Zimbra の複数の脆弱性 CVE-N/A が FIX:深刻な XSS や LDAP インジェクションに対応

Zimbra Issues Security Update to Address XSS, XXE, and LDAP Injection Flaws

2026/02/13 gbhackers — Zimbra が公開したバージョン 10.1.16 により、メール・インフラおよびユーザー・データを侵害し得る、複数の深刻な脆弱性が対処された。同社は、一連の脆弱性の深刻度を High に分類し、Web ベース攻撃に関連するリスク軽減のため、管理者に対して優先的なアップグレードを強く推奨している。

このアップデートにより修正されたのは、このコラボレーション・スイートへの不正アクセスで脅威アクターたちに悪用されることの多い、インジェクション脆弱性およびスクリプト関連の欠陥である。

脆弱性詳細
Vulnerability TypeSeverityDescription
Cross-Site Scripting (XSS)HighA vulnerability in Zimbra Webmail and Briefcase file sharing allowing script execution in user sessions.
LDAP InjectionHighAn authenticated flaw where improper input sanitization allowed manipulation of LDAP queries.
XML External Entity (XXE)HighA vulnerability located in the EWS SOAP endpoint allowing interference with XML data processing.
CSRF BypassMediumInsufficient Cross-Site Request Forgery protection which has been fixed with proper token validation.

このリリースにおいて最も重要な修正は、XSS の脆弱性と LDAP インジェクションの脆弱性への対応である。

Zimbra のエンジニアリング・チームは、Webmail および Briefcase ファイル共有コンポーネントに存在する XSS の脆弱性を解消した。この脆弱性を悪用する攻撃者は、ユーザー・ブラウザ・セッション内で悪意のスクリプトを実行し、セッション・ハイジャックや認証情報の窃取を引き起こす可能性がある。

さらに、このパッチは、認証済みの攻撃者が悪用できる LDAP インジェクションの脆弱性にも対応している。入力サニタイズを強化することで、認証済みユーザーによる LDAP クエリの操作を防止する。この悪意のクエリ操作は、未承認ディレクトリ情報へのアクセスやアプリケーション・ロジック回避に利用される典型的な手法である。

一連の Web ベースの脆弱性に加え、EWS SOAP エンドポイントに存在する深刻な XML External Entity (XXE) の脆弱性も修正された。

この XXE 脆弱性を悪用する攻撃者は、アプリケーションの XML データ処理に干渉し、内部ファイルの漏洩や Server Side Request Forgery (SSRF) を引き起こす可能性がある。

Zimbra のセキュリティ・チームは、Web アプリケーションに信頼されるユーザーを介した不正コマンドの送信を、適切なトークン検証を強制することで防止し、Cross Site Request Forgery (CSRF) 対策を強化した。

これらのセキュリティ強化に加え、Zimbra 10.1.16 では Backup and Restore モジュールに大幅な改善が導入された。zstd 圧縮および強化された重複排除により、最大で 45% のストレージ削減が可能になる。管理者は、パッチ適用前に標準バックアップ手順を実施すべきである。

今回のリリースは、Ubuntu 24 対応のベータ版にも導入され、Classic UI における PDF プレビューの安定性を回復させている。これにより、セキュリティ強化と同時に、ユーザビリティの維持も図られている。