U.S. Lifts Export Controls on Claude Fable 5 and Mythos 5
2026/07/01 CyberSecurityNews — 米国商務省は、Anthropic の AI モデルである Claude Fable 5 および Mythos 5 に対する輸出管理上の制限を正式に撤回した。これにより、同社の最先端システムへのアクセスを妨げていた、18日間にわたる全面的なアクセス停止措置は、段階的な緩和を経て正式に幕を閉じた。2026年6月30日付の書簡において、「Mythos または Fable モデルの輸出/再輸出/国内移転 (みなし輸出またはみなし再輸出を含む) において、もはやライセンスは必要なくなった」と、商務長官 Howard Lutnick から Anthropic の Chief Compute Officer である Tom Brown に対して通知が行われた。

Amazon の幹部および NSA の査読担当者が提起した、潜在的なジェイルブレイク脆弱性に関する国家安全保障および転用リスクの懸念を理由に、6月12日に商務省の Bureau of Industry and Security (BIS) は、 すべての外国籍者への Fable 5 および Mythos 5 のアクセスを停止するよう、Anthropic に対して命じていた。
この指令により Anthropic は、コンプライアンスを確保するため、すべての顧客による両モデルへのアクセスを、突然無効化せざるを得なかった。その一方で、この禁止措置が、正当な防御的セキュリティ研究を妨げているとして、100人を超えるサイバーセキュリティ研究者たちが公開の場で異議を唱えた。
6月26日に BIS が適切な保護措置が整備されていると判断した後に、商務長官 Howard Lutnick が許可したのは、政府承認の一部組織および信頼できるパートナーに限定した Mythos 5 へのアクセスの復旧である。
6月30日付の書簡が制限解除の根拠として挙げているのは、 Anthropic からの協力に関する約束である。そこに含まれるものには、セキュリティ・リスクの積極的な検出と報告/現行および将来のモデルのリリース手順に関する政府への協力/Fable または Mythos に関与する悪意の活動の開示などがある。
BIS は、両モデルに関する転用リスクの評価を更新し、これまでの制限を完全に撤回することを正当化した。ただし商務省は、これらの義務を Anthropic が満たさない場合や、状況が変化した場合において、ライセンス要件を再び課す権利を明示的に留保している。
Anthropic は X を通じて、Fable 5 に対する顧客アクセスの復旧を、7月1日水曜日に開始すると確認した。なお、Mythos 5 に関しては、その前週にすでに部分的に復旧していた。
この機会を利用するかたちで Anthropic は、100万トークンのコンテキスト・ウィンドウおよびより手頃な価格帯を備える Claude Sonnet 5 も発表した。この新たなモデルは、以前の Sonnet モデルで Anthropic が導入した、コンテキスト・ウィンドウ拡張アーキテクチャを基盤としている。
訳者後書:海外への提供が制限されていた最先端の Claude Fable 5 とMythos 5 について、米政府による輸出管理の規制が全面解除され、通常の利用環境が回復しました。この問題の背景には、高度な自動化機能を持つシステムがサイバー攻撃に悪用されるリスクや、安全対策をすり抜けられる欠陥への懸念から、当局が突如アクセスの停止を命じたという事情があります。もし、このような制限が長期化すると、正当な防御のための安全検証や研究活動が滞り、最新技術を用いた防衛体制の構築が遅れる影響がありました。対応策として、開発元が国と密に連携して危険性の監視や報告を行う約束を交わしたことで、安全な運用が再開される運びとなりました。よろしければ、Mythos + Government での検索結果も、ご参照ください。


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