Public PoC released for Critical ServiceNow Sandbox RCE Vulnerability
2026/07/20 CyberSecurityNews — ServiceNow が公表したのは、同社の AI プラットフォームに存在する深刻な脆弱性 CVE-2026-6875 を修正する、セキュリティ更新プログラムのリリースである。このサンドボックス・エスケープの脆弱性を悪用する未認証の攻撃者は、脆弱な ServiceNow インスタンス内でコードを実行する可能性がある。すでに研究者が、認証前のリモート・コード実行を実証する PoC を公開している。

Searchlight Cyber – Assetnote の研究者が、”Smashing the ServiceNow Sandbox: Pre-Authentication RCE” と題した技術レポートで、この脆弱性を公表した。研究者によると、この脆弱性の悪用により、ServiceNow インスタンスが完全に乗っ取られる可能性がある。その結果として、テーブルに保存されたデータへのアクセス/管理者アカウントの作成/接続された MID Server プロキシシステム上でのコマンド実行などが可能になるという。
2026年7月13日に ServiceNow はアドバイザリ KB3137947 を公開し、脆弱性 CVE-2026-6875 が ServiceNow AI Platform に影響を与えることを確認している。それに加えて、ホスト型インスタンスに保護対策をデプロイし、セルフホスト型の顧客およびパートナー向けに更新プログラムをリリースしたと述べた。その一方で、実環境での悪用インシデントは確認していないとしている。
ServiceNow Sandbox RCE の PoC
公開された PoC は、ServiceNow アプリケーションでテーブル・データの取得/処理に広く使用されている、同プラットフォームの GlideRecord クエリ API に焦点を当てるものだ。Searchlight Cyber の研究者は、一部の認証前アプリケーション・パスにおいて、ユーザー制御入力が GlideRecord クエリ関数へ渡されていることを発見している。特定の JavaScript クエリ値を使用すると、クエリが実行される前に、指定された JavaScript が評価される可能性があることを明らかにした。
ServiceNow は、このような信頼できないフィルタ式に対して、すでに制限付きのスクリプト・サンドボックスを採用していた。このサンドボックスは、eval の直接使用/動的な関数作成/任意の関数宣言/機密性の高い Java クラスへのアクセスなどの、危険な機能をブロックする。
しかし Searchlight Cyber は、プラットフォームの Script Include メカニズムを通じて、これらの制限を迂回する方法を発見した。Searchlight Cyber の研究者によると、より制限の緩い実行コンテキストで、gs.include() 関数がスクリプト・ライブラリを読み込んでいた。
攻撃者は、インクルードされたスクリプトで使用される、グローバル JavaScript オブジェクトやプロパティを操作することで、より厳格なサンドボックス外で攻撃者が制御するコードをコンパイル/実行させることが可能となる。
この手法は、JavaScript オブジェクト・プロパティや Function constructor の挙動変更を悪用し、制限されたスクリプト実行環境から、より高い権限を持つ ServiceNow スクリプト実行環境へと移行するものである。サンドボックス外へ移行した攻撃者は、はるかに少ない制限の下で ServiceNow の内部 API とインタラクトできるようになる。
研究者によると、これによりデータベースへのアクセス/管理操作/設定済み MID Server とのやり取りが可能になる。MID Server は ServiceNow クラウド・インスタンスと内部システムを接続するため、企業ネットワーク内に一般的に導入されている。そのため、MID Server が侵害された場合には、潜在的な影響範囲が拡大する。
Searchlight Cyber は 2026年4月1日に、この問題を ServiceNow へ報告した。ServiceNow は、重要な JavaScript 関数への変更を防止することで、24 時間以内にクラウド側で即時の緩和措置を導入したと報じられていた。さらに、その後に ServiceNow は、根本的なサンドボックスの脆弱性に対処する、より広範な修正プログラムを公開するとともに、サンドボックス化されたコードの攻撃対象領域を縮小するよう設計された、Guarded Script 保護機能も導入している。
このモデルでは、単純な式や基本的な関数呼び出しは機能し続ける一方で、変数/条件分岐/ループ/代入/複数のステートメントを使用する複雑なサーバ・サイドスクリプトは、Script Includes 内へ移動する必要がある。
この脆弱性 CVE-2026-6875 は、Brazil EA/Brazil GA/Australia Patch 2/Zurich Patch 7b/Zurich Patch 9/Yokohama Patch 12 Hot Fix 1b/Yokohama Patch 13 で修正されている。ServiceNow のユーザーにとって必要なことは、自身のインスタンスがパッチ適用済みリリースで稼働していることを早急に確認し、アップグレード後に Incompatible Guarded Scripts リストを確認することである。
今回の問題は、ServiceNow のスクリプト実行環境における、サンドボックス・エスケープに起因しています。脆弱性 CVE-2026-6875 は、入力値の検証不足と読み込み処理の権限管理における隙が重なったことで発生しました。認証前であっても、ユーザーからの入力が特定 API に渡される仕様に加え、ライブラリ読み込み関数が制限の緩い環境で動作していたことで、制限を回避して上位の権限でコードが実行できる状態になっていました。よろしければ、ServiceNow での検索結果も、ご参照ください。

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