Firefox 140 がリリース:深刻な脆弱性 CVE-2025-6424/6436 の FIX と最新機能の提供

Firefox 140 Launches with Critical Code Execution Bug Fix – Update Now

2025/06/26 gbhackers — Mozilla が Firefox 140 を正式にリリースした。そこに取り込まれたセキュリティ・アップデートには、深刻なコード実行の脆弱性に対する修正などが含まれる。ユーザーに対して強く推奨されるのは、Firefox を 最新の 140 へと速やかにアップデートし、これらの脆弱性を悪用する、潜在的な攻撃から保護することである。

Firefox 140 における重要なセキュリティ修正

Firefox 140 のハイライトは、FontFaceSet コンポーネントにおける深刻な解放後メモリ使用の脆弱性などの、深刻度の高いメモリ安全性に関するバグの修正である。

これら脆弱性を悪用する攻撃者は、ユーザーのマシン上での任意のコード実行の可能性を手にするため、セキュリティ上の重大なリスクが生じることになる。

Firefox 140 では、合計で 13 件のセキュリティ脆弱性が修正されており、そのうち2件は、深刻度の高いメモリ安全性の問題に分類されている。

この2件の脆弱性には、前述の解放後メモリ使用の問題と、リモート・コード実行に悪用される可能性のあるメモリ破損欠陥が含まれる。

Mozilla のセキュリティ・チームが推奨するのは、ユーザーの迅速な対応によるリスクの軽減だが、現時点において、これらのバグが実際に悪用されたという証拠はないと述べている。

追加機能と改善点

セキュリティ以外にも、Firefox 140 では、ユーザビリティとパフォーマンスに関する、いくつかの改善が行われている。

今回のアップデートでは、垂直タブ機能が改良され、ピン留めされたセクションのサイズ変更や、表示されているタブの管理が、より効率的に行えるようになった。新しい “Unload Tab” オプションにより、非アクティブなタブのバックグラウンド処理を一時停止し、メモリと CPU の使用量を削減できるようになった。

その他のアップデートとしては、アドレス自動入力機能の拡張/アラビア語スペルチェック辞書の組み込みなどに加えて、新しいタブ・インターフェイスの合理化などが行われている。

このリリースで修正された、主要な脆弱性を以下の表に示す。

CVEImpactDescription
CVE-2025-6424HighExploitable crash due to use-after-free bug
CVE-2025-6425ModeratePersistent UUID could identify browser across modes
CVE-2025-6426ModerateNo warning before opening terminal files, macOS only
CVE-2025-6427ModerateAttacker could bypass CSP connect-src directive
CVE-2025-6428ModerateAndroid version followed malicious URLs in querystring, potential phishing
CVE-2025-6429ModerateURL parsing flaw could bypass domain embedding restrictions
CVE-2025-6430ModerateIgnored header could lead to cross-site scripting
CVE-2025-6436HighMemory corruption could allow arbitrary code execution

現時点において Mozilla は、これらの脆弱性を悪用した事例は報告されていないと述べている。その一方で、Firefox 140 への早急なアップデートの重要性を強調している。

このパッチは、Windows/macOS/Linux/Android などのプラットフォームに提供される。また、Firefox ESR (Extended Support Release) ユーザーも、最新バージョンへのアップデートにより、継続的な保護が可能になる。

アップデートする際には、ブラウザのメニューから “Help” → “About Firefox” を選択し、画面の指示に従い、最新のセキュリティ・アップデートをインストールしてほしい。