Chrome 144 がリリース:V8 JavaScript Engine に関連する脆弱性などが FIX

Chrome 144 Released With Fix for 10 Vulnerabilities in V8 JavaScript Engine

2026/01/14 CyberSecurityNews — Google は、Windows/Mac/Linux 向けの安定版チャンネルに Chrome 144 を正式にリリースした。このバージョンでは、V8 JavaScript エンジンを中心とする 10 件のセキュリティ脆弱性が修正されている。Linux 向けには Chrome バージョン 144.0.7559.59 が提供され、Windows/Mac 向けには Chrome バージョン 144.0.7559.59/60 が提供される。いずれも複数のセキュリティ強化が行われており、修正された脆弱性の 6 件は V8 JavaScript エンジンに直接影響する。ロールアウトは、今後の数日から数週間をかけて段階的にユーザーに提供される予定だ。

V8 エンジンの重要なセキュリティ・パッチ

最も深刻な脆弱性 CVE-2026-0899 は、V8 エンジンにおける境界外メモリ・アクセスの欠陥に関連している。

この重大度の高い脆弱性を悪用する攻撃者は、割り当てられた境界外のメモリにアクセスし、情報漏洩やシステム侵害を引き起こす可能性がある。

CVE IDSeverityComponentVulnerability Type
CVE-2026-0899HighV8Out of bounds memory access
CVE-2026-0900HighV8Inappropriate implementation
CVE-2026-0901HighBlinkInappropriate implementation
CVE-2026-0902MediumV8Inappropriate implementation
CVE-2026-0903MediumDownloadsInsufficient validation
CVE-2026-0904MediumDigital CredentialsIncorrect security UI
CVE-2026-0905MediumNetworkInsufficient policy enforcement
CVE-2026-0906LowSecurity UIIncorrect security UI
CVE-2026-0907LowSplit ViewIncorrect security UI
CVE-2026-0908LowANGLEUse after free

V8 関連の他の修正内容としては、CVE-2026-0900/CVE-2026-0902 への対応がある。いずれにおいても、攻撃者により悪用される可能性のある、不適切な実装が対処されている。

V8 エンジンの修正に加えて、Chrome 144 では複数のブラウザ・コンポーネントにおける脆弱性も修正されている。脆弱性 CVE-2026-0901 は、Web コンテンツの表示を担うレンダリング・エンジン Blink の不適切な実装に起因する。

今回のアップデートでは、デジタル認証情報/Split View 機能におけるセキュリティ問題にも対処しており、これらの欠陥を特定した研究者 Hafiizh は、$1,500 の報奨金を受け取った。

入力検証に影響を及ぼす、ダウンロード機能における Medium レベルの脆弱性 CVE-2026-0903 と、ネットワーク・ポリシー適用に関する問題も修正されている。

Google は、10 件の脆弱性のうち 8 件を発見した外部のセキュリティ研究者たちに、総額で $18,500 を超えるバグ報奨金を支払った。

これらのセキュリティ問題に対処するためには、Chrome ブラウザは直ちに更新する必要がある。ブラウザは自動更新されるが、[設定] > [Chrome について] に移動して、手動で更新を確認することも可能だ。