Anthropic Introduces 3-Tier Cyber Verification Program for AI Access
2026/10/07 SecurityWeek — 10月6日 (火) に Anthropic は、Cyber Verification Program (CVP) の刷新を発表した。CVP/Project Glasswing を単一のプログラムへ統合し、同社の最も高性能な AI モデルに対して 3 段階のアクセスレベルが提供されるという。Anthropic が一般提供している Claude Opus 5.5/Sonnet 5.5/Fable 5.1 などのモデルには、サイバーセキュリティ関連作業の大半を制限する安全対策が組み込まれている。同社によると、防御側による脆弱性の発見/修正に役立つ機能が、攻撃者による脆弱性の悪用にも利用される可能性があるためだという。

これまで CVP/Glasswing は別々のプログラムとして運営されていた。Glasswing は、重要なソフトウェアを保護する組織に Claude Mythos へのアクセスを提供する一方、従来の CVP では、承認されたチームに対して Opus/Sonnet モデルの安全対策を緩和していた。
新たな枠組みでは、3 つのアクセスレベルにおいて、Opus 5.5/Sonnet 5.5/Mythos 5.1/将来のモデルを利用できる。具体的に言うと、それぞれに対して独自の検証要件/セキュリティ制御が設定される。
- Defense Access では、SOC/インシデント対応/マルウェアのリバースエンジニアリング/脆弱性の分析/検証を行うことができる。申請対象には、自社システムを防御するセキュリティチーム/重要インフラ事業者/小規模なセキュリティ企業/オープンソースのメンテナ/脆弱性を報告してきた実績を持つ個人研究者が含まれる。Anthropic は、こうした申請に対して、数日以内で回答することを目指している。
- Red Team Access では、認可された侵入テスト/レッドチーム活動が追加されるが、対象は組織がテストを許可されているシステムに限定される。ランサムウェアの展開など、物理的な被害/大規模な混乱を引き起こす可能性がある行為については、引き続きリアルタイムでブロックされる。
Anthropic は、「現時点で、このアクセスレベルは組織のみを対象としており、個人研究者は対象外である」と説明している。審査には数週間かかる見込みで、要件を満たす申請者は、その間において Defense Access を利用できる。
- Specialized Access は、サイバーセキュリティ関連の制限が最も少ない。対象となるのは、電力網/航空システム/通信ネットワーク/銀行間送金インフラなどの、安全性が極めて重要なシステムをテストするための、権限を持つ少数の組織である。現時点で Anthropic は、米国政府と協力して申請者を審査しており、既存の Glasswing メンバーは、このアクセスレベルへ移行する。
Glasswing のパートナーは 2026年4月から 7月にかけて、少なくとも 12万9,000件の検証済み脆弱性を発見し、そのうちの 3万3,000件以上が高深刻度の脆弱性と評価されている。また、Anthropic 自身によるオープンソースのスキャンでも、4月から 10月にかけて 5,500件の脆弱性が発見された。
Anthropic によると、これらの数値は Glasswing 参加者の一部から得られたものに過ぎないため、実際の影響は少なくとも 5倍に達する可能性があるという。
新しいプログラムに参加する組織は、Anthropic が不正利用を監視できるよう、データ保持を受け入れる必要がある。今年の後半には、Enterprise Frontier Safeguards により、対象となる顧客自身が管理するクラウド・インフラへデータを保存できるようになる。それまでの間、Fable 5.1/Mythos 5.1 でデータを保持しないアクセス方式を利用する組織は、CVP でもデータを保持しない方式を利用できる。
CVP は Claude Platform/Google Cloud の Vertex AI/Microsoft Foundry で利用できる。Amazon Bedrock では、Enterprise Frontier Safeguards の対象となる顧客のみが利用できる。既存の CVP メンバーについては、従来モデルに対する現在の設定が維持され、新しいモデルへのアクセスについては自動的に審査される。
Anthropic がサイバーセキュリティ支援プログラム CVP を刷新し、AI モデルに対して段階的アクセス制御を導入する取り組みについて解説する記事です。防衛用途と攻撃目的の双方に悪用され得る技術的特性に伴い、機能の不正利用/不正な侵入テスト/大規模障害の発生といった問題が生じる危険性があります。対象となる製品は Claude Opus 5.5 (Claude 5.5 Opus)/Sonnet 5.5 (Claude 5.5 Sonnet)/Fable 5.1/Mythos 5.1 です。対応策として審査を通じた適切な利用権限の取得/データ保持方針を含む安全管理の遵守が求められます。
You must be logged in to post a comment.