VirusTotal Introduces Simplified Platform Access and New Contributor Model
2025/10/09 gbhackers — VirusTotal が発表したのは、アクセスの簡素化とコントリビューターへの報酬提供を目的とした大幅なアップデートである。この変更は、プラットフォームを利用する個人研究者の利便性を高めると同時に、エンジン・パートナーに対する優先サポートと、高度な機能の確実な利用を目的としている。共同マルウェア分析プラットフォームである VirusTotal は、サービスの堅牢性維持に寄与するコントリビューターを評価/支援するために、合理化された価格帯と専用の Contributor Tier を導入した。

全ユーザー向けの合理化された価格設定
新しい価格体系は、さまざまなニーズに対応する4つの明確な層で構成されている。
個人研究者/教育者/学術関係者向けの Community Tier は、引き続き無料で利用可能である。この層のユーザーは、ファイルスキャン/URLスキャン/パブリック API へのアクセス/コミュニティ機能を無料で利用できる。
小規模チーム/スタートアップ/非営利 MSSP 向けには Lite Tier が新設され、高度な検索/YARA ルール・ハンティング/プライベート API へのアクセス/ファイルの直接ダウンロードが可能となる。
Lite Tier の価格は低容量 API 利用時で年間 $ 5,000 からとなり、複雑なオプションを排除したシンプルな価格モデルにより、すべてのユーザーに透明性をもたらしている。
新しく導入された:Contributor Tier
新たに導入された Contributor Tier は、検出エンジンやルールを提供する VirusTotal のエンジン・パートナーを支援するためのものである。Contributor は、Blindspot feed への無料アクセス/貢献度に応じた割引/今後導入予定の機能への早期アクセスといった特典を受けられる。
この Tier は、プログラム参加が承認されると無料で提供され、パートナーが長期的かつ信頼性の高い協力体制を確保できるよう設計されている。また、検出エコシステムを強化するパートナーに報酬を与えることで、VirusTotal はオープン・モデルを強化し、コミュニティ主導の防御アプローチを維持していける。
大規模組織向け:Duet Tier
広範な脅威インテリジェンスを必要とする大規模組織には、Duet Tier が用意されている。Duet は、最高レベルの API クォータおよびプレミアム・コミュニティ・インテリジェンスを含む完全な機能セットを提供する。
価格は、関連組織の数とプラットフォームへの貢献度に基づいてカスタマイズされる。このモデルにより、企業顧客はセキュリティ・プログラムの拡張に合わせて柔軟に利用範囲を拡大できる、特別なサポートを受けられるようになる。
オープン性と共同防御のコミュニティ構築
VirusTotal の創設者である Bernardo Quintero は、オープン性とコラボレーションの重要性を改めて強調している。同氏は、2016年に掲げた健全なコミュニティ構築へのコミットメントを再確認し、検出情報を提供しないセキュリティ・ベンダーはデフォルトで除外されるようになったと述べている。
また、あらゆる組織がコントリビューターとして申請し、公共の利益を守る取り組みに参加できることを強調した。
VirusTotal は Google Threat Intelligence 傘下で進化を続けているが、その中核となる使命は変わらない。それは、透明性の高いコミュニティ主導の脅威分析基盤を提供することである。これらのアップデートにより、VirusTotal は一般ユーザーに対するシンプルさと、エンジン・パートナーおよび企業顧客に対する堅牢なサポートの両立を実現している。
コラボレーションとアクセシビリティへの新たな注力を通じて、このプラットフォームはマルウェア対策におけるセキュリティ・コミュニティの結束を促進している。VirusTotal は、研究者/開発者/ベンダーを含む、すべての参加者に対して共同防御の新たなステージへの参画を呼びかけている。
VirusTotal の今回の方向性には期待できます。個人研究者の利便性向上や、コントリビューターへの報酬制度はコミュニティを活性化させる良い流れです。透明性の高い協力体制を進める姿勢は、セキュリティ・コミュニティの連携を強める点で非常に価値があるでしょう。よろしければ、VirusTotal で検索も、ご参照ください。
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