中国の顔認証をめぐる訴訟は決着するのか?

China’s first facial-recognition lawsuit comes to an end with new ruling and new questions about the fate of individuals’ data

2021/04/12 SCMP — 中国の杭州裁判所は、顔認証の使用をめぐる中国で初めての訴訟において、原告側の主張を認め、被告側は追加のデータと削除すべきとする、最終判決を下した。2019年末のこと、杭州サファリパークは入場システムを指紋認証から顔認証に変更し、新しいシステムを使わなければ入場を拒否すると顧客に伝えた。

浙江理工大学の法学部准教授である Guo Bing は、自分の ID が盗まれる可能性があると懸念し返金を求めた。しかし、動物園側が拒否したため、Bing は契約違反だと訴えていた。同氏は、この訴訟の目的について、「賠償金を得ることではなく、顔認識の悪用と戦うことだ」と、Southern Metropolis Daily に語っている。

この記事は、上海交通大学データ法研究センターの Executive Director である、He Yuan のコメントも紹介してます。この判決について同氏は、市民が自分のデータの削除を要求できるという、初めて判断が示されたという点で非常に意味があると述べています。ただし、顔認証でしか動物園に入場できないことが、合法であるかどうかについて、裁判所は言及しなかったとも述べています。つまり、この訴訟は、データ使用ではなく契約違反をめぐるものだったと解釈しているようです。また、中国では、個人情報保護に関する適切な法的枠組みがまだ確立されていないとし、生体情報の保護と経済発展のニーズとのバランスを、裁判所は検討する必要があるとも述べています。

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