Google Play Protect による保護:悪意のアプリに対するスキャンと排除

Google Play Protect Bolsters Security Against Malicious Apps

2023/10/18 InfoSecurity — Google Play Protect の大幅なアップデートにより、Android 端末のセキュリティが強化される。Google によると、今回のアップデートは、モバイル端末を狙ったサイバー脅威の増加に対応するものだという。この Google Play Protect は、約 1250億個のアプリを毎日スキャンし、マルウェアや不要なソフトウェアを検出するために、すでに存在しているセキュリティ機能である。今日のブログ投稿で発表された新たな機能の強化は、コード・レベルのリアルタイム・スキャンを導入するものであり、進化する不正アプリへの対抗を目的とした事前の対策である。


Google の Group Product Manager である Steve Kafka と、Senior Engineering Manager である Roman Kirillov は、「サイバー犯罪者たちは、ソーシャル・エンジニアリングでユーザーを騙して、機密情報の公開や、悪意のアプリのダウンロードなどの、危険な行為へと誘導している」と述べている。

これらの脅威に対処する、この新たなリアルタイム・スキャン機能は、インストール・プロセス中にアプリのコードを包括的に分析するという。また、そのコード・レベルの徹底的な評価のために、重要なデータを送信するという。

Steve Kafka と Roman Kirillov は、「リアルタイム分析が完了すると、ユーザーはアプリのインストールの安全性について、あるいは、スキャンによるアプリの潜在的に有害性について、その判断の結果を知ることができる」と説明している。

また、この機能は、人工知能などの高度な技術を使用して検出を回避する、ポリモーフィック・アプリに対して特に効果的だという。

Google のブログには、「Google のセキュリティ保護と機械学習アルゴリズムは、Google に提出された各アプリからの学習に加えて、何千ものシグナルの確認と、アプリ動作の比較により達成される。Google Play Protect は、特定されたアプリごとに常に改善されており、Android エコシステム全体の保護を強化できる」と記されている。

今回のアップデートは、最初にインド市場に提供される。その後に、いくつかの国々に展開され、今後の数ヶ月間で全世界に拡大する見込みだという。