重要性である。このアップデートには、以下が含まれている:

  • PostgreSQL のアップグレード:基礎となるデータベースのセキュリティとパフォーマンスを向上させる。
  • バグの修正: さまざまな安定性に寄与し、使い易さの問題に対処する。
GitLab でセキュリティを保つ: ベストプラクティス

アップデートは極めて重要であるが、それだけで終わらせてはならない。GitLab でセキュリティ体制を強化する方法を、以下に紹介する:

  • セキュアなソフトウェア開発:セキュアなコーディング・プラクティスに従い、脆弱性スキャンツールを開発パイプラインに統合し、コードをデプロイする前に、脆弱性を徹底的にテストする。
  • ユーザーの教育: フィッシングやソーシャルエンジニアリングのテクニックについて、チームをトレーニングする。
  • アップデートの監視: GitLab のセキュリティ・アドバイザリをサブスクライブし、最新のパッチや脆弱性について常に把握する。