InputPlumber の脆弱性 CVE-2025-66005/14338 が FIX:UI 入力インジェクションと DoS の可能性

Critical InputPlumber Vulnerabilities Allows UI Input Injection and Denial-of-Service

2026/01/12 CyberSecurityNews — SteamOS で使用される Linux 入力デバイス・ユーティリティ InputPlumber に発見されたのは、不十分な D-Bus 認証メカニズムに起因する深刻な脆弱性 CVE-2025-66005/CVE-2025-14338 である。この脆弱性を悪用した攻撃者は UI 入力を不正に挿入することで、影響を受けるシステム上でサービス拒否状態を引き起こす可能性がある。SUSE の研究者により調査された 2 件の脆弱性が、InputPlumber バージョン 0.69.0 未満に影響を及ぼすことが確認されている。

InputPlumber は Linux 入力デバイスを仮想入力デバイスへ統合するコンポーネントであり、root 権限で実行される。そのため、これらの脆弱性は特に危険性が高い。

CVE IDIssueAffected VersionsImpact
CVE-2025-66005Missing authorization in D-Bus interface< v0.63.0DoS, info leak, privilege escalation
CVE-2025-14338Polkit auth disabled + auth race condition< v0.69.0DoS, info leak, privilege escalation

低権限ユーザーであっても、脆弱性 CVE-2025-66005/CVE-2025-14338 を悪用することで、認証を必要とせずに InputPlumber の D-Bus サービスへのアクセスが可能となる。攻撃者は、このアクセス権を複数の方法で悪用できる。

  • UI 入力インジェクション:攻撃者は仮想キーボード・デバイスを作成し、アクティブなユーザー・セッションへキーストロークを挿入できる。その結果として、カレント・ログイン・ユーザーのコンテキストで任意コードの実行が可能となり、セッションおよびデータを侵害する可能性を得る。
  • サービス拒否 (DoS) :CreateCompositeDevice メソッドはクライアントからのファイルパスを受け入れるため、”/dev/zero” などの特殊ファイルを指定する攻撃者により、メモリ枯渇が引き起こされる可能性がある。
  • 情報漏洩:同様の手法により、ファイルの存在を確認することが可能となり、通常は低権限ユーザーがアクセスできない “/root/.bash_history” などのファイルから情報が漏洩する可能性が生じる。

これらの脆弱性は、InputPlumber を実行する SteamOS などの、Linux ゲーム・システムに影響する。すでに Valve は、SteamOS 3.7.20 をリリースし、その中で InputPlumber v0.69.0 への更新を行い、この脆弱性を修正している。

アップストリーム開発者も、適切な Polkit 認証への切り替え/デフォルトでの認証有効化/systemd の強化により、ほとんどの問題への対処を完了している。ただし、パス名ではなくファイル記述子を使用する D-Bus API の一部改善は、現時点ではまだマージされていない。

SUSE の研究者たちは、特にゲームシステムおよび SteamOS 環境において、InputPlumber v0.69.0 以降への速やかなアップデートが必要であると、システム管理者に強く警告している。SUSE のセキュリティ研究者と InputPlumber 開発者の間で実施された、調整済み情報開示プロセスにより、公開前に修正プログラムが提供された。