Leak confirms OpenAI is preparing ads on ChatGPT for public roll out
2025/11/29 BleepingComputer — Web の経済を再定義するかもしれない ChatGPT 内の広告機能を、OpenAI が内部でテスト中とのことだ。これまで、ChatGPT の基本利用は無料だった。有料のプランやモデルは存在するが、ChatGPT が商品を販売することも広告を表示することもなかった。その一方で、Google 検索ではユーザーの購買行動に影響を与える広告が表示される。それと同じエクスペリエンスを、OpenAI は ChatGPT 上で実現しようとしている。

Tibor が X で発見したのは、ChatGPT Android アプリ 1.2025.329 ベータ版に、バザール・コンテンツ/検索広告/検索広告カルーセルなどの、広告機能への新たな参照が含まれていることだ。
この動きは、Web 経済に混乱をもたらす可能性がある。なぜなら、GPT は Google よりも、ユーザーについて多くを把握している可能性が高いことに、ほとんどの人は気づいていないからである。
たとえば、ユーザーが本当に購入したい商品を宣伝するパーソナライズド広告を、OpenAI は ChatGPT 上で作成できる。また、Google 検索広告と同様に、検索結果内に広告を挿入する可能性もある。
リーク情報によると、当初の広告は、検索エクスペリエンスのみに限定されるが、将来的には他の領域に拡大される可能性があるという。
広告は ChatGPT にとって有利に働く可能性がある。
ChatGPT の週間利用者数は約8億人に達している。それが示すのは、2023年11月の1億人、2024年末の約3億人からの大幅な増加である。
OpenAI 自身の調査でも、2025年7月までに7億人のユーザーが、週当たり 180億メッセージを送信すると推定されており、この成長傾向と一致している。また、他のアナリストは、現時点の月間トラフィックを約 50~60億回と見積もっている。
ChatGPT は 1日あたり約 25億件のプロンプトを処理しているが、米国を上回るインドが、最大のユーザー基盤となっている。こうした状況から、広告を成功させるために必要なすべての要素を、ChatGPT は備えていると考えられる。
OpenAI が広告事業に参入する背景に、巨大な利用規模と詳細なユーザー・データがあることが理解できる記事です。検索エンジン以上に会話の文脈を知っているサービスだからこそ、広告主にとっては精度の高いターゲティング先になり得るのでしょう。その一方で、便利さと引き換えに、行動や嗜好が広告に利用されることに不安も感じます。それにしても、インドが大きなマーケットなのですね。よろしければ、言語リソースに関連する記事として、2025/11/17 の「Degital デバイドから AI デバイドへ:インフラへの投資と言語人口がカギになる – Microsoft」を、ご参照ください。

You must be logged in to post a comment.