Chromebook ユーザーに朗報:来年からセキュリティ・サポートが 10年に延長される

Google extends security update support for Chromebooks to 10 years

2023/09/15 BleepingComputer — Google の発表は、すべての Chromebook について、AUE (Auto Update Expiration) を5年から 10年に延長し、毎月のセキュリティ更新を 10年間にわたり保証するというものだ。Chromebook は ChromeOS を搭載した安価なノート PC であり、CPU は非力であり、RAM/ROM は小容量の傾向にある。つまり、ローカル。デバイス上で高負荷のプロセス実行するのではなく、クラウド・サービスに依存する学生やリモートワーカーを対象としている。


そのため Chromebook は、企業や学校にとって特別な目的を持った費用対効果の高いソリューションとなっており、特に大量に購入する組織にとっては、そのサポート期間が購入の評価において重要な役割を果たす。

Google によると、この新しいサポート体制は 2024年から開始されるという。そして、2021年以降に発売された全ての Chromebook は、自動的に 10年間のセキュリティ・アップデートの対象となり、4週間ごとに自動的にデバイスが更新される。

Google は、「セキュリティは最優先事項である。Chromebook は4週間ごとに自動更新され、ノート PC の安全性を高め、長持ちさせる。そして 2024年からは、これらの自動アップデートを延長し、あなたの Chromebook がリリースされてから 10年間は、強化されたセキュリティが利用できるようになる」と述べている。

このソフトウェア。サポートを 10年間延長するオプションは、2021年以前に発売された Chromebook の所有者にも与えられるが、その場合において、一部の機能やサービスはサポートされない可能性もある。

以前にも、Chromebook の AUE は、対象プラットフォームのリリースから5年間が保証されていたが、最大で8年間に達することもあった。

この点に注意を払わずにモデルを購入したユーザーは、その時点で安価だった古いモデルを選んだことで、数年でサポートが受けられなくなる可能性がある。

世界中の市場で販売されている、すべての Chromebook の AUE 期限の最新リストについては、Google の Web ページをチェックしてほしい。

Chromebook が AUE に達したら?

低消費電力の Chromebook は、AUE に達した後も基本的なニーズをカバーし続けることが可能だ。新しいモデルに買い換える以外に、古いデバイスの実用寿命を延ばす、いくつかの選択肢がある。

ハードウェアが動作する限り、Chromebook の寿命を延ばす最も簡単な方法は、ChromeOS から Xfce/LXDE/Openbox などの、軽量デスクトップ環境を備えたLinux ディストリビューションに切り替えることだ。

また、すべてのモデルが、この機能をサポートしているわけではないが、期限切れの Chromebook を他のコンピューターの外部モニターとして再利用することも考えられる。

もちろん、アップデートを受け取らなくなった Chromebook を使い続けるという選択肢もある。1年ほどは互換性の問題なく動作するはずだが、関連するセキュリティ・リスクがあるため、これはお勧めできない。