Wikileaks Founder Julian Assange Is Free
2024/06/25 SecurityAffairs — 米国における機密情報漏えいに関与したとして起訴され、ロンドンのベルマーシュ刑務所に5年間収監されていた、Wikileaks の創設者である Julian Assange が釈放された。彼は、サイパンの裁判所に出廷した後に、母国のオーストラリアに帰国予定だという。

Julian Assange が刑事責任を問われているのは、米国のスパイ活動法 (Espionage Act) とコンピューター詐欺/乱用法 (CFAA:Computer Fraud and Abuse Act) に基づく複数の犯罪行為に関するものである。
2010 年に Wikileaks を介して、何千もの外交/軍事に関する機密文書を公開したことで、米国史上最大級の機密情報漏えいに関与したとして、米国は Julian Assange の身柄引き渡しを求めていた。
米国のスパイ活動法は、102年前に制定されたものだが、それにより個人が告発されたのは、これが初めてのケースである。
司法省によると、 Anonymous や LulzSec などのハッカーをリクルートした Assange は、自分の代わりに機密データを盗ませようとしたという。彼は 、2010年に NATO 諸国の政府コンピューター・システムに不正アクセスしている、また、その数年後には、FBI で働いていた LulzSec のリーダーと接触し、ターゲットのリストを提供していた。
さらに米当局は、Assange が陸軍情報アナリストの Chelsea Manning と共謀し、陸軍のコンピューターのパスワード・ハッシュを解読して、後に Wikileaks の Webサイトで公開された機密文書にアクセスしたと非難している。
2019年4月に、エクアドルが7年ぶりに亡命を撤回したことで、Assange はロンドンの同国大使館で逮捕された。
2012年に英国の判事が下した判決は、スウェーデンにおける性的暴行の疑惑を根拠に、で、同国に Assange を送還すべきというものだった、しかし、Assange はエクアドルへの政治亡命を果たし、数年間を同国のロンドン大使館で過ごした。
その結果として、2019年5月に Assange は、50週間の実刑判決を受けている。つまり、2012年からの7年以上を、保釈条件に違反してエクアドルのロンドン大使館に亡命したことが罪状となっている。
さらに、その数週間後には米国の司法省が、18件のスパイ活動法違反の疑いで、Assange を起訴している。現時点において Assange は、米国の国防機密文書を入手し、開示することを共謀したという刑事責任を認めている。彼は、今週の後半にサイパンで、62ヶ月の刑期を言い渡される予定である。
Assange の妻である Stella は、夫の支持者に謝意を表するメッセージを、X に投稿している。
Wikileaks について確認してみたら、2006 年に設立され、2018年に編集長が交代して、2022年から Web がバンされているようです。その間に起こったのが、Edward Snowden のインシデントであり、ここでも Wikileaks による支援がありました。国家による機密の取得と保持は、どこまで許されるのかという、倫理の話でもあります。ご興味のある方は、アマプラで “スノーデン” を検索してみてください。


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