Beelzebub は OSS のハニーポット:LLM モジュールで高インタラクションを実現

Beelzebub: Open-source honeypot framework

2025/02/10 HelpNetSecurity — Beelzebub は、サイバー脅威を検出/分析するための、安全な環境を設計する OSS のハニーポット・フレームワークだ。ローコード設計によるシームレスな導入を特徴とし、高インタラクション・ハニーポットの振舞を、AI を活用してエミュレートする。

Beelzebub の作成者である Mario Candela は、「私は研究活動において、WordPress/Joomla/SSH/MySQL などの多数のハニーポット・ファミリーを導入する必要があるため、Beelzebub を作成した。Beelzebub を使用すると、シンプルな YAML ファイルを通じてコンフィグとマネージメントが合理化され、迅速なセットアップが可能となり、スケーラビリティも達成される」と、Help Net Security に語っている。

主な機能

Beelzebub は、ハニーポット環境を強化するための、広範な機能を提供する。

  • Ollama のサポート
  • OpenAI のサポート
  • SSH ハニーポット
  • HTTP ハニーポット
  • TCP ハニーポット
  • Prometheus OpenMetrics 統合
  • Docker 統合
  • RabbitMQ 統合
  • Kubernetes

Mario Candela は、「従来からのハニーポットとは異なり、Beelzebub は LLM モジュールを搭載する高インタラクション・ハニーポットとして動作するため、人間による監視が不要になる。そのための LLM は、きわめて安全なサンドボックスとして機能する。このオートメーションとセキュリティの組み合わせにより、Beelzebub は従来のソリューションとは一線を画している」と説明している。

今後の計画とダウンロード

Mario Candela は、「今後の計画に含まれるものとしては、アラート管理/リアルタイム監視に加えて、ワンクリックによる継続的デプロイメントなどの機能を統合する、このツールの SaaS バージョンのリリースがある。このクラウド・ベースのイテレーションにより、大規模なハニーポットのオーケストレーションが簡素化され、セキュリティ・チームのアクセシビリティが向上する」と結論付けている。

Beelzebub は、GitHub から無料で入手できる。

このブログでは初登場の Beelzebub ですが、GitHub では、「柔軟なカスタマイズと高度な AI 機能を備えた、次世代のハニーポット・フレームワーク」と紹介されています。LLM モジュールを搭載しており、人間による監視が不要なツールとのことです。今後に期待したいですね。よろしければ、カテゴリ SecToolsも、ご参照下さい。