WIRED へのデータベース侵害を主張するハッカー:230 万人以上の購読者記録が流出

Hackers Claim Breach of WIRED Database Containing 2.3 million Subscriber Records

2025/12/29 CyberSecurityNews — 230 万人以上の WIRED の購読者記録を含むデータベースを、ハッカーが流出させるという大規模なインシデントにより、親会社である Conde Nast は深刻な事態に直面している。Lovely と名乗るハッカーは、これは始まりに過ぎないと主張し、Vogue/The New Yorker といったブランドの購読者の記録を、最大で 4000 万件は漏洩できると脅迫している。WIRED のデータは、2025 年のクリスマス前後に Breach Stars/BreachForums などのハッキング・フォーラムで公開されたものだ。流出したデータに含まれるのは、230 万件のメールアドレス/285,936 件の名前/102,479 件の自宅住所/32,426 件の電話番号である。

一連の記録には、JSON 形式のプロファイルが含まれている。それにより、ユーザー ID/2011 年から 2022 年までの作成日/2025年9月8日以前のアクティビティなどのフィールドが明らかになる恐れがある。漏洩したスクリーン・ショットには、Conde Nast のサイト全体にわたる広範なファイル・リストと、編集された購読者の詳細が示されている。

その正当性を検証するために、Hudson Rock の研究者たちは、インフォスティーラーである RedLine/Raccoon のログと、WIRED のデータを相互参照した。その結果、侵害された認証情報の多くが重複していることが確認された。

Vanity Fair/GQ/Architectural Digest などの出版物にまたがる Conde Nast の共通 ID システムを標的とする、4000 万件に拡大し得る侵害が差し迫っていると、研究者たちは警告している。最初のダンプには、パスワードや支払い情報は含まれていなかったが、Personally Identifiable Information (PII:個人情報) の漏洩により、フィッシング/ドクシング/スワッティングのリスクが高まる。

Insecure Direct Object References (IDOR) に関連する脆弱性を悪用する攻撃者は、窃取したユーザー ID を反復処理することでプロフィールをスクレイピングし、大規模な JSON 抽出を可能にした。

アカウント・エンドポイントにおけるアクセス制御の不備を突く攻撃者は、認証をバイパスして、メール/パスワード/プロフィールへのアクセスと変更を可能にした。つまり、Conde Nast の集中型プラットフォームの欠陥により、完全な認証を必要としない、大量の情報流出が可能となった。

Data TypeCount
Emails2,300,000
Names285,936
Addresses102,479
Phone Numbers32,426

2025年11月に、研究者 Dissent Doe を装う Lovely が、DataBreaches.net に連絡を取り、Conde Nast に対して6つの脆弱性を報告した。

WIRED の記者やセキュリティ・チームなどを通じて、Lovely は何度も働きかけたが、Conde Nast は公式な回答や “security.txt” ファイルの公開などを一切行わなかった。苛立ちを募らせた Lovely は、WIRED のデータを “Christmas Lump of Coal” と称してリークし、同社がユーザーを無視していると非難した。

影響を受けた購読者たちは、”Have I Been Pwned” などのダークウェブ監視サイトでアクセスがあったと報告しており、侵害に関する情報を追加している。この種の共有ログインが、複数のブランドにおける連鎖的な侵害を広める可能性があるため、Conde Nast の沈黙がリスクを増大させる。専門家たちがユーザーに強く推奨するのは、パスワードのリセットと監視の強化である。それに加えて指摘するのは、メディア大手による脆弱性情報の開示の必要性である。