Wireshark 4.6.4 がリリース:脆弱性 CVE-2026-3201/3202/3203 が FIX:DoS 攻撃やクラッシュに対応

Wireshark 4.6.4 Released to Patch Multiple Security Vulnerabilities

2026/02/26 gbhackers — Wireshark が公開したバージョン 4.6.4 は、プロトコル解析装置とツールにおける、複数の Denial-of-Service リスクや、複数のクラッシュに対処する安定性を提供するものだ。すべてのユーザーに対して、今回の更新は推奨される。特に、信頼されていないキャプチャ・ファイルや、多様なプロトコルとデバイスからのライブ・トラフィックを扱うアナリストにとって重要である。

Wireshark は広く利用されるネットワーク・プロトコル・アナライザーであり、リアルタイムまたは保存されたトレースからパケットデータを取得/検査するために、セキュリティチーム/開発者/ネットワーク・エンジニアに用いられている。

このソフトウェアは、非営利組織である Wireshark Foundation により維持されている。この団体は SharkFest カンファレンスを開催し、日常業務でプロトコル分析を利用する専門家向けに、Wireshark に関する公式のトレーニングおよびサーティフィケートを提供している。

Wireshark のバージョン 4.6.4 は、新たに公開された 3 件のセキュリティ問題を修正するものである。脆弱性 CVE-2026-3201 は、USB HID 解析装置に影響を及ぼす。不適切に制御された逐次的メモリ割り当てにより、メモリ枯渇が発生する可能性がある。その結果として、細工された USB HID のトラフィック/キャプチャ・ファイルの解析時に Denial-of-Service 状態を引き起こす。

Wireshark 4.6.4 公開

セキュリティ・アドバイザリでは、Wireshark 4.6.4 の関連ツールに影響を及ぼす、複数の運用上の不具合を修正している。

Npcap によるドライバー・アクセスが、Admin のみに制限されている場合に、Wireshark が起動しないという問題が修正された。その結果として、強化された Windows 環境における期待どおりのキャプチャ動作が復元された。

BLF (Binary Logging File) 出力を扱う際に、TShark および editcap で発生していたクラッシュやセグメンテーション失敗も修正された。その結果、スクリプト化または自動化された分析ワークフローにおけるパイプラインの失敗リスクが低減した。

Expert Info における二次的な速度低下/IKEv2 EMERGENCY_CALL_NUMBERS ペイロードのデコード失敗/TDS 解析装置の非同期化などの、パフォーマンスおよびデコードの問題も修正された。その結果、複雑なエンタープライズおよびテレコム・トレースにおける信頼性が向上した。

脆弱性 CVE-2026-3202 は、NTS-KE 解析装置における NULL ポインタ参照に関連するものであり、悪意の Network Time Security キー確立トラフィック処理中に Wireshark がクラッシュする可能性がある。

このリリースでは、新しいプロトコル・ファミリーは追加されていない。しかし、Art-Net/BGP/IEEE 802.11/IPv6/ISAKMP/MySQL/NAS-5GS/NTS-KE/Socks/USB HID に加えて、複数の Zigbee 関連プロトコルを含む、広範な既存プロトコルのサポートが更新された。

BLF/pcapng/TTL フォーマットに対するキャプチャ・ファイル処理が改善された。その結果、以前にクラッシュや異常なパケット・エラーを引き起こしていた悪意の入力やファジー入力に対する耐性が強化された。

セキュリティ・チーム/ネットワーク・オペレーター/開発者に推奨されるのは、Wireshark 4.6.4 への更新もしくは OS ベンダーが提供する最新のステイブル・ブランチへの更新である。特に、サードパーティが提供するキャプチャ・ファイルを開く環境や、信頼されていないネットワークを監視する環境では重要である。

インストール・パッケージおよびソースコードは、公式のダウンロード・ページから入手可能である。多くの Linux/Unix プラットフォームでは、各種のパッケージ・マネージャー経由で更新ビルドが提供されている。