Sysdig AI CNAPP Agent:ビジネス・リスクの特定と修復における推奨事項を提示

Sysdig AI CNAPP Agents Identify Threats and Surface Remediation Recommendations

2026/08/17 SecurityBoulevard — Sysdig は、Cloud Native Application Protection Platform (CNAPP) 向けに一連の人工知能 (AI) エージェントを導入した。これらのエージェントは、ランタイムで収集したデータを用いて、緊急の対応を必要とするビジネス・リスクを特定し、修復に関する推奨事項を提示するよう特別にトレーニングされている。Sysdig の最高情報セキュリティ責任者である Conor Sherman によると、AI を悪用する攻撃者がマシン・スピードでサイバー攻撃を実施するケースが増えるなか、Sysdig Secure AI を活用するサイバーセキュリティ・チームも迅速に対応できるようになる。


Sysdig Secure AI は、クラウド防御の各領域に合わせて調整された AI スキルを使用し、クラウド・コンピューティング環境内で正常なもの/重要なものを特定するとともに、どの資産が最も重要かを学習する。Conor Sherman は、サイバーセキュリティ・チームにクラウド・ループ・フレームワークを提供することが全体的な目標であると述べており、このフレームワークでは、自然言語ツール/AI ツールからヘッドレスの Sysdig サービスを呼び出せる一連の API を介して AI を活用し、増大し続ける攻撃を阻止できるようになる。

現時点において、Cloud Native Computing Foundation (CNCF) の下で、オープンソースの脅威検知エンジン Falco を基盤とした Sysdig CNAPP の開発が進められており、Falco を介して収集される膨大なテレメトリ・データを分析するための AI エージェントが統合される。

Sysdig は、このアプローチにより、サイバーセキュリティ・チームが人間の専門家だけで実施する場合と比べて、10 倍以上の調査量を 88% 低いコストで処理できるとしている。たとえば、3 人の熟練アナリストがそれぞれ 45 分を費やし、約 $135 のコストがかかる脆弱性調査でも、Sysdig Secure AI を使用すれば、1 人のアナリストが 15 分未満で実施でき、コストは $16 に抑えられ、その中にはトークン・コストの約 $3.75 が含まれる。

Conor Sherman によると、サイバー犯罪者は AI により実現される新たな手法を用いた攻撃をまだ開始しておらず、大半の攻撃者は AI を悪用して既存の戦術や手法を拡張し、マシン・スピードで攻撃を実行しているという。

こうした状況について、Sysdig の研究者は以前、1 件の脆弱性を起点として組織の内部データベースに1時間未満で到達した事例を観測している。さらに、AI エージェントがエンドツーエンドで関与したランサムウェア攻撃として、初めて文書化された事例である JADEPUFFER も明らかにしている。

Conor Sherman によると、残念なことに、あまりにも多くの組織が AI を利用した新しい攻撃が実行されているかどうかの確認に注力している。本来であれば、クラウド・コンピューティング環境を狙う攻撃の大半を阻止できることが実証されている、最善策を AI で自動化することに目を向けるべきである。

同氏は、サイバーセキュリティ・チームが直面する課題は、複雑なクラウド・コンピューティング環境を保護する上で、現時点で必要とされる専門知識の量を減らしながら、それらの攻撃を効率よく阻止する方法を見いだすことにあると付け加えている。

限られたサイバーセキュリティ・リソースを割り当てる際には、多様な優先事項が競合することが多いが、AI を使用して構築されるアプリケーションが増えるにつれて、クラウド上で防御すべき攻撃対象領域の全体的な規模は拡大し続ける。その結果、AI の支援なしにサイバーセキュリティ・チームだけで保護できる範囲は、相対的に狭められていく。