Tor Browser 15.0.1 Update Patches Several High-Risk Security Flaws
2025/11/12 gbhackers — Tor プロジェクトが公表したのは、Tor Web ブラウザ 15.0.1 のリリースであり、ユーザー・プライバシーを侵害する可能性のある複数の深刻なセキュリティ問題を修正している。インターネット上での安全を確保し、情報のプライバシーを守りたい、すべてのユーザーに推奨されるアップデートである。

Tor ブラウザ 15.0.1 は、Tor プロジェクトの公式ウェブサイトまたは配布ディレクトリから直接ダウンロードできる。このアップデートは、Windows/macOS/Linux/Android などのオペレーティング・システムを対象としている。
サイバー脅威は常に進化しており、それにブラウザも追随する必要があるため、今回のような定期的なアップデートは不可欠である。Tor ブラウザ 15.0.1 における最も重要な変更点は、影響の大きい複数のセキュリティ上の欠陥が修正されたことである。
これらのパッチには、Tor が Web エンジンとして使用している Firefox のアップデートも含まれている。
Tor チームは、最新の Extended Support Release (ESR) における重要なセキュリティ修正を組み込み、Firefox バージョン 145 などのセキュリティ変更をバックポートした。それにより Tor ユーザーは、最近のブラウザの脆弱性から素早く保護される。
その他の重要なセキュリティ変更には、NoScript エクステンションのバージョン 13.4 へのアップグレードが含まれる。この NoScript は、潜在的に危険な Web 上のスクリプトを、デフォルトでブロックする重要なアドオンである。NoScript を更新することで、Web ブラウザの悪用を試行する攻撃者の、より多くの手法を遮断できる。
プライバシー・モードでの検索に関連する、いくつかのバグも修正されている。
たとえば、DuckDuckGo の No AI バージョンが検索エンジンとして利用可能となっている。それによりユーザーは、人工知能による検索クエリの分析を回避できる。また、検索エンジンの順序がアルファベット順に表示されるようになり、ブラウザ内での検索選択が容易になった。
Tor ブラウザ 15.0.1 には、各オペレーティング・システム向けの機能強化も含まれる。Windows/macOS/Linux 向けのビルドでは、最新のセキュリティ・パッチが適用された Firefox 140.5.0 ESR がベースとして採用されている。
また、ズーム設定が 100% にリセットされるという厄介なバグが修正された。Linux ユーザーは、以前の読みにくかった Jigmo フォントが、Noto CJK フォントに戻ったことに気付くはずだ。
Android 版では、ブラウザのベース・エンジンである GeckoView が更新され、パフォーマンス向上とバグ減少が図られている。ブラウザ・エクステンションの重要な修正も含まれており、アップデート全体で信頼性が向上している。
こうした、ユーザーが視認できる変更に加えて、Tor 開発チームはビルド・システムと署名ツールを更新し、安全なソフトウェア・リリースを実現している。Go プログラミング言語も、互換性とセキュリティを向上させるために複数のプラットフォームで更新された。
Tor ブラウザを利用しているユーザーに推奨されるのは、可能な限り早急にバージョン 15.0.1 へとアップデートすることだ。最新バージョンを実行することが、新たな攻撃やセキュリティ上の欠陥から身を守る上で、最も簡単な方法である。
今回の Tor ブラウザの更新は、内部で使われている Firefox や NoScript の不具合により生じる、プライバシー保護への影響に対処するものです。古いエンジンやエクステンションに残る脆弱性の修正により、安心できるようになります。ご利用のユーザーさんは、アップデートをお急ぎください。よろしければ、Tor Onion で検索を、ご参照ください。
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