HP Polycom から 90GB のデータを窃取:Everest ランサムウェアが犯行声明を公表

Everest Ransomware Claims 90GB Data Theft Involving Legacy Polycom Systems

2026/02/03 hackread — Everest ランサムウェア・グループが公表したのは、Polycom のシステムに関連するデータを侵害したとする犯行声明である。Polycom は、2022年に HP Inc に買収され、その後に Poly (HP Poly) として再ブランド化された、レガシーなエンタープライズ通信ブランドである。Everest の主張は、約 90GB の内部データを取得したというものだ。ただし、入手した証拠から示唆されるのは、HP Inc による買収が行われる前の、Polycom のエンジニアリング環境/開発環境に由来する可能性が高いことである。

ダークウェブ上のリーク・サイトに Everest が投稿した声明によると、当該データはデータベースおよび社内文書で構成されているようだ。このグループは、一連のファイルは Polycom 関連環境から取得されたものであると主張し、要求が満たされなかった場合には、9 日間のカウントダウン後にデータを公開すると脅迫している。

Everest は主張を裏付けるために、複数のスクリーンショットを公開し、内部システムへのアクセスを示している。それらの画像には、内部ファイル・ディレクトリ/エンジニアリング用ビルド環境/ソースコード・ツリー/ソフトウェア・ログ/技術文書などが含まれているように見え、RMX や RealPresence システムなどの Polycom の会議プラットフォームに関連付けられている。ただし、一連のスクリーンショットには、顧客の個人データや機微なユーザー情報は表示されていない。

注目すべき点として、スクリーンショット内で確認できる複数のファイル名には、2017年から 2019年の日付が含まれている。そこに含まれるのは、ビルド・ファイルやデバッグ・ログなどであり、HP Inc による買収以前に作成された、レガシーな Polycom 環境に由来する可能性を示している。

その一方で、これらのスクリーンショットに含まれないものとして挙げられるのは、データへのアクセスと流出に関する日付/当該システムの稼働状況/接続の状況などを示すメタデータや指標である。

現時点では、HP Inc の現在の本番システム/HP Poly 環境/顧客向けサービスが影響を受けたことを示す兆候も確認されていない。

Everest Ransomware Claims Breach Involving Polycom Systems Now Owned by HP
Everest Ransomware post on its dark web leak site (Image credit: Hackread.com)
Polycom について

近年において Polycom は、複数回の企業再編を経験している。同社は 2018年に Plantronics に買収され、2019年に Poly へと再ブランド化された。そして、2022年に HP Inc. に買収されている。

それ以降、Poly の製品およびサービスは HP の傘下に統合され、従来の Polycom および Poly のドメイン “polycom.com” は、HP が管理するプラットフォーム “hp.com/us-en/poly.html” へとリダイレクトされている。

現時点で HP Inc は、ランサムウェア・グループの主張に対する公式コメントを発表しておらず、侵害の事実も確認されていない。他のランサムウェア事案と同様に、これらの主張は脅威アクター側からの一方的なものであり、第三者による検証も行われていない。

Everest ランサムウェアについて

2025 年における Everest ランサムウェアは、最も活発なランサムウェア・グループの一つであり、その勢いは 2026年に入っても継続しているとみられる。これまでの主張は、McDonald’s India/Nissan/ASUS/Chrysler/Iberia Airlines/Under Armour/Petrobras/AT&T/Dublin Airport などの、大手に対する攻撃を成功させたというものだ。

2026年2月2日の時点で Hackread は、公式サポート・チャネルを通じて HP Inc に問い合わせを行っている。HP サポートは問い合わせを認識し、担当チームに確認した上で回答すると述べたが、現時点では回答が得られていない。