Sonatype Nexus Repository 2 の脆弱性 CVE-2024-5082/5083 が FIX:RCE/XSS に至る恐れ

Sonatype Nexus Repository 2 Hit By RCE (CVE-2024-5082) and XSS (CVE-2024-5083) Flaws

2024/11/17 SecurityOnline — Sonatype が発行したセキュリティ勧告は、ソフトウェア・アーティファクトの保存/配布用リポジトリ・マネージャー Nexus Repository Manager 2.x 存在する、2件の脆弱性に関するものだ。これらの脆弱性 CVE-2024-5082/CVE-2024-5083 の悪用に成功した攻撃者は、悪意のコードを実行し、システムを侵害する可能性を得る。したがって、Sonatype はユーザーに対して、早急な対応を求めている。

CVE-2024-5082 (CVSSv4 7.1):リモート・コード実行 (RCE) 脆弱性
Sonatype は、「この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、ダウンロード時に実行されるペイロードを仕込んだ、特別に細工された Maven アーティファクトを公開できる」と述べている。つまり、侵害された Nexus Repository 2 サーバから、悪意のアーティファクトをダウンロードするだけで、システム全体が乗っ取られる可能性があることを意味する。

CVE-2024-5083 (CVSSv4 5.1):格納型 XSS (Cross-Site Scripting) 脆弱性
この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、maven アーティファクトへの悪意のスクリプトの注入を可能にする。Sonatype は、「ブラウザ・ウィンドウ上で管理者が、悪意のアーティファクト・コンテンツを表示した場合に、管理者権限のアカウントに許可されている、不要なアクションが実行される可能性がある」と警告している。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、機密情報窃取や不正アクションなどの可能性を得る。

すでに Sonatype は、Nexus Repository 2 バージョン 2.15.2 をリリースし、これらの脆弱性に対処している。そして、ユーザーに対しては、直ちにアップグレードするよう促している。Sonatype は、Nexus Repository Manager 2.x について、延長メンテナンス中であるとし、長期的なセキュリティを確保するために、Sonatype Nexus Repository 3 への移行を推奨している。

すぐにアップグレードできないユーザーに対して、Sonatype が推奨する一時的な緩和策は、カスタム WAF ルールの展開や、公開を制限するためのリバース・プロキシの使用などである。