EC-Council Expands AI Certification Portfolio to Strengthen U.S. AI Workforce Readiness and Security
2026/03/06 BleepingComputer — AI によるリスクは、グローバルで $5.5 trillion 規模と推定され、米国では 70万人の再教育が必要とされている。その一方で、AI 導入と人材準備のギャップ解消を目的として、4つの新たな AI 資格と Certified CISO v4 が注目を集めている。Certified Ethical Hacker (CEH) の開発元であり、実践的なサイバー・セキュリティ教育の世界的リーダーである EC-Council が、Enterprise AI Credential Suite を発表した。それと同時に、4つの新しいロールベース AI 資格と、刷新されたエグゼクティブ向けプログラム Certified CISO v4 も公開した。

今回の同時発表は、EC-Council の25年の歴史における、最大規模のポートフォリオ拡張である。AI の拡大スピードに対して、それを運用/防御/統治できる人材の育成が追いついていないという、構造的な課題に対応するものである。
従来の Executive Order 14179/2025年7月の AI Action Plan における人材育成方針/Executive Orders 14277・ 14278 と、今回の発表内容は整合するものであり、いずれも、AI 教育の機会の拡大と職務関連スキルの強化を強調している。企業における AI が、実験段階から日常業務へと移行していく状況に対応する動きである。
経済的リスクと人材不足は顕著である。IDC の予測によると、管理されない AI リスクが、グローバルで $5.5 trillion に達する可能性があるという。その一方で Bain & Company は、米国の AI/Cyber セキュリティ・ギャップを埋めるためには、70万人規模の再教育が必要だとしている。
IMF と WEF も、AI による生産性向上を制約するものとして、技術へのアクセスよりも人材の準備に問題があると指摘している。
AI 導入の拡大と並行して、セキュリティ圧力も増加している。87% の組織が AI 主導攻撃を報告し、GenAI トラフィックは 890% も増加している。攻撃対象領域が拡大する一方で、AI 人材の 67% は米国内 15都市に集中し、AI 人材に占める女性割合は 28% に留まっている。
EC-Council Group President の Jay Bavisi は、「AI は実験の段階からインフラとしての段階へと移行している。人材に関しても、それに応じて進化する必要がある。このプログラムは、導入/防御/統治の実践能力を提供している。明確な責任体制の下で、組織における AIの拡張が可能になるようデザインされている」と述べている。
役割に合わせた認定資格
Enterprise AI Credential Suite は、実務上の AI 能力開発プロセスに沿って構成されている。Artificial Intelligence Essentials (AIE) は基礎レベル資格であり、実践的 AI リテラシーと役割を横断する活用形態を構築する。これは、EC-Council 独自の Adopt. Defend. Govern. (ADG) フレームワークに基づくものだ。
- Adopt:準備と保護策を整えた上で AI を計画的に導入する。
- Defend:プロンプト・インジェクション/データ汚染/モデル悪用/AI サプライチェーン侵害などの脅威から AI を防御する。
- Govern: 初期段階から、説明責任/監督/リスク管理を組み込む。
4つの新資格は、AI ライフサイクルの各役割に対応する。
- Artificial Intelligence Essentials (AIE):基礎的 AI リテラシーを構築する。
- Certified AI Program Manager (CAIPM):AI 戦略を実行へと変換し、ROI とエンタープライズ規模の知能化を推進する。
- Certified Offensive AI Security Professional (COASP):LLM 脆弱性評価/エクスプロイト・シミュレーション/AI インフラ強化の能力を育成する。
- Certified Responsible AI Governance & Ethics (CRAGE):NIST/ISO 準拠を取り込んだかたちで、Responsible AI/ガバナンス/倫理を扱う。
さらに Certified CISO v4 は、AI 主導リスク環境に対応するエグゼクティブ向け教育を刷新する。
Jay Bavisi は、「セキュリティ・リーダーたちは、自己学習/適応型システムに対する責任を負う。Certified CISO v4 は AI リスクを明確に管理し、ガバナンスを強化し、重大な判断を下すための能力を育成する」と述べている。
この EC-Council のポートフォリオは、DoD 8140 ベースライン認定との連携を含むことで、政府/防衛の分野での実績に基づくものとなっている。詳細は、EC-Council AI Courses ライブラリで確認できる。
EC-Council について
EC-Council は、Certified Ethical Hacker (CEH) プログラムの開発元であり、サイバー・セキュリティ教育のリーダーである。2001年に設立されて以来、サイバー脅威から組織を守る専門家の育成を使命としてきた。
200以上の資格/学位のプログラムを提供し、フォレンジック/セキュリティ分析/脅威インテリジェンス/情報セキュリティなどを網羅している。
ISO/IEC 17024 認定機関であり、35万人以上の専門家を認定している。米国の国防総省/陸軍/海軍/空軍/Fortune 100 企業を含む、多数の組織に信頼されている。
AI 技術の普及に伴い、世界的な経済リスクが $5.5 trillion に達すると予測される中、AI 時代に不可欠な導入/防御/統治を体系化する、新たな認定資格群が EC-Council から発表されました。この Enterprise AI Credential Suite は、単なるツールの操作習得に留まらず、AI 特有の脆弱性であるプロンプト・インジェクションへの対策や、国際規格に基づく倫理的な統治能力の育成を目的としています。具体的には、全職種向けの基礎リテラシーから、戦略推進を担うマネージャー、攻撃者視点でAIインフラを強化するセキュリティ専門家、そして、法規制や倫理を監督するガバナンス担当者まで、役割に応じた 4 つの専門資格が用意されています。
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