Mozilla Firefox 149.0 をリリース:Web 脅威対策とプライバシー機能を大幅に強化

Mozilla Releases Firefox 149.0 With Free Built‑In VPN Offering 50 GB Monthly Data

2026/03/25 gbhackers — Mozilla は Firefox 149.0 をリリース・チャネルで公開し、ブラウザにおけるプライバシー/セキュリティ機能を大幅に強化した。このアップデートの最大の特徴は、パブリック・ネットワーク利用時にユーザーを保護し、機密性の高いブラウジングを安全に維持するために設計された、ビルトイン VPN の無料での統合である。

この VPN により、Web トラフィックがセキュアなプロキシ経由でルーティングされ、IP アドレスおよび位置情報が秘匿される。ユーザーに対しては、月間 50GB の保護通信量が提供され、Web サイトごとに VPN の有効/無効を切り替えることが可能になる。この機能は、現時点で米国/英国/ドイツ/フランスにおいて段階的に展開されており、グローバル展開に向けてのフィードバックの収集と、潜在的なバグの修正が進められている。

VPN に加え、Firefox 149.0 は Web ベースの脅威に対する防御機能を強化している。Safe Browsing データを活用することで、悪意があると識別された Web サイトからのバックグラウンド通知を自動的にブロックできる。この処理により、通知権限が恒久的に無効化され、スパム/不要広告/フィッシング攻撃のリスクが低減される。さらに、親プロセスで実行される JavaScript ファイルの要件を厳格化し、潜在的なエクスプロイトに対する多層防御を追加している。

また、新しい Trust Panel を活用するユーザーは、アドレス・バーから直接アクセス可能な単一のインターフェイス上で、サイトごとのプライバシー/セキュリティ設定を一元的に確認/操作できるようになる。

機能概要
Feature OverviewCategoryTechnical Description
Built-in VPNPrivacyProvides 50 GB of monthly proxy-routed data for protected browsing.
Malicious Site BlockingSecurityRevokes notification permissions for sites flagged by SafeBrowsing.
JS Loading RestrictionsSecurityTightens requirements for JavaScript executed in the parent process.
TrustPanelUI/UXCombines page-specific privacy and security settings in the address bar.
Reporting APIWeb PlatformStandardizes platform feature reporting for Content Security Policies.
Split ViewProductivityEnables side-by-side tab viewing within a single browser window.

このリリースでは、開発者向けの機能とユーザビリティも強化されている。Split View 機能により、単一ウィンドウ内での 2 つのページの並列表示が可能になるため、調査やマルチタスクの効率が向上する。内部的には、不安定なネットワーク環境下における HTTP/3 アップロードの耐障害性が向上し、Reporting API が導入された。それにより、Web アプリケーションは、Content Security Policy 違反や機能の非推奨化を監視するための標準化された仕組みを利用できるようになった。

さらに、プラットフォームごとの最適化および性能向上も実現している。Linux では XDG portal ファイル・ピッカーがデフォルトとなり、デスクトップ環境との統合性が向上する。Windows では Windows.Devices.Geolocation API に対応し、位置情報サービスが強化されている。PDF 表示はハードウェア・アクセラレーションにより高速化され、読み込み時間および全体的なパフォーマンスが改善された。

開発者向けには、選択されたストレージ・エントリを即座にクリアするための専用ボタンが、Storage Inspector ツールバーに追加された。

このバージョンはアドバイザリ MFSA2026-20 に基づく複数の脆弱性に対する修正を含み、より強固かつ安定したブラウジング環境を提供する。