インドの Modi 政権とソーシャル・メディアの関係が冷え始めてきた

India’s Modi once relied on Facebook and Twitter. Now, is he ‘going the China way’?

2021/06/03 SCMP — インドの Narendra Mod 首相は、Twitter と Facebook をあわせて 1億1,400万人のファンを獲得しており、世界で最も支持されている政治家の一人となっている。そして、これらのプラットフォームを利用して、政策の最新情報から外国のリーダーとの自撮り写真まで、あらゆる情報を発信している。

しかし、Modi 首相のファンが増えるにつれ、ソーシャル・メディア上には偽りの情報や罵詈雑言が氾濫するようになった。このような情報は、ヒンドゥー教国粋主義の与党である Bharatiya Janata Party (BJP) の支持者やメンバーが、自身への批判者に対して発信することが多いとされる。特に少数民族や女性に対する憎悪の嵐は、Twitter や Facebook と政府との密接な結びつきを非難するものとなり、フェイク・ニュースの流れを止められなくなっている。

Modi 首相が熱狂的な支持者を集めるきっかけとなった、これらのソーシャル・メディアである。しかし、コロナウイルスのパンデミックへの対応や、その他の政策に対する不満が噴出する中、政府はデジタル・メディアの管理を強化しようし、ソーシャル・メディアとのの間に溝ができつつある。

Free Software Movement のリサーチャーである Srinivas Kodali は、「インド政府は、情報革命とソーシャル・メディアの波に乗るパワーを失いつつある。そして、Twitter や Facebook が、自らにとって不利に機能することを心配している」と述べています。SNS プロバイダーにとって、インドの人口は大きな魅力であり、Modi 政権にとっても、SNS の活用は大きな魅力のはずです。実際に、Facebook の Mark Zuckerberg は何度もインドへ足を運び、その政権との関係を強固なものにしてきました。ヘイトやフェイクへの対応は、ここでも最重要課題のようですね。