CISA KEV 警告 25/10/30:XWiki/VMware Aria/VMware Tools の脆弱性を登録

U.S. CISA adds XWiki Platform, and Broadcom VMware Aria Operations and VMware Tools flaws to its Known Exploited Vulnerabilities catalog

2025/10/30 SecurityAffairs — 米国の Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) は、XWiki Platform/VMware Aria Operations/VMware Tools に存在する脆弱性を Known Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログに登録した。カタログに登録された脆弱性は以下のとおりである:

  • CVE-2025-24893 (CVSS スコア:9.8):XWiki Platform における式評価インジェクションの脆弱性
  • CVE-2025-41244 (CVSS スコア:7.8):VMware Aria Operations/VMware Tools における不適切に定義された権限の脆弱性

汎用 Wiki フレームワークである XWiki Platform は、ランタイム・サービスをアプリケーションに対して提供するものであるが、その SolrSearch 機能に重大なセキュリティ脆弱性 CVE-2025-24893 が発見された。

この脆弱性を悪用する未認証のユーザーは、サーバ上で任意のコード実行が可能となり、XWiki インストール全体の機密性/整合性/可用性に深刻なリスクをもたらす恐れがある。具体的に言うと、SolrSearch エンドポイントへの特別に細工されたリクエストを通じて、RSS フィード生成メカニズムに Groovy コードを注入することで、この脆弱性の悪用が可能になる。

この問題は、すでに XWiki バージョン 15.10.11/16.4.1/16.5.0 RC1 で修正されており、ユーザーに対して強く推奨されるのは、速やかなアップグレードである。

KEV カタログに追加された2件目の脆弱性 CVE-2025-41244 は、VMware Aria Operations/VMware Tools におけるローカル権限昇格の脆弱性である。

具体的には、SDMP が有効化されている Aria Operations により管理され、VMware Tools がインストールされている VM に、非管理者権限を持つ悪意のローカル・ユーザーがアクセスできる場合に、この脆弱性の悪用により、同じ VM 上で権限を root に昇格させる可能性が生じる。

2025年9月末に VMware は6件の脆弱性に対応したが、そのうちの4件は深刻度の高い問題であった。その中の1件が CVE-2025-41244 であり、VMware Tools/Aria Operations を介して、ローカル・ユーザーによる root 権限への昇格を許すものである。

同社のアドバイザリには、「VMware Aria Operations/VMware Tools には、ローカル権限昇格の脆弱性 CVE-2025-41244 (CVSS v3:7.8:Important) が存在する。管理者権限を持たない悪意のローカル・ユーザーが、VMware Tools がインストールされ、SDMP が有効化された Aria Operations により管理される VM にアクセスできる場合に、この脆弱性を悪用することで同一の VM 上で root 権限に昇格する可能性がある」と記されている。

この脆弱性は、中国関連の脅威アクター UNC5174 により、2024年10月中旬以降においてゼロデイとして実環境で悪用されている。

拘束的運用指令 (BOD) 22-01:既知の脆弱性による深刻なリスクを軽減するために、FCEB 機関はカタログに掲載された脆弱性を悪用する攻撃からネットワークを保護するために、定められた期限までに脆弱性に対処しなければならない。CISA は連邦政府機関に対し、2025年11月20日までに、これらの脆弱性を修正するよう命じている。

また、専門家は民間組織に対しても、このカタログを確認し、自社インフラの脆弱性に対処することを推奨している。