Amazon と Anthropic が締結した契約:Claude のための 5GW コンピューティング容量と AWS への統合

Amazon, Anthropic Expand Alliance With 5GW Compute Push to Power Claude

2026/04/22 gbhackers — Amazon と Anthropic が発表したのは、戦略的な提携の大幅な拡張である。そこで締結された契約の内容は、Claude AI モデルの学習および展開のために、最大 5 ギガワット (GW) のコンピューティング容量を新たに確保するというものだ。この積極的な取り組みは、急速に進化する GenAI テクノロジーを安全かつ効率的に支えるために必要とされる、インフラの規模の大きさを示している。需要の急増に対応するために、Anthropic は今後の 10 年間で、AWS テクノロジーに対して $100 billion 以上を投資する方針であるという。


この大規模なインフラ拡張は、顧客に対して低コストで高パフォーマンスを実現するものであり、また、Amazon のカスタム・シリコンに大きく依存するものでもある。

以前から両社は、世界最大級のコンピューティング・クラスタの一つである Project Rainier で協業しており、現在は 100 万個以上の Trainium2 チップを使用している。

今回の拡張において展開される、主要なハードウェアは以下の通りである:

  • Trainium2 チップのキャパシティを、2026年 Q2 に提供開始
  • Trainium3 の拡張キャパシティを、2026年内に提供予定
  • 今後の 10 年間で、Trainium4 および Graviton チップを統合予定
  • 2026年末までに、約 1 GW の新規キャパシティが稼働予定

このハードウェア展開により、急激なユーザー増加により Anthropic が直面している、信頼性とパフォーマンスの問題への対応が推進される。さまざまなワークロードを、多様なカスタム・チップへ分散することで、すべてのユーザー層に対してピーク時間帯のサービス安定性を向上させる。

Claude プラットフォーム統合

今回の提携の拡張により、Claude プラットフォームは AWS エコシステムへ直接統合される。ユーザー組織は、追加の認証情報や別個のベンダー契約を必要とせずに、Claude へ直接アクセス可能となる。このネイティブ統合により、エンタープライズ・ユーザーに対して、シームレスなアカウント管理/統合課金/強力な管理制御を提供すると、Anthropic は説明している。

Security/IT チームが注目すべきは、既存のコンプライアンスおよびデータ・ガバナンス・フレームワークを厳格に遵守しながら、先進的 AI モデルの展開が可能になる点である。

Claude は、 AWS/Google Cloud/Microsoft Azure の 3 大クラウドにおいて、ネイティブ提供される唯一の主要 AI モデルである。その上で Amazon は、ハードウェア投資に加えて、Anthropic に対して大規模な資金投入を実施するという。

Amazon は直近で $5 billion を投資し、将来的には $20 billion を追加投資するともされる。これら資金は、すでに実施されている $8 billion の投資に上積みされるものだ。

Anthropic の急激な財務成長は、今回のハードウェア提携の必要性を裏付けるものである。同社は 2026年の年初において、年間で $30 billion の収益を上げたと報告しており、前年同期の $9 billion から大幅に増加させている。

すべてのサービス・レベルにおいて利用が急増しており、現時点で 100,000 を超えるエンタープライズ顧客が Amazon Bedrock 上で Claude を利用している。

大規模なコンピューティング・リソースと資金基盤を確保することで、Anthropic は AI 研究の最前線における Claude の地位を維持しようとしている。また、アジアおよびヨーロッパにおける推論インフラも拡張させ、急速に拡大するグローバル市場の活性化も支援していくという。