Toyota の国内生産工場で操業停止:ストレージ容量不足が原因

Toyota says filled disk storage halted Japan-based factories

2023/09/06 BleepingComputer — Toyota の発表によると、先日に日本の生産工場で発生した操業停止は、データベース・サーバーのストレージ容量不足が原因だったとのことだ。8月29日に Toyota は、日本の組立工場 14ヶ所のうち 12ヶ所で、原因不明のシステム障害により操業停止を余儀なくされた。BBC の報道によると、世界最大級の自動車メーカーである Toyota は、この事態により 13,000 台/日の生産台数を失い、世界市場への輸出に影響が及ぶ可能性が生じている。


今日の、Toyota 日本語ニュース・ポータルでの発表によると、この不具合は 2023年8月27日に計画されていた、IT システムのメンテナンス中に発生したとされる。

計画されたメンテナンスの内容は、データベース内のデータの整理と、断片化したデータの削除であった。しかし、作業完了前にストレージの容量が不足し、エラーが発生し、システムがシャットダウンした。

このシャットダウンにより、同社の生産指示システムにダイレクトな影響が発生し、生産タスクの計画と実行が不能になったという。Toyota の説明によると、同社のメイン・サーバーとバックアップ・マシンは同じシステム上で稼動している。そのため、両システムが同じ障害に直面し、切り替えが不可能となり、必然的に工場の操業停止につながったという。

2023年8月29日に、Toyota の IT チームは大容量のサーバを準備して、2日前に部分的に転送されたデータを受け入れたとのことだ。そして、Toyota のエンジニアは生産指示システムを復旧させ、工場は操業を再開することになった。

Toyota は、「関係者の皆様に、ご心配をおかけして申し訳ない。今回のシステムの不具合は、サイバー攻撃によるものではないことを改めて伝える」と述べている。2023年5月にも Toyota は、システムのミスコンフィグレーションにより数百万人の顧客に影響を与え、数年にわたり個人情報が流出した可能性があることを、2度にわたって報告していた。

今年に入り、外部の研究者たちが、機密データへの不正アクセスにつながる Toyota アプリの API 欠陥と、同社のサプライヤー・ポータルのセキュリティ・ギャップを発見している。