Microsoft 365 Copilot の脆弱性 CVE-2026-26129/26164/33111 が FIX:情報漏洩の恐れ

Critical Microsoft 365 Copilot Vulnerabilities Expose sensitive Information

2026/05/09 CyberSecurityNews — Microsoft が公開したのは、365 Copilot/Edge Copilot Chat に影響を及ぼす、3 件の深刻な情報漏洩の脆弱性に関する情報である。これらの脆弱性は、2026年5月7日に公開され、すでに修正されているため、エンドユーザーや管理者による対応は不要である。Microsoft Security Response Center は、クラウドサービスにおける透明性向上の継続的な取り組みの一環として、脆弱性 CVE-2026-26129/CVE-2026-26164/CVE-2026-33111 に対するアドバイザリを公開している。

3 件の脆弱性は、情報漏洩のカテゴリに分類され、深刻度は Critical と評価されている。Microsoft は、”Toward Greater Transparency: Unveiling Cloud Service CVEs” プログラムに基づくクラウド CVE 透明性イニシアティブに従い、すでにサービス側で脆弱性を完全に緩和している。

Microsoft 365 Copilot の脆弱性
  • 脆弱性 CVE-2026-26129 は、Microsoft 365 Copilot の Business Chat に影響を及ぼす。この脆弱性は、下流コンポーネントに渡される出力での特殊要素の不適切な無害化に起因し、未認証のリモート攻撃者に対して、ネットワーク経由での機密情報の漏洩を許す可能性がある。

この Critical な脆弱性に対して、完全な CVSS 指標は公開されていないが、Copilot のエンタープライズ・データアクセス・モデルに内在する、高い機密性リスクを反映した評価である。

  • 脆弱性 CVE-2026-26164 も M365 Copilot に影響を及ぼすものであり、下流コンポーネントに渡される出力での、特殊要素の不適切な無害化とインジェクション (CWE-74) に分類される。

攻撃ベクターはネットワークであり、権限やユーザー操作は不要とされ、機密性に大きな影響を及ぼす。悪用可能性については “Exploitation Less Likely” と評価され、エクスプロイト・コード成熟度は未実証である。

  • 脆弱性 CVE-2026-33111 は、Microsoft Edge に組み込まれた Copilot Chat に影響を及ぼし、コマンドで使用される特殊要素の不適切な無害化とコマンド・インジェクション (CWE-77) に分類される。

この脆弱性は、上記の CVE-2026-26164 と同じ CVSS スコア 7.5/6.5 (時間的評価) を共有し、ネットワーク経由/権限不要/ユーザー操作不要/機密性への影響という同一の攻撃プロファイルを持つ。エンタープライズ環境で、Edge が広く展開されている点を考慮すると、特に懸念される。

これら 3 件の脆弱性は、AI ベースの生産性ツールに特有の、攻撃面の拡大を示している。

M365 Copilot は、メール/ドキュメント/Teams 会話など大量の組織データを、集約して処理するため、特殊要素や注入されたコマンドの処理不備により、信頼境界を越えた機密情報漏洩が発生する可能性がある。

企業データソースに対して、Copilot が広範なアクセス権を持つ環境では、知的財産/機密通信/制限付き内部記録の露出につながる可能性がある。

Microsoft は CVE-2026-26129/CVE-2026-26164 の発見者として Microsoft の Estevam Arantes を挙げ、CVE-2026-26164 については独立研究者 0xSombra のクレジットを付与している。

CVE-2026-33111 については、謝辞は掲載されていない。これら 3 件の脆弱性が、公開前に開示されたり実際に悪用された事実はないことを、Microsoft は確認している。

これらは、クラウド側の脆弱性である。すでに Microsoft は、サービスレイヤで対策を適用済みであり、企業はパッチ適用やコンフィグ変更を行う必要はない。

セキュリティ・チームは、今後の類似リスクを低減するために、Copilot のデータアクセス権限を見直し、最小権限原則を適用する必要がある。