Next.js の 9件の脆弱性が FIX:SSRF/認証バイパス/DoS 攻撃などの恐れ

Next.js Patches Nine Security Flaws Enabling SSRF, Authentication Bypass, and DoS Attacks

2026/07/23 CyberSecurityNews — React フレームワーク Next.js に存在する 9 件のセキュリティ脆弱性が、Vercel により公表され、パッチが適用された。これらのパッチは、Server-Side Request Forgery (SSRF)/middleware 認証バイパス/サービス拒否 (DoS) 攻撃/機密データ露出を可能にする欠陥に対処するものである。

Next.js が複数の脆弱性にパッチ

これらの 9 件の脆弱性は、2026年7月21日にセキュリティ研究者 KarimPwnz により公開され、すでに Next.js バージョン 15.5.21/16.2.11 で修正されている。以前より Next.js は、月例のセキュリティリリース・プログラムを開始すると発表していた。今回の更新は、同フレームワークのサポート対象バージョンにまたがる、9 件の脆弱性に対処するものだ。

最も深刻な脆弱性 CVE-2026-64645 (GHSA-p9j2-gv94-2wf4) は、SSRF の欠陥である。この脆弱性は rewrites 機能に影響し、攻撃者が制御するディスティネーション・ホスト名により、任意の内部エンドポイントへのリクエストを、サーバに送信させることが可能になる。

この脆弱性が影響を及ぼす範囲は、Next.js バージョン 12.0.0 〜 15.5.21/16.0.0 〜 16.2.11 である。ユーザーから提供されたリクエスト・データをもとに、rewrites() または redirects() ルールがディスティネーション・ホスト名を構築する場合に、この脆弱性の悪用が可能になる。

2 つ目の高深刻度 SSRF バグである CVE-2026-64649 (GHSA-89xv-2m56-2m9x) は、カスタム Node.js サーバ上で実行される Server Actions に影響を及ぼす。これにより、攻撃者はアウトバウンド Server Action リクエストを、自身が制御するホストへとリダイレクトできる。

3つ目の CVE-2026-64642 (GHSA-6gpp-xcg3-4w24) は、legacy middleware.ts と単一ロケール i18n コンフィグを備えた Turbopack ビルドを使用する App Router アプリケーションにおいて、middleware/proxy バイパスを可能にする。それにより、攻撃者が認可チェックを完全にスキップする可能性がある。

4つ目の CVE-2026-64641 (GHSA-m99w-x7hq-7vfj) は、悪意のある Server Actions リクエストを通じて悪用され得る。App Router アプリケーションにより、DoS 状態が引き起こされる可能性がある。

中深刻度の DoS 問題 2 件も修正されている。CVE-2026-64646 (GHSA-4c39-4ccg-62r3) は、Edge runtime における無制限の Server Action ペイロードに関係し、メモリを枯渇させる可能性がある。その一方で、CVE-2026-64644 (GHSA-q8wf-6r8g-63ch) により、悪意の SVG ファイルを送信する攻撃者が、Image Optimization API をクラッシュさせる可能性がある。

中深刻度の cache confusion バグ 2 件である CVE-2026-64648 (GHSA-68g3-v927-f742)/CVE-2026-64647 (GHSA-4633-3j49-mh5q) は、アプリケーションがリクエストボディ付きのキャッシュ済み fetch() 呼び出しを使用している場合に、異なるリクエスト間でレスポンス・ボディが混同される可能性がある。

その中には、無効な UTF-8 バイト・シーケンスを含むものもある。それにより、特定のキャッシュ・コンフィグ下で、あるユーザーのデータが、別のユーザーへ提供される可能性が生じる。

最後の中深刻度問題である CVE-2026-64643 (GHSA-955p-x3mx-jcvp) は、Cache Components が reflective Server Actions と併用されている場合に、内部 Server Function endpoint identifiers を、未認証の攻撃者に対して露出させる。ただし Vercel は、この漏洩で露出するデータは、認証情報や個人情報ではなく、不透明な識別子に限定されると指摘している。

影響を受けるバージョンと緩和策

これらの脆弱性は、Next.js エコシステムの広い範囲に影響を及ぼす。その対象となるバージョンは、rewrites SSRF 欠陥に関しては 12.0.0 以下であり、複数の DoS および cache 問題では 13.0.0 以下となる。

古いメジャー・バージョンである 13.x/14.x などに対しては、直接のパッチは提供されない。したがって、それらを実行している組織は、修正済みの 15.x/16.x リリースへとアップグレードする必要がある。

VulnerabilityCVESeverity
SSRF in rewritesCVE-2026-64645High
SSRF in Server Actions (custom servers)CVE-2026-64649High
Middleware/proxy bypassCVE-2026-64642High
DoS via Server ActionsCVE-2026-64641High
Unbounded Edge payloadCVE-2026-64646Moderate
Image Optimization DoS (SVG)CVE-2026-64644Moderate
Cache confusion (bodies)CVE-2026-64648Moderate
Cache confusion (invalid UTF-8)CVE-2026-64647Moderate
Server Function endpoint disclosureCVE-2026-64643Moderate

セキュリティ・チームにとって必要なことは、Next.js を 15.5.21/16.2.11 へと直ちにアップグレードすることだ。その上で、rewrites/カスタムサーバ/Turbopack middleware/Cache Components に関するコンフィグを監査し、具体的な露出を判断すべきである。