Integrate Gemini CLI into Your Kali Terminal to Speed Up Pentesting Tasks
2025/10/06 gbhackers — Kali Linux が、バージョン 2025.3 のリリースを発表した。この新バージョンにより、ペンテスト担当者やセキュリティ専門家は、革新的な AI 搭載アシスタントである Gemini CLI (Command-Line Interface) を利用できるようになるという。このオープンソース・パッケージは、Google の Gemini AI をターミナルに統合し、一般的なペンテスト・ワークフローを自然言語で自動化するものだ。

Google の GitHub リポジトリには、「Gemini CLI の統合はペンテストの進化における大きな前進であり、アナリストは精度を損なうことなく、偵察/列挙/脆弱性チェックを効率的に実行できるようになる」と記されている。
Gemini CLI によるワークフローの自動化
これまでのセキュリティ運用では、それぞれの評価フェーズにおいて、複数のツールを連携させる必要があった。
多くのケースにおいて、攻撃的な偵察は手動スクリプト作成から始まり、それにより、個別のポートスキャン/サービス識別/脆弱性チェックが始まっていく。
Gemini CLI は、このような反復的タスクを自動化し、発見内容に応じて戦略を動的に適応させ、プロセス全体を変革していくという。
セキュリティ・アナリストは、「ターゲットのスキャン/サービスの列挙/SQL インジェクションのテストといった、自然言語のプロンプトを入力するだけで、AI エージェントがそのシーケンスをオーケストレーションする」と述べている。
このアプローチにより、テスターは煩雑なコマンドシーケンスから解放され、より深い分析や戦略的意思決定に集中できるようになる。
Gemini CLI の最も強力な点は、OWASP Top 10 に示されている、一般的な脆弱性パターンに関する知識を内蔵していることだ。
対象の Web アプリのテストを指示すると、AI はコンテキストに応じた脆弱性の特定/修復のための推奨事項を提示する。
たとえば、公開されたログイン・フォームを検出した場合には、エージェントによりインジェクション脆弱性や、オブジェクトの安全ではない直接参照のテストを提案し、実際にそれを実行できる。
また、この AI は平易な英語で修復のヒントを提供するため、脆弱性への効果的な対応が可能になる。人間の専門知識と AI のガイダンスを組み合わせることで、Gemini CLI は脆弱性評価の速度と精度を向上させる。
インストールと運用モード
Kali Linux 2025.3 への Gemini CLI のインストールは容易である。パッケージ・サイズはわずか 12.04MB であり、以下のコマンドで追加できる。
sudo apt install gemini-cli
インストール後のユーザーは、提案された各アクションに対する確認を求める対話型モードと、すべての推奨事項を自動的に承認して迅速にスキャンを実行する YOLO モードのいずれかを、選択できるようになる。
自動化機能を備えながらも、Gemini CLI は人間のオペレーターによる制御を保持している。任意のステップにおいて、アナリストは確認/修正/中止の指示が可能であり、専門家の判断を補完する形で AI 支援が機能する。
展望
サイバー・セキュリティ環境が複雑化する中で、Gemini CLI のような AI 駆動型ツールは、明確な前進の方向性を示している。
これらの進化を積極的に取り入れ、Gemini CLI をワークフローに組み込む専門家は、より高い効率と精度で新たな脅威に対応する、最適な立場に立てるようになる。
Kali に Gemini CLI が導入されるのは興味深いですが、自動化と信頼境界の曖昧さに起因する脆弱性も多々あります。自然言語をコマンドに変換する過程で、入力検証やサニタイズが甘いと、危険なシェル実行や誤った攻撃シーケンスが発動しやすく、YOLO モードの自動承認により誤操作が増幅される可能性もあります。ただし、こうした懸念が Kali 上で払拭され、ペンテストの精度と効率が向上する未来は、とても魅力的なものです。よろしければ、Kali で検索と、Gemini で検索を、ご参照ください。
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