Kibana の脆弱性 CVE-2025-37728 が FIX:CrowdStrike Connector から認証情報が漏洩

Kibana CrowdStrike Connector Flaw Exposes Sensitive Credentials

2025/10/07 gbhackers — Kibana CrowdStrike コネクタに存在するセキュリティ上の脆弱性 CVE-2025-37728 (CVSS v3.1:5.4:Medium) により、CrowdStrike の認証情報に攻撃者がアクセスする恐れがある。この脆弱性が影響を及ぼす範囲は、Kibana の複数バージョンにまたがり、それぞれのデプロイメントにおいて認証情報の漏洩の可能性がある。すでに Elastic は、アップデートをリリースし、この問題に対処している。ユーザーに対して強く推奨されるのは、速やかにアップグレードすることである。

脆弱性の詳細

この脆弱性 CVE-2025-37728 は、CrowdStrike コネクタにおける認証情報の不十分な保護に起因している。

Kibana 内では、スペースやワークスペースでコネクタが作成されるごとに、CrowdStrike API へのアクセスに使用される認証情報がキャッシュされる。

それらのスペースにアクセスできる悪意のユーザーは、キャッシュ・メカニズムを悪用することで、他のスペースに属する認証情報を取得する可能性がある。

この問題が影響を及ぼす範囲は、CrowdStrike Connector を使用している全ての Kibana インスタンスにまたがり、認証情報の不正漏洩につながる可能性がある。

影響を受けるバージョン

この脆弱性は、サポートの対象/非対象にかかわらず、すべての Kibana バージョンの、パッチ適用前の CrowdStrike Connector に影響する。

CVE IDAffected VersionsImpactCVSS 3.1 Score
CVE-2025-377287.x: ≤ 7.17.29
8.x: 8.14.0 to 8.18.7
8.19.x: 8.19.0 to 8.19.4
9.0.x: 9.0.0 to 9.0.7
9.1.x: 9.1.0 to 9.1.4
Partial credential leak5.4

この脆弱性を悪用しても、直接的なデータの変更/削除は不可能とされるが、漏洩した認証情報を悪用する攻撃者は、CrowdStrike API を照会し、脅威データを収集し、脅威ハンティングのワークフローを操作する可能性を得る。

この脆弱性を悪用する前提として、限定的な権限とユーザー操作が必要だが、機密性が部分的に失われる可能性がある。

影響を受けるバージョンを実行し、CrowdStrike Connector の使用がコンフィグで設定されている、すべての Kibana インスタンスが脆弱である。このインスタンスに含まれるものには、複数のスペースをユーザーが管理する設定があり、それによりダッシュボード/アラート/コネクタが整理されている。

すでに Elastic は、パッチ適用済みバージョンとして 8.18.8/8.19.5/9.0.8/9.1.5 をリリースし、この脆弱性に対処している。影響を受けるバージョンを実行しているユーザーにとって必要なことは、これらのリリースのいずれかに、遅滞なくアップグレードすることだ。

回避策や一時的な緩和策は存在しないため、アップグレードが唯一の有効な対策である。

アップグレード後に、管理者にとって必要なことは、コネクタ設定を確認し、正しく機能していることを確かめ、漏洩した可能性のある認証情報をローテーションすることである。