Oracle EBS の脆弱性 CVE-2026-46817 の悪用を観測:インターネット上に 900 超のインスタンス

Over 900 Oracle E-Business instances exposed to ongoing attacks

2026/07/01 BleepingComputer — Oracle E-Business Suite (EBS) の重大なセキュリティ上の欠陥を悪用する攻撃が続いているが、そのインスタンス 900件以上がインターネット上に公開されていることが判明した。この脆弱性 CVE-2026-46817 は、EBS の Oracle Payments 製品に含まれる File Transmission コンポーネントに存在する。HTTP 経由のネットワーク・アクセスを有する脅威アクターは、この脆弱性を権限を必要とすることなく悪用し、複雑性の低い攻撃を通じて脆弱なシステムを乗っ取ることができる。

すでに Oracle は、2026年5月の Critical Security Patch Update でセキュリティ・アップデートを提供し、システムへの速やかなパッチ適用をユーザーに促している。

この欠陥に対する攻撃での悪用について、Oracle は何も公表していない。しかし、6月29日 (月) に脅威インテリジェンス企業 Defused は、この脆弱性が現在進行形の攻撃で、脅威アクターに積極的に悪用されていると警告した。

Defused は、「Oracle E-Business の脆弱性 CVE-2026-46817 (CVSS 9.8) が悪用されている。週末に、当社の Oracle E-Business ハニーポットで、この脆弱性を悪用するアクターを確認した。この脆弱性は、過去において悪用の試行は観測されておらず、公開された PoC コードも存在しない。放置すると、未認証 HTTP による乗っ取りに至る恐れがある」と指摘している。

7月1日の早朝に、インターネット・セキュリティ監視組織 Shadowserver も、オンラインに公開された約 950 件の Oracle EBS インスタンスを追跡していると報じた。ただし、これらのシステムのうち、CVE-2026-46817 攻撃に対して保護されているシステムが、どの程度存在するかについての情報はない。

Oracle EBS instances exposed online
Oracle EBS instances exposed online (Shadowserver)

2026年6月に、米国の Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) が、2年前にパッチが適用された高深刻度の Oracle WebLogic Server の欠陥である CVE-2024-21182 を、実環境で積極的に悪用されているものとして指定した。

その数週間後に Oracle は、ShinyHunters の恐喝グループにより悪用された、深刻な PeopleSoft Suite のゼロデイである CVE-2026-35273 を緩和した。このグループは、5月27日から6月9日にかけて未認証のリモート・コード実行を達成し、Nottingham University および National Association of Insurance Commissioners (NAIC) を含む、世界中の多数の組織からデータを窃取した。

直近では Nissan も、Oracle PeopleSoft インスタンスに対する侵害を受け、現職および元従業員に影響するデータ侵害について警告した。

2025年8月上旬以降において恐喝グループ Clop が、別の Oracle EBS のセキュリティ上の欠陥である CVE-2025-61882 をゼロデイ攻撃で悪用し、米国の大学を標的としていた。標的に含まれたのは、Harvard University/University of Pennsylvania/Dartmouth College/University of Phoenix などである。また、Logitech/GlobalLogic/Washington Post なども標的とされた。

2021年11月以降において CISA は、Oracle 製品群に存在する 44 件の脆弱性を、積極的に悪用されている欠陥カタログ KEV に追加している。なお、そのうちの 13 件は、ランサムウェア・グループにより悪用されている。