Tor Browser 13.5 brings Android enhancements, better bridge management
2024/06/21 BleepingComputer — Tor Browser の 13.5 がリリースされ、Android/デスクトップ版のいくつかの機能が改善/強化された。Tor Browser とは、オープンソースの Web ブラウザーだ。同ブラウザーは、Tor ネットワークを構成するノード/リレーと呼ばれる、数千のボランティアが運営するサーバを経由して、ユーザーのトラフィックをルーティングすることにより、匿名でのブラウジングを可能にしている。

さらに Tor は、プライバシーと匿名性のために使用される、Tor ネットワーク経由でのアクセスだけが許される、Web サイト “.onion” へのアクセスの提供や、永続的な追跡やフィンガー・プリンティングに対抗するための、数多くのビルトイン保護機能などを備えている。
新たにリリースされた Tor 13.5 は、主要なセキュリティやプライバシーの保護メカニズムの実装よりも、ユーザビリティの向上に重点を置かれている。
デスクトップ版の改良点
デスクトップ版の Tor Browser 13.5 では、Bridge 管理/レターボックス/エラーメッセージなどの機能が改善された。
レターボックス:ビジュアルデザインが改善され、新規ユーザーの混乱を減らし、バグだと誤解されやすいプライバシー保護機能の判別が容易になった。
さらに、最後にユーザーが使用したウィンドウ・サイズの記憶や、一般設定メニュー内でのレターボックスの配置の調整といった、新しい設定が導入された。

Source: Tor
Bridge 設定:検閲をバイパスする接続の管理で使用される Bridge カードが、よりコンパクトで使いやすいレイアウトに再設計された。
新しいデザインでは、Bridge のソースについてラベル付けが提供され、ビルトイン/リクエスト/ユーザーが追加の判別が容易になり、管理がしやすくなっている。

Source: Tor
Onion サイトのエラー:Onion サイトのエラー・メッセージのデザインが簡素化され、ブラウザーで表示される他のネットワーク・エラーメッセージと同じような見た目になった。
Android 版の改良点
これまでの Android 版の Tor は、デスクトップ版に常に遅れをとっており、最新機能の多くが欠落し、重要なメカニズムの実装が中途半端だった。
Tor の開発者たちは、それらのデスクトップ版との差異を埋めるために、Android 版の 13.5 で複数の重要な機能強化を導入している。
新しい接続エクスペリエンス:Android 版 Tor Browser の接続画面は、よりネイティブで一貫性のある UX (user experience) を提供するよう改善された。
Tor ログ:Tor ログは、Tor のバック・グラウンド活動を記録することで、問題のトラブル・シューティングに役立つ。この機能は、設定メニュー内の新しい “Connection Settings“ セクションに変更された。
この変更により、ユーザーは接続状態に関係なく、いつでも Tor ログにアクセスできるようになった。

Source: Tor
Tor チームはユーザーに対して注意を促しているのは、Windows 8.1 以下/macOS 10.14 以下をサポートする、最新のバージョンが Tor Browser 13.5 であることだ。
現時点において、古いバージョンの OS を使用している場合には、より新しいリリースへの移行を検討すべきだ。
Tor Browser 14.0 は、2024年 Q4 にリリースされる予定であり、ユーザーがアップグレード実行するまでには、数ヶ月の猶予がある。
Tor Browser の使い勝手がわかる、とても親切な記事ですね。私も Android ユーザーなのですが、モバイル環境でブックマークなどは使わないしということで、この Tor か Brave にでも乗り換えようかと、このところ考え始めています。つい先日の 2024/06/14 にポストされた記事「Google の Privacy Sandbox:欧州の非営利団体 noyb から痛烈に批判される」ですが、これを読むと Chrome には愛想が尽きてきますよね。よろしければ、Tor + onion で検索も、ご利用ください
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