HPE Alletra/Nimble ストレージの脆弱性 CVE-2026-23594 が FIX:リモートからの Admin 権限奪取の恐れ

HPE Alletra and Nimble Storage Vulnerability Grants Admin Access to Remote Attacker

2026/01/23 CyberSecurityNews ―― HPE のストレージ・プラットフォームに影響を及ぼす、深刻な権限昇格の脆弱性を悪用するリモート攻撃者は、物理的な操作を必要とせずに、管理者アクセスを取得する可能性がある。この脆弱性 CVE-2026-23594 により、脆弱なファームウェア・バージョンを実行している HPE Alletra 6000/Alletra 5000/Nimble Storage アレイに影響が生じている。

この脆弱性は、影響を受けるストレージ OS の特定のコンフィグに存在しており、悪用が成功すると、リモートでの権限昇格を許す可能がある。

脆弱性 CVE-2026-23594 の CVSS v3.1 スコアは 8.8 (High) であり、攻撃の複雑性は低く、必要とされる権限も低レベルである。そのため、ストレージ・システムがネットワークに公開されているエンタープライズ環境が、きわめて危険な状況にある。

CVE IDCVSS 3.1 VectorCVSS ScoreSeverityImpact TypeAttack Vector
CVE-2026-23594​CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H​8.8​HighRemote Privilege Elevation​Network​

HPE のセキュリティ・ブリテン HPESBST04995 によると、この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、機密性/完全性/可用性の大きな影響を及ぼし、システム全体の侵害に至るという。

攻撃ベクターはネットワーク経由であり、ユーザー操作は不要である。それにより脅威アクターは、限定的なユーザー・アカウントから完全な管理者アカウントへと権限を昇格できる。

影響を受ける製品およびバージョン

この脆弱性は、Array OS バージョンを実行している、複数の HPE ストレージ製品ラインに影響する。以下のプラットフォームを使用している組織は、是正対応を最優先にすべきである。

ProductAffected Versions
HPE Alletra 6000< 6.1.2.8006.1.3 < 6.1.3.300
HPE Alletra 5000< 6.1.2.8006.1.3 < 6.1.3.300
Nimble Storage Hybrid Flash< 6.1.2.8006.1.3 < 6.1.3.300
Nimble Storage All Flash< 6.1.2.8006.1.3 < 6.1.3.300

2026年1月20日に HPE は、この権限昇格の脆弱性に対処するセキュリティ・パッチを公開した。管理者にとって必要なことは、影響を受けるシステムを、以下の修正済みバージョンへと速やかにアップグレードすることである。

  • Alletra OS 6.1.2.800
  • Alletra OS 6.1.3.300

このパッチにより、権限昇格を可能にしていたコンフィグ上の弱点が解消され、ストレージ管理インターフェイスにおける適切なアクセス制御が復元される。

エンタープライズ向けストレージ・システムは、業務上の極めて重要なデータを保持しており、本番環境におけるシングルポイント・オブ・フェイリアになる可能性が高い。したがって、不正な管理者アクセスが発生すると、機密情報の流出やランサムウェアの展開に加えて、データセンター全体にわたるストレージ運用の妨害に至るとされる。

ユーザー組織は、脆弱性 CVE-2026-23594 を高優先度の問題として扱い、変更管理手順に従ってパッチを展開すべきである。

HPE がユーザーに推奨するのは、確立されたパッチ管理ポリシーに従ってサードパーティ製セキュリティ・パッチを適用し、実装に関する支援が必要な場合は、HPE Services サポートへ連絡することである。